釣りコラム

釣りに1人で行くのは寂しいけど楽しい理由

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皆さんは釣りには1人で行く派ですか?それとも、人を誘って2,3人、またはグループで行く派ですか?

ちなみに、私は1人で行く派です。

その理由は色々ありますが、普段から人に気を遣ってしまう性格なので、全て自分のペースで動ける1人が好きなんですよね。

でも、矛盾しているようですが、1人で釣りをしていると寂しいと感じる時があるのも事実だったりします。

という事で今回は、1人で釣りに行った時に寂しいと感じるシーンと、それでも1人で釣りに行く理由という2つの事をお伝えできればと思います。

では、1人の釣りが寂しいと感じるシーンから参ります。

暗い山道を通った時

以前、和歌山の中紀エリアに1人で釣りに行った時のこと。

釣り場移動の為、深夜2時ごろに1人で車を運転していたのですが、土地勘が無いのでナビを入れることに。

行き先を入力すると、2つルートがあり、1つは明らかに遠回りの道でした。

もう1つは海沿いの山道を走るルートのようでしたが、距離が倍くらい違ったので迷わず早い方のルートを選択しました。

そして、いざ車で走り進んでいくと最初は良かったのですが、途中から車1台がギリギリ通れるくらいの細い山道になっていきました。対向車が来ても絶対に避けれないような道です。

もし対向車が来たらどうしよう・・・とドキドキし始めたのですが、私がそれよりも怖かったのは暗すぎる山道の方です。

昔人が住んでいたのか、たまに廃墟のような建物が出てくるのですが、それが怖すぎて怖すぎて・・・。

時間も深夜でしたし、私は結構びびりなもんで、誰かに見られているような視線を感じて1人で変な汗をかきながら運転していました。

その後は、なんとかMr.childrenの曲を流すことに成功して乗り切ったのですが、この時は1人が心細く寂しく感じましたね

後になって次は遠回りの方のルートを通ってみると、そっちはしっかりと整備された綺麗な道路でした。

よく見たら、暗い山道の方はナビの色がピンク色(細い道を示す色)になっていたので、 私が良く見ていなかっただけでした・・・。

皆さん、ナビがピンク色を示す道はなるべく通らないようにした方が良いですよ!

背後から物音がした時

自然豊かな山々に囲まれた海で釣りをしている時に、背後で物音がする事ってありませんか?

パキッパキッ!って。

釣りに集中している時や魚が釣れている時は何とも思わないのですが、魚が釣れず集中力も欠けている時は周囲の音がよく聞こえるんですよね。

そんな時に背後で物音がすると、ビクッッ( ;∀;)ってなります。

でも、音がした方向にライトを照らしてみると、何もいない・・・とか。

恐らく、動物が山に入っていった時の足音だったりするんでしょうけど、何か違う気もするんですよね。

何だったんだろう・・・と考えれば考えるほど恐怖心は増していきます。

なので、それ以上その音について深く追求するのはやめましょう

なんだ?かわいいリスでも通ったのかな?くらいに思ってそれ以上考えないのが精神衛生上よろしいです!

気持ち悪い虫や動物が出現した時

釣りをしていると色んな生き物に出会う事があります。

特に、1年のうち気温の暖かい5月~9月によく出会うのがですね。

海に虫がいるの!?って思われるかもしれませんが、海って山と隣接している事が多いので虫もよく寄ってくるんです。

特に山が近い波止場なんかにはよく出ますね。釣り人が波止に残した撒き餌や虫エサの干からびたやつを食べる為に寄って来ているのをよく見ます。

その中でも、私が苦手で気持ち悪いと感じてしまうのがムカデです。

ムカデとムカデ好きな方には大変申し訳ないのですが、正直今、ムカデという文字を打ち込んでいるだけでも苦痛なくらいです。

あの黒光りした身体と何十本生えているか分からない足?とうねうねとした動き方、その全てが苦手です。また、毒を持っている所も怖いです。

実際に、座って釣りをしていてその存在に気が付かずにムカデに刺されたという例もあるようです。

また、動物で出会いやすいのがイノシシですね。

私がよく釣りに行く場所では山道で必ず数匹のイノシシに出会います。

イノシシの中でもウリボーくらいの子イノシシならとても愛らしくて可愛いのですが、良く肥えた親イノシシになると、千と千尋の神隠しでお父さんとお母さんが変えられてしまった豚くらいの貫禄があります。

