メバリングって軽量なジグヘッドを使うので、最初は何やっているか分からない人も多いと思います!
私も最初は、「どこに投げたか分からない」「ジグヘッドがどの層にあるのか分からない」「本当にワームで釣れるの?」といった難しさや疑問を感じていました。
メバルの餌釣りは得意な方だったので、メバリングであまりにも釣れない自分にショックを受け涙で枕を濡らした日もあります。
そんな、メバリングでメバルを釣り上げるまでに時間のかかった私が、その経験を元に初心者でも1日で釣果を出す方法を考えました。
- メバル釣りは時期とポイント選びが8割!
- 残りの2割は使用するタックルや潮の動きなどに左右される!
ということで、メバリングに適したタックル選びや釣りやすい潮回りなどを解説していきます。
※とにかく1匹でも釣りたいという方の参考になる記事となっております。
もくじ
まずは釣り方を勉強
釣りにおいて軽視されがちなのが、「練習・勉強」だと思います。
あの頃の私のように、とりあえず釣り場に行ったらなんとかなるっしょ!という考えでいると、空のクーラーを持ち帰り家族から白い目で見られることになります。
スラムダンクの山王戦で桜木がジャンプシュートを決められたのも、「練習」があったからこそです!
もちろん、2万回もキャスト練習する必要はありませんが!笑
では本題ですが、メバリングの釣り方の種類は、主に以下の3種類があります。
- ジグヘッド単体(ジグヘッド+ワーム)
- プラグなどのルアーを使った釣り
- フロートを付けて遠投する釣り
この中でも、当記事では1番シンプルで釣りやすいと言われているジグ単(ジグヘッド単体)の釣りの場合について書いていきます。
そのジグ単では、「ただ巻き」が有効であるとされていますが、まさにその通りです!
他の釣り方では、ロッド操作のみで障害物付近を狙ったり、足元を歩いて釣る「テクトロ」などがありますが、基本的にはただ巻きで十分釣れます。
実際にキャストしてからの流れですが、キャスト→着水→巻き始める→回収→キャスト・・・と繰り返していきます。
この時、初心者が最も分かりにくい(難しい)と感じるのが、
- いつ着水したのか
- 自分がどの層を巻いているのか
- いつ水中からジグヘッド(ワーム)が出てきたのか
などがあると思います。
その理由の殆どは、暗闇で目視できないからですよね。
ですので、まずは暗闇でも仕掛けの位置が把握できるようにならなくてはなりません!
その為には、「練習」が必用なので、釣行日には太陽のある明るいうちに現地に行き、以下の3点を確認しておいた方が良いです。
- キャストしたらどれくらいの飛距離が出るのか
- どれくらいの巻きスピードだと、ワームはどの層(棚)を通るか
- リール何回転で水面からジグヘッド(ワーム)が出てくるか
これらの3点を事前に練習・確認しておくと、夜になって暗闇の中で釣る時も水中でのワームの動きがイメージできるので、ストレスなく釣りができます。ここ、非常に重要です。
特に、着水地点からリール何回転(ハンドル1周で1回転)で水面からジグヘッドが出てくるかについては、しっかり確認しておかないと、気づかずに穂先までジグヘッドを回収してしまって穂先の破損の原因にもなります。
もし、練習しても夜の釣りが分かりにくいと感じるなら、最初のうちはジグヘッドから1m程度の距離に小さいケミホタルを付けて、目視確認しながら釣るという方法もアリです。
ケミホタル程度の明かりでメバルが釣れなくなるということはありませんし、私が実際に釣れたのでそこまで気にしなくても大丈夫です。
ここまで、文章で説明してきましたが、百聞は一見にしかず!ということで、「ただ巻きメバリング」の分かり易い動画を探してきました!
ヒロセマンさんのメバリング動画です!
この動画の1分58秒あたりから17分あたりまでがナイトメバリングでの「ただ巻きの釣り」になっているので、分かりやすくてオススメです。
ヒロセマンさん、フォームが綺麗でロッドもブレないですし私も勉強になりました。
ここまで色々書きましたが、基本的にメバリングはただ巻きができれば釣れるので、まずはただ巻きで狙いの層を通せるように練習しましょう!
タックル選び
私がメバリングを始めた時に釣れなかった大きな原因がタックル選びにあります!
