最近メバリングに多用している21カルディアをフルベアリング化してみました!
ベアリング追加には以前から興味はあったのですが、細かい作業が多くて難しそう・・・という理由から敬遠していたんですよね。
そんなベアリング作業初心者の私ですが、いざやってみると思った以上に簡単でした!
レベル的には、ミニ四駆を組み立てた経験のある方なら未経験者歓迎!という感じです!
・・・実際にはミニ四駆を組み立てた経験がなくても順序をしっかりと守り、注意すべき点だけ押さえておけば誰にでもできると感じたので、その辺の細かい注意点などを組み立てながら解説していきたいと思います!
作業時間→約1時間半
ちなみに今回フルベアリング化するのは21カルディアLT2500S-XH↓
※21カルディアは元々6BBのリールなので、今回5つのBBを追加して合計11BBのリールに変身します。ベアリング数だけで言うとノーマルの20ルビアスを超えますね!ひえっ!
もくじ
必要なベアリングパーツと工具
必要なベアリングパーツ・工具は画像の通り8種類です。
ベアリングの追加箇所は4か所あり、
- ラインローラー×1
- ハンドルノブ×2
- スプール受け×1
- ドラグ内部×1
上記の箇所に合計5つ。
必要な工具は4個あり、
- 硬めのハリガネ(ハンドルノブを外す時に使用)
- マイナスドライバー(ネジを外す時に使用)
- 六角レンチ 0.89㎜(スプールシャフト支えを外す時に使用)
- リールガードオイルorグリス(全てのベアリング交換時に使用)
・ハンドルノブの取り外しに関しては、私は硬めのハリガネを使用しましたが、クリップを変形させて代用することもできるようです。
・六角レンチ0.89㎜に関しては、ホームセンターで販売されていますが、こちらのセットになっている物の方が100円ほど安く購入できました↓(ちなみに100均のダイソーには売っていませんでした)
エンジニア六角レンチセット7本組
・オイルとグリスに関しては、DAIWA純正のスプレータイプを使用しました↓
DAIWA リールガードスプレーセット グリス オイル
オイルとグリスの使い分けに関してですが、耐久性・防錆性を重視する場合はグリス、回転性能を重視する場合はオイルが使われる場合が多いようです。
一般的には耐久性が高いと言われているグリスを使用する人が多いようですが、今回私は回転性能を重視してオイルを使用してみました。(そこは好みでお願いします)
ベアリングの用意方法
21カルディアのベアリングパーツの用意方法は主に2種類あり、防錆性能の高い高価なベアリングパーツ全てがセットで販売されているHEDGHOGSTUDIOでまとめて購入するか、
性能にこだわらず安さ重視の場合はベアリングパーツを個別に揃えることができます。
私はとりあえずベアリング交換というものを体感してみたかっただけなので、今回は安さ重視のベアリングパーツを買い揃えました!
ちなみに価格を比較した場合、HEDGHOGSTUDIOで購入した場合、選ぶ種類によりますが5000円~7000円ほどになります。
21カルディアのフルベアリングパーツを見てみる安さ重視で個別に購入すると約3000円で全てのパーツが揃うので、最低でも約2000円安く揃えることができます。
※個別に購入する際は、サイズが間違っていないかしっかりと確認した上で購入することをおすすめします。(mm単位の表記なので間違えやすいです)
実際に個別に揃えたもののリンクを参考までに一つずつ貼っていきます↓
ドラグ内部に追加するベアリング
ミニチュアベアリング 【NMB】 ステンレス 開放形 DDL-1060 676 内径6mm×外径10mm×幅2.5mm
スプール受けに追加するベアリング
ミニチュアベアリング 【NMB】 ステンレス 開放形 DDL-1170 677 内径7mm×外径11mm×幅2.5mm
ラインローラーに追加するベアリング
ラインローラーキットⅡ M
ラインローラーの部品も個別に揃えることができるようなのですが、細かいパーツが多そうだったのでこれだけはDAIWAの純正品を使用しました。
結論から言うとガタツキもなくラインローラー内に収まるのでさすが純正品という感じです!
