メバリングで使用するPEラインですが、細い物だと0.15号あたりから用意されているため、実際どの号数が釣りやすいの?細い方がいいの?と疑問に思う方も多いと思います。
- ジグ単のPEラインは0.3号を基準に選ぶ
- フロートのPEラインは0.5~0.6号を基準に選ぶ
ということで、メバリングが大好きで実際に0.2号~0.6号までの号数を使ってきた私が、ジグ単・フロートそれぞれの号数の選び方やおすすめのPEライン・リーダーを詳しく書いていきます!
PEラインを使用するメリット
まずさらっとPEラインを使用するメリットを書いていきます。
- 強度を維持したまま細いラインを使えるため、他のラインより飛距離が出やすい
- 伸張性がないため、アタリが明確に手元に伝わってくる
- 浮力が強く、表層で釣れるメバルにアプローチしやすい
逆にデメリットは、風に弱く、風が強い時はラインが煽られてアタリが取れないどころか釣り自体が成立しなくなってしまうことです。
キャロライナリグ等を組んでアタリを取りやすくする方法などもありますが、基本的にはPEラインは風がない日か、追い風のポイントで横から煽られないような状態で使用するのが吉です。
ジグ単の号数
ジグ単の場合、一般的な漁港や磯であれば0.3号で対応できます。
PE0.3号の強度は約2.7kgの直線的な負荷に耐えれるレベルのため、尺メバルでも500gと言われているメバリングでは十分過ぎる強度なんですね。
ですので、多少根が荒い場所でも、その分リーダーを長く取れば根ズレしてもPEラインが直接触れなければ滅多に切れません。
ん?0.3号でそれだけ強度があるなら0.2号でもいいんじゃない?という疑問が次に浮かんでくるかと思いますが、障害物の少ない場所であれば0.2号でも全然OKです。
ただ、
- ラインが細くなるほどフロロラインとの結束が難しくなる
- 少しPEラインが傷ついただけで切れるリスクが高まる
という理由から特に初心者の方には0.3号の方がおすすめです。
0.2号のメリットは飛距離が出ることだと思いますが、メバルは飛距離を必要としない近場に居ることが多いため、そこまで0.2号でメバリングをするメリットを感じれていないのが正直なところです。
メバリングではHITに持ち込んだ後の取り込みに重きを置いた方がバラしやライン切れなどの後悔が少なくて済む経験が多いです。
逆に0.3号だと危うい状況は、根の荒い堤防や磯で20㎝後半の大型メバルを狙う場合です。
メバルは25㎝を超えると別の生き物か!?と疑ってしまうくらい引きが強く下へ下へと突っ込むため、この時にPEラインが根ズレしてしまうと簡単に切れてしまいます。
ですので、根の荒い磯などで大型メバルを専門的に狙う場合はジグ単であっても0.4号あると安心感があります。
リーダーは何号?
ジグ単でPEラインと直結するフロロカーボンラインのリーダーは1号~1.5号までを使用する人が多いかと思いますが、
- 障害物の少ない漁港では1~1.5号
- 根ズレのリスクが高いテトラ帯や磯では1.5~1.75号
このくらいを目安に選んでいます。
私は使い分けるのが面倒なのと、号数の違いが釣果にもたらす影響は殆どないと感じるため、どんな場所でも基本的に1.5号を使用し、海草の繁茂する春だけ1.75号を使用しています。
リーダーが太いと抵抗を受ける面積が増えて潮の流れを受けやすくなるため、なるべく細い方が良いと言われますが、1.5号までは殆ど影響ないように感じます。
1.75号になるとやや潮馴染みの悪さを感じますが、それでもメバルを掛けた後のキャッチ率の高さを考えると海草が繁茂する場所では1.75号がベストだと感じています。
フロートの号数
フロートメバリングではPE0.5号~0.6号がおすすめです。
その理由はシンプルに強度に優れているからで、基本的には0.5号を使用し、海草の繁茂する場所で釣る時だけ0.6号を使用しています。
0.4号でも良いのですが、何度もキャストをしているとフロートとリーダーを結束する部分が消耗してキャスト時にフロートごと吹っ飛んで切れてしまうことがあるんですね。
私は0.3号~0.6号まで試しましたが、
- 0.3号→結束部分が切れることが多い
- 0.4号→結束部分が切れることが時々ある
- 0.5号→結束部分が切れることがたまにある
- 0.6号→結束部分が切れることが殆どない
このようなイメージです。
これがキャスト時に結束部分で切れるならまだ良いですが、メバルのアタリに合わせた時に切れてしまうと物凄いショックを受けることになるため、0.5号はあった方が良いです。
もちろん、0.5号や0.6号でも切れてしまうことはありますが、そこはPEラインの耐久性の限界もあるため、釣り人自身が時々ラインをチェックして傷んだ部分をカットするなどの対応が必要です。
リーダーは何号?