これと対面すると、けっこう怖いです

という事で、自分の苦手な虫や貫禄のある動物に出会った時、その恐怖から1人だと心細く寂しくなります

危険な虫や動物がいた場合は近づかないようにしましょう!

釣りグループに出会った時

1人で黙々と釣りをしている近くで、楽しそうに喋りながら釣りをしているグループに遭遇すると、寂しさを感じる時があります。

例えばアジを釣っている時ですが、アジは口切れし易い魚なので、釣り上げる最中に海ポチャ(釣り上げれず落ちる事)する事がよくあります。

そんな時、一人で釣りをしていると、「あっ!」くらいの叫び声は出せても、「さっきからオートリリースし過ぎだわ!クソがッッ!」みたいな長文は言いづらいです。

でも、グループで釣りをしている人たちは、「〇〇落としすぎwwアジは釣られたくないってよww」と、1人なら肩を落としてしまうようなシーンでも楽しそうに見えます。

実際、当の本人は悔しいのでしょうが、それでも1人の時よりは緩和されると思うわけです。

そんな、和気あいあいと楽しそうなグループに遭遇してしまった時は、私の場合移動する事が多いですね。

これは寂しいからというよりも、あまり話し声が聞こえると繊細な私は釣りに集中出来なくなるからです。

釣りの目的は魚を釣ることだから

ここからは寂しいシーンが多いはずなのに、それでも1人で釣りに行く理由をお話ししたいと思います。

釣りの目的は友達と喋ることでも、星空を眺めることでもありません。

魚を釣ることです

友達と喋りたい時は釣りではなくご飯に行けばいいですし、星空は釣りをしていると涙が出るくらい綺麗ですが、メインではありません。

あくまでサブなんです。

たまに、「のんびり喋りながら釣りしたいなぁ」という人がいるのですが、それならスタバでナッティホワイトチョコレートフラペチーノでも飲んでください、という事なんです。

例えば、レストランで接客をする時に同僚と喋りながら良いサービスが出来るでしょうか?

お客様が注文をしようとしていないか、お冷は減っていないか、料理提供が遅れていないか、など様々な事に意識を飛ばしていなければ良い仕事は出来ないはずなんです。

釣りも同じで、狙いの魚を仕留める為には、魚の居場所を探す、カウントを取って魚のいる層を探る、魚の捕食している餌に応じてワームやルアーをチェンジする、反応が無ければ仕掛けを変える、など様々な思考を巡らせます。

そうして試行錯誤して狙いの1匹が釣れた時の喜びが至高であり、これこそが釣りの醍醐味だと思うんです。

少し例えが間違えたような気もしているのですが、大体言いたい事は伝わったのではないかと思っています。

誰にも気を使わなくて良いから

1人で釣りに行くと誰にも気を使う必要がありません!

冒頭でも書いたのですが、私は普段から人に気を使ってしまう性格です。

これは昔からなので、今更変える事ができません。体に染みついてしまっているんです。

なので、趣味の時くらいは誰にも気を使わず1人で楽しみたいんですよね。

同じような方、けっこう多いのではないでしょうか?