ハンドルノブに追加するベアリング
ミニチュアベアリング 【NMB】 ステンレス 両シールド付 DDL-740ZZ 674ZZ 内径4mm×外径7mm×幅2.5mm (2個入り)
ハンドルノブのベアリングパーツのみ2個入りになっています。
作業前の心得
- 白い紙の上で作業すると視認性が良くて分かりやすい
- 細かいパーツの消失に注意
- 部品を外す時は後から組み立てやすいように順番を決めておく(左から置いていくなど)←これを徹底すれば迷うことなく作業できます
以上の3つを心得て作業すれば、途中で混乱することがなくなります!
ドラグ内部
ベアリングパーツと工具が手元に揃ったのでさっそく作業していきます。
まずはドラグノブを緩めて外し、中に入っているハリガネのような固定具を外します。
※注意点 勢いよく外すと飛んでいく可能性があるため、このように手で囲って外すのがおすすめです↓
固定具を外したら、その他のパーツも順番に外していきます。(外した部品は左から順番に置いていきます)
ここまでは割とスムーズに作業が進みました!
次が少し難易度が高いのですが、最奥にある最初に外した固定具の小さいバージョンのハリガネのような固定具を外していきます。
こんなガチガチなやつどうやって外すんや・・・(^-^;ってなったのですが、マイナスドライバーを固定具の内側に強く押し込むと固定具がヨレてくれるので、そこをうまくかき上げる感じです!
このパーツはマジで飛びやすいので注意してください!(飛んで行ったら見つからない可能性大)
私は怖いので片手で優しく包み込みながらやりました。
この固定具を外した後は金属製のカラーを外すのですが、私の場合は固着して簡単に取り出せなかったので、画像下のようにスプールを裏返して裏からマイナスドラーバーでグイグイと押し付けて外しました!
すべて外すとこれだけのパーツが揃います↓
後は取り外した金属製のカラーと入れ替えで購入したミニチュアベアリング 内径6mm×外径10mm×幅2.5mmを追加してスプレーオイルorグリスを吹きかけ、
展開したパーツを今度は逆の作業工程で収めれば、ドラグ内部のベアリング交換は完了です!
スプール受け
先ほどの作業でスプールが外れた状態になっているはずなので、そのまま次はスプールシャフトのベアリング交換をしていきます。
↑の小さなイモネジを外していくのですが、このままの状態だとワッシャーが邪魔でネジが回らないので、↓のような状態にしてネジを回します。
ワッシャーとワッシャーの間に六角レンチ(0.89㎜)を突っ込んでグリグリと反時計回りに回していきます。
すると外れます。
一番下に見えているのが交換する樹脂製のカラー(白色)と呼ばれるものです。
イモネジを外したことで抜き取ることができるようになったので、外に出します。
後はカラーとミニチュアベアリング 内径7mm×外径11mm×幅2.5mmを交換し、今度は逆の工程で組み上げて注油し、スプールシャフトのベアリング交換完了です!
ラインローラー
ラインローラーを分解する前に、用意しておいたラインローラーキットⅡ Mのベアリングを組み上げておきます。
この3つを使います。(金色のパーツは後で使います)
まずはベアリングに白色のパーツを被せて組み込み、それを覆うようにゴム製の黒いパーツを被せます↓
これでベアリングの組み立て完了です!
次にラインローラーを分解していきます。
まずはラインローラーのネジをマイナスドライバーで緩めていきます。
ネジを外すとパカッと広げることができるので、そのままラインローラー支えを下方向へグリッと回すと固定できます。
これで作業がしやすいです!
ラインローラー部分は一番パーツが多いので、紛失&順番間違いに注意して、外す時はかならず順序を決めて外していきます。
私は左から順番に置いていきました↓
右側の2つのパーツと組み上げておいたベアリングを入れ替えます。
今回購入しておいたベアリングは元々ラインローラーに入っていたベアリングと同じものです。(上画像参照)
つまりラインローラーには元々1BB入っていたということなので、さらに1BB追加する形で2BB化となります!