というのも、全くメバリングに向かない重いリールや太いラインを使っていたんです(;’∀’)
メバリングは軽量ジグヘッドを使う釣りなので、感度の良いロッドや軽いリール、細いライン選びが非常に重要になってきます。
キス釣りに使うような6号とかの丸おもりを使うのであればロッドなんて何でも良いんですがね・・・。
まずロッドについては、メバリング用であれば好きな物を使用したら良いと思うのですが、あまりにも安すぎるものだと感度に不安が残る可能性が高いです。
ですので、お財布と相談しつつ1万円程度の物が手に入るとひとまず快適な釣りができると思います。
と、ここでおすすめのロッドやリール、ラインについて詳しく書いてしまうともの凄い文字量になってしまうので、別で書いた以下の記事を参考にしていただければと思います!
初心者におすすめのジグ単向けロッドについてはこちらを参考にしてみてください↓
メバリングにおすすめのリールについてはこちら↓
釣行時期は4月~5月
釣行する時期選びは、釣り場選択と同じくらい重要になってきます!
私の経験のある瀬戸内海においてですが、メバルが最も釣りやすいのが4月~5月末くらいまでです。
メバルは冬(12月~1月)に産卵をし、2月頃までは産卵後で体力が落ちている為に底の方でじっとしていることが多く、釣りにくい時期になります。
その後、2月末~3月になると体力回復の為に積極的にベイトを捕食するようになり、4月には完全復活したスーパーマッチョメバルが釣れ始めるといったイメージです。
特に、4月末からGWあたりは餌を豊富に食べたムキムキマッチョのメバルの数釣りができるシーズンであると個人的に感じます。
この時期は気候も穏やかで気温も丁度良いので、釣り人にとっても非常に釣りやすい時期と言えますね^^
風速2m以下
釣行日の風速ですが、できれば2m以内が望ましいです。
というのも、メバリングは軽量ジグヘッドを使用した釣りなので、風があるとまともにキャストができず、アタリがあっても分かりにくいからです。
「メバルは凪を釣れ」という言葉がありますが、まさにその通りで、メバルは凪(風のない日)である方が釣り人にとって最も釣りやすいです。
ただ、人によっては、風があって波気がある方が釣れる!という人もいます。
が!初心者のうちは間違いなく風のない日の方がストレスなく釣れます。
天気に関しては雨でもOKですが、こちらも釣り人目線の釣りやすさを考えると、視界も悪くなりますし雨が降っていない方がよいですね。
釣り場はシャローエリア
メバル以外の魚でもそうですが、釣り場選択が釣果の8割を決めると言っても過言ではありません!
そんな釣り場選択に関してですが、おすすめしたいのはシャローエリア(浅い場所)ですね!
シャローエリアをおすすめする理由ですが、
- 捕食に積極的なメバルがいるので釣りやすい
- 良型メバルがいる可能性が高い
- 釣り人にとって狙いやすい
このような理由があります。
正直、サイズにこだわらないなら、メバルは普通の漁港で常夜灯のある場所であれば比較的簡単に釣れますが、どうせなら20㎝以上の良型メバルを狙っていきたいですよね!
ということでシャローエリアというわけです!
そんなシャローエリア(浅場)についてですが、大体水深1~4mくらいの場所のイメージです。
例えば、こんな場所です↓
こちらはエギングにおけるポイントを紹介している動画ですが、分かりやすかった為引用させていただきました。
シャローエリアはこの動画の55秒あたりから出てくる、波止の付け根付近のカケサガリになっているような場所です。
潮が満ちてくると、メバルが餌を追ってこんな浅い場所でも入ってきます。夜になって少し沖に見えるシモリ(岩)周辺などを狙ってみると食ってくる可能性が高いです。
そして、シャローエリアの魅力は、何と言っても釣れるサイズが良いことですね!タイミングが合えば20UP連発も十分に起こりえます。
意外と、堤防の付け根付近は見過ごされがちなポイントなので、潮が満ちるタイミングで釣ってみると思わぬ釣果に恵まれることがありますよ!
あと1点、探っておきたいポイントなのが波止の際です!つまり足元ですね!
これもまたヒロセマンさんの動画ですが、波止の際を攻める釣りを展開されています。
19分28秒あたりから終わりまでがナイトメバリングになっているのですが、殆ど波止や桟橋の際に投げて釣っていますね。
私自身、足元で25㎝クラスのメバルを釣ったことがあるので、波止の際はかなりの実績ポイントだったりします。
ということで、シャローエリア+波止の際(足元)は積極的に狙っていきたいですね!
潮は中潮~大潮の新月周り
釣行日の潮と月についてですが、中潮~大潮の新月周りが望ましいです!
