転職でタクシー運転手を考えているけど、俺ってタクシー運転手に向いているのかな?という心配をされている方へ。
安心してください!
学生時代に国語のテストが50点以上取れていた人ならまず大丈夫です。
あと、今まで仕事が続かず転職しまくっている人でも大丈夫です。
実際に私は20代後半にして6回もの転職歴があります。
ということで今回は、私が約3年間タクシー運転手として働いた中で出会った色々な運転手たちを見て、「タクシー運転手に向いている人、向いていない人ってこんな人だろうな」
という人物像がある程度掴めてきたので、それらをまとめていきたいと思います。
もくじ
1人が好きな人
タクシー運転手は長時間1人で行う仕事なので、1人が好きな人の方が向いています!
なので、映画館・ボーリング・1人焼肉など、普段からなんでも1人で行動する事が多く、グループでいるよりも1人が好きだ!という人には向いている仕事と言えます。
逆に、タクシーはずっと1人で孤独を感じやすい仕事なので、1人で過ごすのが寂しいと感じる人には向いていないかもしれません。
ただ、最近では耳にかけておくだけでワイヤレスで通話ができる便利なアイテムがあるので、同僚たちと情報交換がてら通話している運転手の方も多くいます。
街中を走るタクシーの運転手の方の耳に注目すると付けている事が多いです。
タクシー乗り場で待機している時間などの空車時間は1日で数時間にも及ぶので(人によりますが)、その時間をつぶしてくれるナイスアイテムですね。
私は1人が好きすぎるので持っていませんが!
仕事が続かない人
マジで俺何やっても続かねぇ!もう一級河川にでも飛び込むしかないか・・・という人はタクシー運転手に向いている可能性が高いです。
なぜかというと、一般的に言われがちな仕事が続かない理由がタクシーの仕事には入っていないからです。
ここで、仕事を辞める理由として多いものを調べてきました。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
リクナビネクストより引用
1位、2位、3位とも、労働時間という1点を除けば、退職理由のほとんどが上司と合わない、同僚とうまくいかない、などの人間関係によるものになっていますね。
これなんです。
結局、人が仕事を辞める理由の大半が人間関係なんですよね。
でも、タクシーにはそれがありません。
タクシーは一度会社を出たら帰ってくるまで完全に1人でやる仕事ですから、人間関係というものが存在しないんです。
つまり、人が辞める理由の上位を占めているものがタクシーには存在しない。
実際、同僚の人に話を聞くと今までの仕事が続かなかったと言っている人は多いです。
また、その人たちが口を揃えて言うのが、「この仕事は人間関係がないから気楽やわ」ということです。
飲み会とか嫌いな人
お酒が飲めないって言ってるのに飲み会で飲まされる事にそろそろ苛立ちを覚えてきた人はタクシー運転手に向いていると思われます。
というのも、タクシー会社では飲み会というイベント自体が殆どありません。
あったとしても、年に1回程度です。
その理由は、
- それぞれ勤務シフトがバラバラで予定を合わせにくいから
- 出勤前日に深酒すると翌朝のアルコール検査に引っかかる可能性があるから
- そもそも、飲み会を開催するほど親しくならないから
などがあります。
運転という仕事柄、お酒は飲まない方が良いという風潮があるので、飲み会を開催しにくいというのもあるのかもしれません。
私は元々お酒が飲めない人間なのですが、この仕事についてから飲み会が無さ過ぎて余計に飲めなくなりました。が、これでいいのだ。
とはいえ、お酒が好きな人に向いていない仕事というわけではありません。
お酒好きで明けの日には必ず飲んでいるという人もいます。
ただ、翌朝のアルコールチェックに引っかからない範囲で楽しむことは必用になってきますね!(アルコールチェックは義務付けられています)
営業、接客経験がある人
お客様を相手にする営業や接客の仕事をやってきた人はタクシー運転手に向いているとハッキリ言えます!
営業や接客の仕事をやっている人は、日々さまざまなお客様を相手に奮闘していると思います。
時には、クレーマーやモンスターのようなお客様と呼ぶのも躊躇してしまう人を相手にしている事も多いので、その経験がタクシー運転手になった時に大きく生かすことができます。
私は、今までずっと接客業をしていたのですが、1つ気づいたことがあります。
それは、タクシーのモンスター客とファミレスなどのモンスター客には大差がないということです。
むしろ、個人的な経験で言うとファミレス時代の方がよっぽどモンスター客が多かったように思います。
当初、タクシー運転手の仕事は怖いというイメージだったのですが、1年に数回ニュースで見るような事件に巻き込まれる事はまずありません。
お客様も、営業エリアによりますが9割は良い方ばかりです。
私は約3年間タクシー運転手として働いていますが、料金を支払わない人がいたのは一度だけですし、(1000円の運賃に対して800円しか持っていなかった)怒号を浴びせられた事はあっても殴られた事はありません。
このようにトラブルを極力回避できたのも、接客経験があったからだと思っているので、営業や接客経験が大きなアドバンテージになるのは間違いないと思います。
趣味が釣りの人
実は、タクシーと釣りというのは似ているんです!