分解する時は左から順番に並べていったので、組み上げる時は右から順番に入れていきます。(一番右にあるのはラインローラーキットⅡ Mに入っていた金色のワッシャー)
ということで右から順番に・・・金色のワッシャーを入れ、組み上げたベアリングを入れ↓
金色のパーツを入れ
元からあったベアリングを入れ、金色のワッシャーを入れ
ラインローラー支えを元に戻してネジを締めたらラインローラーのベアリング交換完了!
ハンドルノブとシム調整
最後はハンドルノブです!
まずはノブキャップを用意しておいたハリガネ等で外します。
外すとネジが出てくるので、マイナスドライバーで緩めていきます。※この時、プラスドライバーでやるとネジ山を舐めてしまう可能性があるので注意です)
ネジを外すと黒い樹脂製のカラーが出てくるはずなのですが・・・あれ!?ない!!
不良品!?
と思ったら、張り付いて出てきていないだけでした(^-^;
なので、ハリガネや細い六角レンチを使用して取り外します↓
反対側も
2つのカラーとワッシャーを外して展開完了↓
後は樹脂製のカラーと用意しておいたミニチュアベアリング 【NMB】 内径4mm×外径7mm×幅2.5mm (2個入り)を交換し、今度は逆の作業で組み立てます!
ハンドルノブのベアリング交換完了!!
※もしもベアリング交換完了後に巻き心地が重くなったり、逆に隙間ができてコツコツ感が出てしまった場合は、シム調整(薄いCDのような小さい部品を加えたり抜いたりすること)をすることで解決できます。
カルディアのハンドルノブのシム調整にはこちらを使用しました↓
以上で21カルディアのフルベアリング化は完了なのですが、実はハンドルノブの作業が一番苦戦しました(;’∀’)
というのも、ハンドルノブのベアリング交換自体は4つの工程の中でも一番簡単だったのですが、ハンドルノブを固定しているネジが異常に固くて緩めることができなかったんです!w
そこで、「ハンドルノブ 固い」で検索してみると、どうやらDAIWAのハンドルノブのネジはネジロック剤を使用してあるため特に固いらしく、最悪DAIWAに送って分解してもらわないといけないというような情報が・・・。
それはいやだー!早くフルベアリング化したい!!
ということで、マイナスドライバーでとにかく力強く回してみたり、鉄の伸縮性を利用するためにハンドルノブを冷凍庫に入れて冷やして縮んだところで(それくらいでは縮まなかったのですが)うおぉぉぉぉー!とやってみたりしたのですがダメ。
こうなれば潤滑剤を使うしかないか・・・と思いホームセンターへ行ったところ、滑りにくく力の入りそうなマイナスドライバーを発見したので最後の望みをかけ使ってみると、開きました!笑
いや本当に諦めかけていたので大感動でした!
そのマイナスドライバーがVESSEL610 4-75という番手のものです↓
握る部分がゴム素材になっているため滑りにくく、ネジに当てる先端部も滑りにくい造りなっているため力が入りやすいです!
もしも固すぎるハンドルノブに出会った時は使ってみる価値アリです!
100均の物はこういう時はだめですね(;’∀’)
意外と簡単だった!そして効果は!?
今回、人生で初めてリールのフルベアリング化という作業を自分でやってみたのですが、思った以上に簡単でした!
もちろん、丁寧な解説をしてくださっている方の情報があったからこそですが、細かい部品の消失と並べる順番に気を付ければ初心者でも大丈夫でした!
また、フルベアリング化の効果についてですが、正直なところ特別使い心地が良くなったとか、巻き心地が向上したというような効果は現状では感じられていません。
ただ、ハンドルノブの回転が良くなったことと、ベアリングの追加によりハンドルノブにあった僅かな隙間が無くなったことで、ほんの少しだけあったコツコツ感が無くなったので快適性は少し向上しました!
個人的には、手間と時間をかけてベアリングを追加したことで、リールへの愛着がベアリング追加前よりも5割増しくらいになりました!これはガチです。
もっと大切にしようと思えましたね!
ということで、ベアリング追加は初心者でも簡単にできますし、時間をかけて作業することでリールへの愛着も湧いてきました!という内容でした!
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/