DAIWAのエントリーモデルにして超ハイコスパリールでもあるレブロスが4年ぶりにモデルチェンジしますね!
4年前に15レブロスから20レブロスにモデルチェンジした時は2500番手で30gも軽量化され、魚の動きに追随するようにドラグが滑ってくれるATD(オートマチックドラグシステム)や、飛距離アップに貢献してくれるLC-ABSが搭載され、エントリーモデルとしては十分過ぎるスペックのリールに進化し、衝撃的なデビューを飾りました。
実売価格も約6千円と釣り入門者に優しい価格帯だったため、未だにAmazonリール売れ筋ランキングでトップクラスになっています。
そんな、求めやすい価格でありながら釣りをストレスなく楽しめるだけのスペックを兼ね備えた20レブロスが24レブロスにモデルチェンジするということで、その進化に注目するとともに、20レブロスよりもやや値上がりしているけど買う価値はあるのか?エギングにはおすすめなのか?という点について書いていきたいと思います!
- エギング専用リールとして選ぶなら20レブロスよりも24レブロスの方が快適に使える(予想)
- 細かいこだわりがなく、とりあえずストレスなく釣りができて安いリールの方が良い人は20レブロス
ひとまず結論はこんな感じです!
ということで、20レブロスと24レブロスのスペックを比較しながら考察していきたいと思います!
もくじ
20レブロスからの進化点
20レブロスからの主な進化点は以下の4つです。
- エアドライブベール
- エアドライブローター
- ATD‐TYPE-L
- 軽量化
24レブロスにはエアドライブデザインが採用され、最大4つのテクノロジーのうち、2つのテクノロジーであるエアドライブベールとエアドライブローターが搭載されています。
また、ATD‐TYPE-Lが採用されたことで従来のATDよりもフッキング時や瞬発的な魚の引きに対して滑らかにドラグが滑ってくれるようになっています。
エアドライブデザインってどうなの?
私はエアドライブデザインが搭載されているリールを3つ使用しましたが、(23レガリス・23月下美人・24セルテート)デザインや使用感がこれまでのリールと異なっています。
デザインの違い
リールの外観の割合を大きく占めるローターに関しては、球体をそのまま切り出したようなデザインになっているため、ローター周辺が丸っこい印象になっています。
その他、ローターとベールを繋ぐネジが外側から内側に移動したことで、すっきりと洗練されたデザインになっていると個人的には感じています。
エアドライブローター
エアドライブデザインになり不要な肉をそぎ落とされたことで、リール全体で10g軽量化されています(※20レブロスと24レブロスの2500番手比較)
ローターが軽くなると巻き始めが軽くなり感度が向上すると言われているため、20レブロスよりも使用感は向上していると言えますし、実際にエアドライブローター搭載のリールは巻き始めが軽く、軽い力でリールを回すことができています。
エアドライブベール
ベールには中身が入っている中実タイプのエアドライブベールが採用されており、ラインがスムーズにローターへ誘導されるデザインになっています。
ただ、本当にスムーズに誘導されるのか心配になるのがベールの構造です。
なぜなら、24レブロスにはライントラブルが起きやすいと言われている2ピースベールが採用されているからです。
ただ、この点に関しては同じ構造の23レガリスをエギングで使い込んだ際に、特にライントラブルが起きやすいとは感じなかったため、あまり気にしなくても良いでしょう。
軽量化!でも所詮10g?