まず潮回りについてですが、メバル釣り(餌釣り)に関しては15年以上やってきた私ですが、その経験から言っても中潮~大潮は釣れやすいと感じます。
その理由は、潮がよく動くので、潮に乗って動く性質のあるメバルの活性が上がりやすいからだと考えます。
もちろん、長潮や小潮などの潮の動きが小さい日でも釣れないことはないですし、ポイントによってはむしろ良かったりする場合もありますが、基本的には中潮~大潮あたりが良いことが多いですね。
そんな釣れやすい中潮と大潮ですが、その中でも干潮から満ち上げ3分~8分くらいまでの間にアタリが頻発することが多いと感じます。
干潮から潮が満ち始め、潮が良く動き出す3分くらいで1回目の時合がきて、満潮前の8分くらいの時にもう一度時合が来るイメージです。
ですので、潮が満ち始めた3分くらいから満潮前までの4時間くらいは集中して釣りたいところです!
時合がこれば短時間でバタバタと連続で釣れることも多いので、そのタイミングに釣りをしていることが重要ですね。
他に例外として、激流ポイントなどでは干潮や満潮の潮止まり付近が釣れるパターンもあります。が、通常のポイントでは潮が動いている時間帯がやはり有利に感じます。
次に月に関してですが、満月よりも新月の方がほぼ間違いなく釣れやすいです。
満月が釣れにくい理由としては、
- 明るいためにベイトが散って、それを捕食するメバルも散る
- 明るいとメバルの警戒心が強くなって釣れにくい
以上のような理由があると考えます。
実際、満月周りで釣行した時は、新月周りに釣行した時と比べて圧倒的に釣果が悪いことが多かったです。
ということで、釣行日は潮見表を見て、新月周りの中潮~大潮付近を選択すればメバルに出会う確率がグッと上がります。
表層を狙おう(レンジキープが重要)
メバルは見た目が根魚なので、底にいると思われがちですが、実際は潮に乗って流れて来る餌を捕食する為に表層付近に浮いていることの方が多いです。特に春の最盛期はそうですね。
ですので、メバルを釣る時は大体海面~1m以内の表層を狙います。
この層を狙うには、段階的にカウントして釣っていきます。
具体的には、
- 1回目のキャスト→着水後すぐ巻き始める。
- 2回目のキャスト→2秒数えて巻き始める
- 3回目のキャスト→4秒数えて巻き始める
といった具合にカウントして、徐々に表層から下層へ順番に探っていきます。こうすることでメバルのいるレンジ(棚)を見つけていきます。
そしてこの時に重要なのが、レンジキープ(同じ棚を通すこと)です。
表層の中でも、その日のメバルのいるレンジ(棚)があるので、自分の足元まで一定のレンジをキープして巻いてくることで、メバルの居場所を広範囲に探っていきます。
そして、釣れた時のカウント数を覚えておき、次からそのレンジを重点的に攻めていくと次の1匹が早く釣れる可能性が高くなります。
「おいおい、いちいち数えながら釣るなんてめんどくさいな・・・」
と思われるかもしれませんし、私自身そう思っていた一人ですが、最初はカウントを取りながら釣りをする方が海の中の状況をイメージしやすいです。
この時のリールの巻きスピードに関してですが、例えばジグヘッド1gなら2秒に1回転くらいでゆっくり目に巻いてみる、
1.5gなら沈むのが早いので表層を通す時は早めに巻いてみる、というような感じで変えていきます。
これに関しては、この巻きスピードが釣れる!という正解がないので、冒頭にも書きましたが、日中のうちに実際にキャストしてみて、どれくらいの巻きスピードでどの棚を通ってくるのかを肌で感じておくことが重要です。
ここまで、レンジキープについて少しややこしく感じられたかもしれませんが、簡単に言うと、フルキャストして表層を意識して巻くだけです!
朝マズメなんかのメバルの活性が上がっている時は、何も考えずフルキャストして巻くだけで釣れることもけっこうあります。
ただ、それだけだとマズメ以外の時間帯に釣れない状況が必ず出てくるので、やはり自分の意図する棚を通せるようにしておいた方が良いです。
これに関しては本当に、自分の目で見て確かめるのが1番分かりやすいので、しつこいようですが昼間のうちに現地入りしてレンジキープしながら巻く練習をしておきましょう!
そして、練習する時に意識した方が良いのは以下の2点です。
- 着水後何秒で巻き始めるとどのレンジ(棚)を通ってくるか
- リールはどのくらいのスピードで巻くと一定のレンジをキープできるか
レンジキープが出来るようになると、例えばですが波止の敷石の上スレスレを通せるようになったり、メバルがいる場所をピンポイントで狙えるようになるので釣果アップに繋がります!
