メバリングではドラグ設定を間違えると千載一遇のチャンスを逃してしまうことになります。
探し続けていた記録級の大型メバルに潜られてしまったが最後、後悔して枕を濡らすことになるでしょう。
皆さんにはそんな悲しい思いをして欲しくないので、過去に大型に潜られまくった私が場面別のバラしにくいドラグ設定について書いていきたいと思います。
- 海草や障害物のある場所ではドラグ締め気味orフルロックが安心
- 堤防などで潜られる心配がない場所では緩くてもOK
※ハイシーズン(4月~5月)を想定したドラグ設定の目安を書いていきます。
ドラグを緩める意味って?
ドラグを緩める意味ですが、
- 過度な負荷が掛かることによるラインブレイクを防ぐため
- 過度な負荷でフックが曲げられてバラさないようにするため
このような意味合いがあると思いますが、その目的は全て
バラさずキャッチするため
ではないでしょうか?
そして、メバリングにおいてバラしやすい状況になる時はどんな時かと考えると、
- 細いラインを使っている場合
- ジグ単やプラグで使用しているフックのパワーが弱い場合に曲げられてしまう
このような場合が多いと考えます。
このため、逆のこと(太いラインを使う・フックパワーを上げる)をすればドラグを緩める必要性はなくなるのですが、そうなると次は潮に馴染みにくくなったり、プラグのフックサイズを変えることで動きが変わってしまいメバルのアタリ自体が減ってしまうことなどが懸念されます。
その懸念を払拭するため、潮馴染みの良い細いライン(フロロの0.5~0.6号やPE0.2~0.3号)を使用したり、プラグのフックをデフォルトのまま使用し、ドラグを緩めに設定することで負荷を抑え、キャッチに持っていくという流れに至っている人が大半かと思います。
ただ、釣り方や釣る場所によっては太いラインでドラグガチガチでも良いような状況があるため、そういった場面別のドラグ設定を自身の経験に基づいて書いていきたいと思います。
堤防の場合
堤防では障害物や海草が少ないため、ドラグ設定は緩めでも問題ないと言えます。
というのも、メバルをバラす瞬間No.1が海草に突っ込まれて出てこなくなりフックアウト・・・というパターンのため、その心配がない堤防ではドラグ緩めでメバルを抵抗させても潜られることは90%ないからです。
残りの10%は水深が浅く掛けたメバルから海草までの距離が近い場合や、表層ではなくボトム(底)を狙っている場合です。
そういった潜られやすいポイントを狙う場合はドラグ設定を締め気味にしておいた方がキャッチ率は上がります。
ちなみにですが、潜られる心配のない堤防だからとドラグを緩めすぎると好き放題暴れられてフックアウトしてしまう可能性があるため、程よいドラグ設定にしておくことが重要です。
目安ですが、メバルは掛けた直後の突っ込みが一番激しいため、私は最初の突っ込みでドラグが滑ってくれる程度に調整しています。
最初にドラグを滑らしメバルのパワーをいなした後、素早く巻き上げて次の1匹を狙う感じですね!
メバルの地合いは短い時も多いため手早く回収します。
堤防でのドラグ設定は緩めでもOK!
ただ、緩すぎると必要以上に暴れさせてしまいフックアウトすることがあるので注意が必要
テトラ帯の場合
テトラ帯は堤防とは違い、テトラポッドの中に潜られるリスクや、テトラ際に生えている海草に潜られるリスクが増える場所です。
このため、表層を狙う場合であっても堤防で釣る時より強めのドラグ設定が望ましいです。
特に、テトラ帯で釣りをする時はテトラに対して平行にキャストすることも多いため(下画像参照)
掛けたメバルとテトラポッド・海草との距離が近く潜られるリスクが高まります。
そのリスクを避けるため、ドラグ設定は掛けた直後のメバルの突っ込みでほんの少し出る程度か、PEラインなら0.3号以上ある場合はドラグを締めた状態でやり取りしてもいいくらいです。
リーダーは長めに取って多少擦れても切れないようにしておきましょう。
そして掛けた後はロッドを立てて間髪入れず巻き上げるのが無難です。
強引なやり取りをする時のフックはメバル専用の太軸のものが曲げられにくくおすすめです↓
アジング用のフックでも良いのですが、パワーのあるメバルに対して強引なやり取りをすると曲がってしまうことがあります。
テトラ帯では堤防よりも強めのドラグ設定が吉!
ラインはPEなら0.3号以上あると強気なやり取りができる
フックはメバリング用が曲げられる心配がなく安心
磯の場合
磯は今回書いてきた釣り場の中で最もメバルをバラすリスクが高い釣り場と言えます。
その理由はズバリ海草の生え方ですね。
もうですね、4月中盤くらいから海面に浮き出る海草が出てくるくらい至る所でモッサモサに生い茂ってきます。
そんな海草ジャングルの中で釣りをするため、他の釣り場と比較しても圧倒的に海草に潜られるリスクが高いんです。
このため、一瞬の隙も与えないようにドラグはガチガチのフルロック状態にします。
私は磯メバルを始めた当初はドラグ設定がキャッチ率に与える影響が分かっておらず、ドラグを緩めにしてしまい大型メバルに潜られて泣きを見たことが何度かあります。
その悲しい経験をしてからというもの、春の海草の繁茂した磯場でメバリングをする時はドラグは当たり前のようにガチガチに締めています。
なので小さいメバルなんかは吹っ飛んできます。
ですが、それくらいでちょうど良いのが磯のメバリングなんですよね。
ちなみに磯で使用するラインの号数についてですが、フロートの場合、ラインはPE0.5号~0.6号にリーダーは1.5号~1.75号を組み、
ジグ単の場合はあまり太くすると飛距離に影響が出るため、PE0.3号にリーダー1.5号を組むことが多いです。
ラインの号数を選ぶ時の目安ですが、海草の量や成長具合に応じて太くしていく感じですね。
万が一メバルに潜られても強引なやり取りが可能なライン強度を保つイメージです。
磯では4月~5月の海草が繁茂する時期のドラグはフルロックが安心
キャッチすることが重要
メバリングのドラグ設定の目安について書いてきましたが、ドラグ設定の目的はあくまでキャッチするためなので、結果的にメバルをキャッチできるのであれば自由に個人の好きなようにすれば良いと考えています。
堤防だからと言って緩い方が良いということはなく、フルロックでもメバルがキャッチできるのであれば正解だと思います。
逆も然りで、磯だからと言って必ずしもフルロックにする必要はなく、状況に応じて微調整すればいいと思います。
それでは、自由にそれぞれのスタイルでメバリングライフを楽しみましょう~!
良いフィッシングライフを(^O^)/