24レブロスは20レブロスよりも2500番手比較で10g軽量化されています。
この軽量化をどう見るか?という点ですが、10gという軽量化だけに注目するとそこまで大した差ではないと私は思っています。
これが20gや30g変わるのであれば、エギングであればシャクりやすさや腕の疲れの軽減に大いに貢献してくれると思いますが、10g程度なら殆ど変わらないでしょう。
もちろん、200g台のリールであれば軽いに越したことはないと感じているのですが、声を大にして軽量化で超絶使用感が向上している!と言えるレベルではないと思います。
ただ、24レブロスの軽量化の要因となっているのがエアドライブデザインです。
それはすなわちエアドライブローターの軽量化であり、巻き出しの軽さや感度に影響を及ぼしていると考えると、10gという軽量化だけでは計れない恩恵を感じることができるのではないでしょうか。
ココに注目!ATD-TYPE-L
24レブロスで特に注目したいのがATD-TYPE-Lの存在です。
冒頭でも書きましたが、従来のATDよりもフッキング時や瞬発的な魚の引きに対して滑らかにドラグが滑ってくれる機能がATD-TYPE-L(オートマチックドラグ)システムです。
イメージとしては、魚やイカの引きの強さに応じて自動で強弱を調整してくれるドラグという感じです。
従来のATDでもイカのジェット噴射やアジの引きに対して滑らかにドラグが滑ってくれる仕様だったのですが、TYPE-Lはより繊細にドラグが効いてくれます。
これ、使う前はちょっとドラグ性能が向上したからって意味ないやろ・・・wとか思っていたのですが、これが案外優秀で。
昨年37㎝のデカアジを掛けた時に初動の走りに滑らかに追随してくれ、その後もアジが走る度に、必要以上にアジが走らないように適度な負荷を掛けながらドラグが効いてくれて皮一枚でしたがキャッチすることができました。
本当にリールの恩恵だったかは不明ですが、やり取りがしやすかったのは確かなので、それ以来TYPE-Lへの信頼度が爆上がりしました・・・。
とまぁ、そんな具合でドラグ性能はかなり優秀に進化するはずなので、アジやエギングなどドラグ性能がそれなりに必要な釣りにはもってこいなリールになることは間違いありません。
それと20レブロスはドラグ性能にやや波があったので、それも解消されていると尚GOODなので楽しみなところです!
エギングにおすすめ
24レブロスは20レブロスよりもドラグ性能が向上しており、さらにローターの軽量化によって巻き出しの軽さや感度が向上しているためエギングにおすすめのリールです。
ただ、20レブロスとは実売価格で1000~2000円ほどの差があるため、その金額差を埋めるだけの進化を感じれるのかどうか?が24レブロスを購入する一つの判断基準になると考えます。
「ある程度のドラグ性能さえあれば、巻き出しの軽さとかは別にどうでもいい」「安さ重視」な人は20レブロスで十分な満足感を得ることが可能でしょう。
実際に私も価格と性能のバランスから20レブロスを非常に気に入っていますし。
この辺りについては実際の釣行後に追記していきたいと考えています!
実釣での使用感
10月中頃に24レブロスLT2500S-XHを使って淡路島で実釣してきました!
釣行記はこちら↓
釣果としては夕まずめに3杯釣れたのですが、想像通りエギングに使いやすいリールでした。
具体的には、
- シャクりやすい
- ドラグ性能が必要十分
- ライントラブルが起きにくい
このように感じました。
まずシャクりやすさに関しては、ドラグを少し緩めておくことで、ジャッジャッとエギング動画で見るような気持ちの良いドラグ音と共に軽快にシャクることができます。
また、番手に関してはXH(エクストラハイギア)のリールでエギングをした経験が殆どなかったので、1回の巻取り量が多くシャクりにくいのではないか?と不安に感じていた部分があったのですが、実際は予想に反してシャクりやすく、潮流に流すドリフトの釣り方も十分行えました。
次にドラグ性能に関してですが、20レブロスよりもドラグの強弱の波が少なくなっており、イカとのやり取りに不安を感じませんでした。
写真のアオリイカは激流に流し込んで釣れたのですが、良型アオリイカ特有の強いジェット噴射に追随するようにドラグが滑らかに滑ってくれたので、ヒヤヒヤすることなくキャッチできました。
もちろん、1万円以上するような上位クラスのリールと比較するとドラグの滑らかさは劣りますが、エギングで使用する分には十分快適だと感じました。
そして気になっていたのが2ピースベールによるライントラブル発生確率ですが、これに関しては基本的なライン管理を行っていれば全く問題ありませんでした(キャスト前に絡まっていないか確認・キャスト後に絡まっていないか確認後、巻き始める等)
ということで、総合的に見て24レブロスはエギングに使用するリールとして必要十分であると感じました。
私自身、エギングリールのサブ機として今後も使っていきたいと思っています!