ジグヘッドは1.5g
ジグヘッドはなるべく軽い方がメバルの食い込みが良いと言われていますが、私のオススメは1.5gです!
その理由は、釣り人にとっての操作性とメバルの食いのバランスが良いと感じるからです!
それより軽い1gなんかでも良いのですが、メバリングを始めたばかりのうちはジグヘッドが軽いと、その重みを感じ取れずに「何やってるかわからねー」状態に陥ることがあります。
さらに、1g以下の軽量ジグヘッドになってくると使用ロッドに依存する部分が大きいのと、そういったロッドは値段も高くなりがちです。
かといって、あまりに重いジグヘッドを使うとレンジキープが難しくなり、メバルの食いが悪くなる可能性があります。
ということで、間を取って軽すぎず重すぎない1.5gがおすすめというわけですね!
1.5gの重みを感じ取れて釣りに慣れてきたら、さらに軽い1gにも挑戦すると表層攻略の幅が広がり釣果に繋がります。
ちなみに、私はメバスタのジグヘッドを使用しています。
メバスタは形状が流線型となっているため、水馴染みが良く、ただ巻きの際に一定の棚をキープしやすく釣りやすいです。
使うワームはこれ
今回は1日で釣果を出す!というのがテーマなので、使うワームの種類はズバリこれです。
そう、とにかく釣れることで有名なガルプベビーサーディン2インチです!
このワームの特徴は以下の2つです。
- 特性の液体に着けてあるので、強烈なにおいで魚を寄せる
- ワームが柔らかいので魚の食い込みが良い
まさに半分餌みたいなワームなので、メバルも思わず餌だと思って食いついてくるわけですね。
ただし、デメリットもありまして
- 集魚効果はすごいが魚がスレやすい
- カバンなどに液がこぼれた場合に結構臭い
といった難点もある、まさに諸刃の剣のようなワームでもあります(;’∀’)
ただ、魚がスレるというのはどのワームにもあることですし、最初はこれを使ってメバルを釣る感覚を養っていくと良いんじゃないかと思います。
その他、メバリングを始める人が最初に揃えておくと良いと感じるワームをこちらにまとめています↓
朝マズメがチャンス!
釣りには1日のうちで2回魚の活性が上がるタイミングがあり、それが朝マズメと夕マズメです。いわゆる魚が食事をする時間ですね。
朝マズメは、日が昇る前の暗い時間から日が昇り始めて周囲が明るくなってくるまでの1時間。
夕マズメは、日が沈んで周囲が暗くなるまでの1時間です。
そしてその2つのうち、メバルの活性が最も高くなるのは朝マズメだと個人的に感じています。
夕マズメも良く釣れるのですが、朝マズメの方が1キャスト1ヒットの爆釣体験が個人的には多いです!
ですので、新月の中潮~大潮周りは満潮まで釣りをした後、一旦睡眠休憩でも取って朝マズメにもう一度やってみるとメバルの爆釣体験ができるかもしれません。
まとめ
私自身がメバリングで最初に釣果を出すまで苦労したので、当時の自分にアドバイスをするなら・・・という気持ちで書いてきました!
まとめですが、メバリングで釣果を出すには
- 釣り方を勉強、そして練習!
- メバリングに適したタックル(ロッド・リール・ライン)選び
- 釣行時期は4月~5月の最盛期
- 風速2m以下
- 中潮~大潮の新月周り
- 釣り場はシャローエリア
- メバルは表層にいる
- ジグヘッドは操作感のあるもの
- 朝マズメは最大のチャンス!
これらのことを意識して釣ると、初心者の方であっても1日で釣果が出ると思いますよ!という内容でした!
最後になりますが、メバル釣りにおいて最も重要なことは、なるべく人が釣っていないポイントを見つけることです。
良型をよく釣っている人達は大体オリジナルポイントを持っていると感じます。
メバルはアジなどと違い成長に時間がかかる魚なので、一度釣りきられてしまうとその場所では釣れなくなるか、釣れても小型ばかりになります。
ですので、メバルが釣れている場所の特徴を把握し、似たような場所を独自に見つけることが最大の釣果アップに繋がります!
とはいえ最初から一人でポイントを探すのも難易度が高いですよね!
なので、最初は本やサイトに載っているような有名ポイントから始め、慣れてきたらGoogleMAPなどを活用して独自に探していくのがオススメです!
この辺釣れるかも!と自分で考え行動してみると、それで釣れた時の1匹は例え小さくてもサイズ以上の喜びを感じれるはずです(^O^)/
それでは、良いフィッシングライフを!