というかほぼ一緒ですね。
釣り上げる(乗せる)対象が魚か人間かの違いだけです!キリッ
釣りでは魚を釣りますが、タクシーではお客様を釣るという感じですね。具体的な行動としては、
釣り・・・夕マヅメになったからあそこのシャローポイントへ入って尺アジを狙うか・・・
タクシー・・・夕方の人が動く時間になったからビジネス街を走って飲みに行く人を狙うか・・・
というような感じで、動き方が釣りと一緒なんです。
どこに(魚・人が)いるのか考えて、その場所へ(餌・車)を送り込む。
おそらく、釣り好きな人であればすぐにイメージ出来たのではないかと思います。
という事で、釣りが趣味という人はタクシーの仕事をゲーム感覚で楽しくやれる可能性が高いです。
夢とか希望とかない人
もう夢も希望もない!それなのにブラック企業で社畜として生きていくなんてまっぴらごめんだ!という人にはタクシー運転手が向いているかもしれません。
タクシーは非常にマイペースで働ける仕事です。
給料は自分の売上によって決まるので、楽をしたければ本当に楽できます。
「今月はこの程度の売上でいいや」と思えば、朝出勤して適当に仕事して夜の12時には帰って次の日は休み、という日も作れます。
もちろん、あまりにも売上が低いと会社から言われますが(働く会社によっても異なりますが)、一定の基準をクリアしていれば言われる事もないですし、自分のペースで働く事ができます。
ただ、デメリットを挙げるとすれば、一度楽をしてしまうと中々元には戻れなくなるという事です。
タクシーで楽をし過ぎてしまうことで、もう他の職業は務まらなくなった人やその予備軍が多数います。
でも、夢も希望もないならそれもありなのかなと思います。
コミュニケーション力がそこそこある人
これは絶対的な条件というわけではありませんが、コミュニケーション力(人の話を聞く力)が無い人はタクシー運転手になった場合にトラブルが増える傾向があります。
ここで言うコミュニケーション力とは、主に人の話を聞く力ですね。
人の話を聞く力・・・そんなん誰でもあるやろ!と思われるかもしれませんが、意外とタクシー運転手に多いのが人の話を聞けないタイプなんですよね。
皆さんは、タクシーに乗った時に全然会話が成り立たないおじさん運転手に出会った経験はありませんか?
そうです。今ご想像されたあの一方的に話しかけてくるタイプのおじさんです。
私は以前終電を逃して疲れ果てた状態でタクシーに乗った時、運転手の人が突然自分の女性のタイプ(胸の大きさ云々)を語り始めたので、だるいな・・・と思いつつも少し相手してやるか・・・と思い話を聞いていたら、車内で一息もつくことが出来ずに目的地へ到着していた・・・という経験があります。
まぁ、その時は意外と楽しかったんですが。
ただここで問題なのは、相手の感情の機微が読み取れずに話しかけ続けてしまったりする行動です。
コミュニケーション力があれば、相手の反応を見てこの人は話しかけない方が良い、だとか、行き先がある程度までしか分かっていないお客様に対して、会話のキャッチボールをする中でそれを見つけていく事ができるので、行き先を間違えたなどのトラブルも起こりにくいです。
このようなささいなすれ違いからのクレームやトラブルなどは、タクシーに限らず接客業などではよく起こる話だと思います。
このようなクレームやトラブルにならない為には、以下の2つが出来た方が良いと思います。
- 人の話を最後まで聞く
- 相手の意志をくみ取る
この2つは生きていく上で基本的に必要な力だと思いますが、タクシー運転手にも必要な力になってきます。
最初に国語で50点以上と書いたのは、それくらいの読解力のある人ならタクシーでのコミュニケーションに問題ないのではと思ったからです。
タクシー運転手が向いていない人の2つの共通点
タクシー運転手が向いていない人にはある2つの共通点があります。
それは、
- プライドが高い人
- タクシーを楽な仕事だと思っていた人
以上の2つです。
プライドが高い人
タクシー運転手になりたての頃は道が分からないので、それが原因でお客様に怒られることが多いです。
また、繁華街などを走っていると、いきり上がった10代~20代の若者に生意気な態度やタメ口で話しかけられることも多々あります。
こんな時、私のような下々民であれば危害を加えられない限りは相手の機嫌を損ねないようにうまく対処するのですが、今まで人の下で働いた経験がない人や、イジられたりするのに我慢ならないプライドの塊のような人は99%客とトラブルを起こします。
それでもまだ、プライドが高くても相手をシバキ倒すだけの根性と腕っぷしがあればやっていけますが、プライドは高いけどシバキ倒す気概も無い人はひたすらストレスを溜め込むことになるので、最終的にタクシーが嫌になって辞めていくことなります。
タクシーを楽な仕事だと思っていた人
タクシーは月20万くらい稼げればいいとなら本当に楽な仕事ですが、家族を養うくらい稼ごうと思うと急にキツイ仕事になってきます。
走行距離が増えるので体力的にもしんどくなり、事故の可能性も上がります。
また、お客様を多く乗せるほど客トラブルも増加していくので、
お金を稼ぐ=色んなハードルが上がってキツイ
という図式になります。
ですので、「楽をしたいから」という理由だけでタクシー運転手になった人は、実際の仕事のキツさに疲弊して辞めていく人も少なくありません。
以上の2つがタクシー運転手が続かない人の共通点になりますが、これはどんな仕事でも共通していることかもしれませんね。
一銭にもならないプライドは捨てて、それなりの覚悟を持って働けばタクシー運転手という仕事は天国になる可能性もあるので、転職の候補に入れてみるのも大アリだと思います。
まとめ
- 1人が好きな人
- 仕事が続かない人
- 飲み会とか嫌いな人
- 営業、接客経験がある人
- 趣味が釣りの人
- 夢とか希望とかない人
- コミュニケーション力がそこそこある人
- タクシー運転手が続かない人の2つの共通点
以上が私が約3年間タクシー運転手をやって感じた、タクシー運転手に向いている人の特徴と続かない人の共通点でした!
やはり、1人でやる仕事なので1人が好きって人の方が向いていると思いますし、売上も上がりやすい傾向にあると思います。
1人が寂しいとタクシー乗り場に付けて仲間とおしゃべりしたり、仲間と長電話をするなどして仕事をする時間が減るので、結果的に売上も下がっていきますので。
最後までお読みいただきありがとうございます<m(__)m>