フロートリグのリーダーは基本的に1.5号を使用し、海草の繁茂する春だけ1.75号を使用することもあるといった感じです。
海草が無ければ磯であっても基本的に1.5号で対応できますが、根ズレが心配な人は1.5号より強めの号数でも良いと思います。
私の場合、シーズン中は夕まずめ~朝まずめまで長時間釣ることも多々あるのですが、1.5号使用で朝までに1~2回結束部分を結び直しています。
これくらいの対応をしておけばキャスト時に結束部分で切れることはまずありません。
ただ、リーダーは号数選びも大切ですが、それと同じくらい強度の高いリーダーを使うことが大切です。
例えば、私はフロートメバリングを始めた当初はヤマトヨテグスのフロロカーボンラインをリーダーとして使用していたのですが、1.5号使用で20~30回フルキャストをすると結束部分で切れてしまうことがありました。
それが、シーガーグランドマックスFXというリーダーに変えてからは切れることが滅多になくなりました。
ヤマトヨテグスのリーダーが特別弱いというわけではないのですが、シーガーグランドマックスFXの方は特殊加工がしてあるようで、しなやかで結束強度も高い上に根ズレにも強いです。
本格的にメバリングをやるなら圧倒的におすすめですね。
おすすめのPEライン
おすすめのPEラインを実釣に基づいてジグ単・フロートに分けて書いていきます。
ジグ単
私がジグ単で使い倒しているアーマードF+Proですが、安価な割に強度が高く根ズレにも強いのが特徴です。
テトラ帯でアジングをした時に20㎝後半のアジに走り回られたことがあるのですが、擦れてラインがボロボロになりながらもキャッチできた時は驚きました。
アーマードF+Proのラインには特殊加工によってフロロカーボンやシリコンが混ぜ込まれているため、一般的なPEラインよりもハリ・コシがあり、さらに比重が1.0と高く潮馴染みが良いためPEライン初心者でも扱いやすくておすすめです。
デメリットは特に感じていません。
フロート
0.5号の場合は月下美人のデュラセンサーが2000円前後と比較的安くておすすめです。
色落ちがやや激しい面がりますが、春のメバリングで1シーズン使い倒した結果、フロートメバリングに使用しても強度は申し分ないことが分かりました。
コスパで選ぶならおすすめのPEラインです。
0.6号の場合はよつあみのX‐BraidアップグレードX8の0.6号が強度の面で安心して使えています。
エギングにも使用しているラインのため強度も申し分なく、過去には2.5kgのアオリイカを釣り上げたり、メバリングで20㎝後半を捕獲している心強いラインです。
0.5号では心配な状況でも安心して使えるのがメリットですね。
おすすめのリーダー
最近ではこのリーダーしか使っていないというくらい絶大な信頼感をもって使用しているリーダーがシーガーグランドマックスFXです。
しなやかでPEラインとの結束が行いやすく、結束強度も高いため一晩中フロートをフルキャストしても結束部分で切れることが滅多にありません。
他のリーダーを使用していた時はキャスト時に切れてフロートが吹っ飛んでいくことが度々ありました・・・
また、根ズレにも強く、海草の繁茂する磯などでメバリングをする際も安心感をもって使用できるのが最大のメリットだと感じています。
まとめ
安いPEラインの中にはブチブチ切れる粗悪品もあるため、2000円前後~であれば特に問題なく使えるはずです。
また、リーダーは魚と一番距離が近いラインになるため、根ズレのリスクを考慮するとそれなりの物を使用した方がキャッチ率は高くなります。
たかがラインと侮ることなかれ。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/