5月頃にメバルを釣っている人が「これからもっと美味しくなる」「梅雨メバルは脂が乗って最高にうまい!」なんて言っているのを見かけますが、本当においしいのでしょうか?
私は冬も春も、いわゆるメバリングシーズンと呼ばれる時期にメバルを釣りますが、メバルってそんなに脂が乗る魚ではないと感じています。
過去には5月頃に内臓脂肪がたっぷり詰まったメバルを釣ったこともありますが、「おいしかったような・・・?」程度の記憶しかなく、ハッキリと梅雨メバルは別格にうまい!とは断言できません。
そんな曖昧な記憶しかない中、先月の6月末の梅雨時期にアジングをしていたところ、たまたま太ったメバルが釣れたので、実食して春に釣れたメバルとの味の違いをレポートしていきたいと思います!
釣れた時の写真
今回調理するのは6月末に釣れた梅雨メバルで、サイズは24㎝ほど。
種類は黒メバル(ブルーバック)で、メバルの中でも回遊性が強く、一番脂が乗る種類と言われています。
写真では分かりにくいですが、早春に釣れるメバルとは違い丸々として肉付きが良く、体高のある個体でした。
釣行記はこちらです↓
3日間熟成
釣ったメバルは締めて血抜き処理を施し、潮氷水で冷やして最高の状態で自宅の冷蔵庫まで輸送しました。
個人的には釣りたてのコリコリした食感のメバルよりも、柔らかくなり甘みが増した刺身が好きなので、下処理をした後は冷蔵庫で3日間熟成させました。
お腹の状態
お腹を開くと、たっぷりではないですが内臓脂肪が詰まっていました。
(内臓脂肪の写真は撮り忘れてしまいましたが、お腹の両面にうっすらと見える白いものがその残りです)
これは5月までに釣れたメバルには見られなかったことです。
毎年、5月中旬以降に釣れるメバルの中には内臓脂肪を蓄えている個体がチラホラいる印象ですね。
エンガワがうますぎる
ひとまず2枚におろすと、綺麗な白身が姿を現しました。
むむ。
ここで気づいたことですが、背中側のエンガワの部分が白くなっており、どうやら脂が乗っている様子です。
これは今すぐ食べねば!と思い、エンガワをそぎ取って器に刺身醤油を垂らし、わさびを添えていざ実食!
醤油に落とすとじんわりと滲む脂が。
ゴクリ。
急いで口に運ぶと、これまでメバルを食べて感じたことのないような旨味と溶けるような食感・・・
うまい!!!
もう一度言いますが、これはうまい!!
これまで何匹ものメバルを刺身で食べてきましたが、こんな旨味は感じたことがありません。
おそらくエンガワのみをそぎ取って食べたからだとは思いますが、メバルにこんなにうまい部位があったとは!
皮側の状態
お次は普通にカットした刺身を食べていきたいのですが、その前に皮側の写真を。
お腹側よりも脂の乗っている感じはないですが、表面を触ると指が少しだけぬめっとするくらいの脂は乗っていました。
刺身の味は?
メバルのお腹側と背中側の刺身を食べていきます。
まず食感ですが、3日間熟成させたことでコリコリ感は消えているものの、程よく弾力は残っておりモチッとしています。
そして肝心の味の方ですが、ほんのりと甘みを感じます。
早春に釣れた脂の乗っていないメバルよりも少し甘みが強いかな?という印象です。
圧倒的な違いがあるわけではないですが、おそらく同時に食べたとしたら梅雨メバルの方が甘みが強く美味しいと感じるのではないかと思います。
ですが私個人としては、正直そこまでの違いなくね?という印象を受けました。
エンガワはとんでもなくうまかったですが!
ただ、メバルにも個体差があるはずなので、イカナゴなどの小魚をたっぷりと捕食しているメバルはさらに脂乗りが良くてとんでもなく美味しいのかもしれません。
煮付けがうまい?
今回は刺身で食べましたが、もしかすると煮付けにすることでさらに美味しく感じるのかもしれません。
というもの、Googleで「脂の乗ったメバル」で検索すると、脂の乗ったメバルは煮付けにするとどの魚よりもうまい!というような魚屋さんの書いた記事があったからです。
魚屋さんが言うなら間違いないはず(盲信)
いずれにしても、今回梅雨メバルを丁寧に処理して食べてみて、メバルは通年美味しい魚だということが改めて分かりました。
それでも僅かな差をあえてランク付けするとしたら、個人的には梅雨メバル>春メバル>冬メバル の順で美味しいと感じます。
産卵期の冬メバルは卵に栄養を持っていかれているからかお腹側の身が薄いですし、旨味もそこまで感じないように思います。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/