エギングにおすすめの番手は?
エギングにおすすめの番手は2500番手で、その中でもLT2500S-DHが特におすすめです。
24レブロスの2500番手には
- LT2500D(深溝スプール ノーマルギア)
- LT2500S-XH(浅溝スプール エクストラハイギア)
- LT2500S-DH(浅溝スプール ダブルハンドル)
以上の3つがラインナップされており、この中でもエギングにおすすめのモデルはダブルハンドルモデルのLT2500S-DHです。
LT2500S-DH
おすすめの理由は、浅溝スプールでPEライン0.6号が200m巻けることと、ダブルハンドルのためシャクった後にハンドルの自重で無駄に回転せず、エギが安定したフォール姿勢を保ちやすいことからです。
また、ハンドルが2つ付いていることでシャクった後に指で掴みやすく、無駄のないエギングがしやすいことも理由の1つです。
そして、ハンドル1回転あたりの巻取り量が75㎝のノーマルギアのため、エギの移動距離を抑えながら長く水中でアピールすることも容易です。
まさにエギングのために生まれたと言っても過言ではない特化型のリールですね。
ただ、他の釣りにも併用するならハイギアの方が扱いやすいため、その場合はLT2500S-XHの方をおすすめします。
LT2500S-XH
- 速いテンポでエギングがしたい
- エギング以外の釣りにも使っていきたい
こんな人にはLT2500S-XHがおすすめです。(PE0.6号を200m巻けます)
LT2500S-XHはハンドル1回転あたりの巻取り量が87㎝と、LT2500S-DHよりも12㎝多いため、その分だけエギの移動距離は増えます。
エギングでは「エギの移動距離を抑えて長くアピールする方が釣れる」説があり、実際にキャスト先の特定のポイントでネチネチ探りたい場合は移動距離が少ない方が釣りやすい場合があります。
ただ、最近ではハイギア派も増えており、特に秋の新子アオリイカエギングでは素早いエギの動きに反応してくる個体も多数いるため、巻取り量を深く気にする必要はないと言えます。
実際にLT2500S-XHを使用した釣行では、最大690gのアオリイカを筆頭に数杯釣れ、問題なく釣りをすることができました。
また、ハイギアの方が回収スピードが速いため、フロートアジングやフロートメバリング、投げ釣りやその他の釣りでは作業効率が格段に上がり、釣果も伸びる傾向にあるため、エギング以外の釣りと併用したい人はLT2500S-XHがおすすめです。
私はエギング以外の釣りにも使用したかったので、LT2500S-XHを購入しました!
LT2500D
この番手は深溝タイプのため、エギング用というよりはフロロカーボンラインやナイロンライン、その他太いラインを巻きたい人向けのリールと思われます。
エギングに使用するPE0.6~0.8号を巻くには下糸を巻かないといけないため、できなくはないですがライトゲーム向きの番手ではないです。
レブロスが最高な理由
余談ですが、レブロスのようなエントリーモデルの1万円以下のリールって気兼ねなく使えるのでとても好きなんですよね。
この前24セルテートを購入して思ったのですが、リールを傷つけたくないって気持ちが先行してしまって気楽に釣りができないんですよ!笑
お恥ずかしながら、少しぶつけただけでテンションが下がっちゃって釣りへの集中力が欠けたりしました。
それじゃ本末転倒だろ!というツッコミありがとうございます!
まさにその通りなんですよ。
私にとっての釣りはリールを眺めることが目的なのではなく、魚を釣ること、釣って楽しむことが目的!
そのためには凹凸の激しい場所に釣りに行くこともあるし、地合中なんかは地面に置いちゃいたい時もあります。
そんな時に気兼ねなく地面に置けてぶつけても全く気にならないレブロスは最高に使いやすいリールで、エギングなどのライトゲームからキスの投げ釣り、タチウオのウキ釣り、アナゴの置き竿釣りまでフル活用大活躍ですよ!
置き竿で1kgのマダコも掛かったことがありますし、もはや一番多くの魚種を釣っているかもしれません。笑
とにかく使いやすくて大好きなリールなんですよね。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/