1人ならどこへ釣りに行くのも自由ですし、場所移動のタイミングも自由、ご飯を食べるタイミング、帰るタイミングも自由です。

人間が1番ストレスを感じるのが人間関係と言われているので、釣りの時くらいは人間関係を絶って1人でのびのびとするのが身体にも心にも優しいと思っています

全て自分の意志で決定できるから

1人で釣りに行くと全て自分の意志(裁量)で決定する事ができます。

自分の意志で決定する事は、健康にも良いとされています。

インディアナ大学の研究グループは、ウィスコンシン州の60歳代の住民2,363人を対象に7年間の研究を実施した。その結果、「需要のある職業に就いていて、職務上の裁量が少ない人」は、需要の低い職に従事している人と比べて15.4%も死亡リスクが高まった。逆に職務上の裁量が大きな仕事に就いている人は、そうでない人と比べて34%も死亡リスクが低くなっていたという。

マイナビニュースより引用

これは仕事においてですが、裁量(自己決定)の大きな仕事に就いている人は34%も死亡のリスクが低くなっているのは驚きですね。

この記事を読んで、以前タクシーの仕事でとある企業の社長さんが乗車された時の話を思い出しました。

その方は、「社長という仕事は責任が重くて決定する事も多いので大変だけれど、自分で意志決定できる事が多い方が楽しいんですよ」とおっしゃっていました。

私はこの話を聞いて、頷けるところが多かったです。

というのも、自分の人生を思い返してみれば、自分の意志で決定した事については反省やストレスもあるのですが、納得できるんですよね。

もしそれが人に言われた事だったら、いつまでも納得できずに、「俺の言った通りにすれば良かったのに」などの後悔や邪念が湧き出るのだと思います。

釣りも同じで、狙う魚種の選択、日時の選択、場所の選択、など全て自分の責任で意志決定するので、仮に釣れなかったとしても誰のせいにもできません。

だからこそ反省が生まれ、「次はあの場所に行ってみよう!」など新規ポイント発掘に繋がったりします。

その過程を経て釣れた1匹はサビキでアジを100匹釣るよりも価値があると思っています

こんな風に文章にして書いていくと、釣りって面倒くさそうだと感じてしまうかもしれませんが、実際は旅行と同じで決定していく過程こそ1番楽しかったりするので、どうか安心して海へ飛び出してください。

釣り場を独占できるから

これですね!1人での釣りが最高な理由は。

これは、有名なメジャーポイントに夜中から入って独占するという意味ではありません。

グーグルマップでの地形確認や場所移動を繰り返して、何度も通い詰めてようやく見つけたポイントを1人占めできるという事です!

温暖化の影響や釣り人の増加で、年々魚やイカは釣りにくくなっていると言われていますが、いる場所を探せばまだまだ釣れます。

1人で爆釣ポイントを見つけた時の優越感と幸福感はそれはそれは言葉では言い表せません!

自分の選択は間違っていなかったんだ!と、天を仰いで叫んでしまいたいくらいです。

また、誰もいない秘密のポイントで心行くまで楽しんだ後は、親しい友人を連れて楽しませてあげる事もできます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

寂しいと感じるシーンでは

  • 暗い山道を通った時
  • 背後から物音がした時
  • 気持ち悪い虫や動物が出現した時
  • 釣りグループに出会った時

それでも1人で釣りに行くのは

  • 釣りの目的は魚を釣ることだから
  • 誰にも気を使わなくて良いから
  • 全て自分の意志で決定できるから
  • 釣り場を独占できるから

以上の4つの理由があるからというお話でした。

共感していただけた所、全く共感できなかった所、何言ってんだこいつ・・・という所、色々あったと思います。

いずれにしても、私が一番言いたかった事は、1人での釣りは全然寂しいことではなく、むしろ楽しい事の方が多いですよ!ということです!

今回は、1人での釣りが寂しいと感じている人がいたら、と思い書いてみました。

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孤独な釣り人
1人をこよなく愛する孤独な釣り人です。 基本釣りには一人で行き、一人で楽しんでいます。 自分が良いと感じたものを紹介したり、語ったりするスタンスです。