20レブロスと23レガリスは購入しやすい低価格帯&エントリーモデルということもあり、これから本格的に釣りを始めたい人の選択肢に入ってきやすいと思います。
そこで今回は、レブロスとレガリスってどっちがおすすめなの?
という疑問について、どちらも所有している私が比較していきたいと思います。
- 必要最低限のスペックが揃っているため、価格重視ならレブロス
- より快適な釣りを求めるなら高性能なレガリス
簡単な結論はこんな感じなのですが、ここからは実釣経験に基づいてさらに詳しく解説していきます!
もくじ
スペックを比較
まずはスペックについて、汎用性の高い2500番のハイギアで比較していきます。
品名 | 20レブロスLT2500S-H | 23レガリスLT2500S-XH |
ギア比 | 5.6 | 6.2 |
巻取り長さ | 79㎝ | 87㎝ |
自重 | 220g | 185g |
最大ドラグ力 | 5kg | 5kg |
ハンドル長さ | 55mm | 50mm |
ノブ | T型 | I型 |
ベアリング | 4/1 | 5/1 |
標準糸巻き量 | 0.6‐200m | 0.6号‐200m |
実売価格 | 約6000円(Amazon) | 約9700円(Amazon) |
スペックの違う箇所をオレンジ色に染めてみました。
ギア比と巻取り長さの違いについては、スペックではなく番手による違いのため割愛させていただきます。
自重の違い
自重は23レガリスの方が35gも軽いです。
レガリスは2500番のDH(ダブルハンドルモデル)でも200gですので、やはりレブロスよりも軽いです。
軽量リールのメリットは何と言っても腕が疲れにくいことです。
これまで300g以上のリールから200g前後のリールまで使用してきましたが、200g前後のリールになるとエギングで1日シャクっていても腕が痛くなるようなことはありません(多少の筋肉痛にはなる)
このため、重いジグをキャストしたり、エギングでシャクったりと腕に負荷のかかる釣りを長時間するならレガリスがおすすめです。
短時間釣行なら220gのレブロスでも特別重さが気になるようなことはないですね。
ハンドル長さの違い
ハンドルアームの長さはレブロスが55mm、レガリスが50mmとなっています。
ハンドルアームの長短による違いですが、長い方が回転に勢いが付きやすく、力強く巻きやすいことがメリットと言えます。
デメリットは細かいリーリングが行いにくく繊細な釣りが少しやりにくいことです。
それとは逆にハンドルアームが短いと繊細な釣りが行いやすいため、アジングやメバリングなどのライトゲームでは個人的には短い方が釣りやすいと感じます。
このため、レブロスをアジング・メバリングに使う場合は軽量でハンドルアームが短く繊細な釣りが行いやすい2000番クラスがおすすめです。
ノブ形状の違い
レブロスの2500番は全てT型ハンドルとなっており、レガリスの2500番はLT2500DのみT型ハンドルが採用されており、他はI型です。
ノブ形状については殆ど好みの問題ですが、しいて言うなら手を離したり巻いたりと忙しいエギングではシングルハンドルの場合、T型ノブの方が面積が大きく掴みやすいと感じています。
ただ、エギング専門リールとしての選択ならレガリスのDH(ダブルハンドルモデル)がイチオシです。
DHは私自身が所有している番手なのですが、ハンドルが2つ付いていることで手を離した後再度シャクる際にノブが掴みやすいです。
この操作性の良さはシャクり動作の多いエギングにおいてかなりのメリットだと感じています。
レガリスがエギングにおすすめの理由についてはこちらの記事に詳しく書いています↓
ベアリング数の違い
ベアリング数はレブロスが4/1、レガリスが5/1のためレガリスの方が1つ多いですね。
基本的にはベアリング数が多い方がギアの噛み合わせがスムーズになることで回転性能が向上し、リーリングが滑らかになると言われています。
実際、手元のレブロスを回してみるとレガリスよりも若干ガタツキがあります。
実釣に影響があるレベルではないですが、より快適なリーリングを求めるならレガリスがおすすめです。
ボディ素材・テクノロジーを比較
使用されている素材等のテクノロジー面を比較していきます。
素材・機能面 | 20レブロス | 23レガリス |
ボディ素材 | DS4 | ザイオンV |
ローター素材 | DS4 | ザイオンV |
ギア | タフデジギア | タフデジギア |
ドラグ | ATD | ATD TYPE-L |
防水機能 | 無し | 無し |
スプール | LC-ABS | LC-ABS |
ベール | エアベール | エアドライブベール |
ハンドル | 供回り式 | ねじ込み式 |
ON/OFFストッパー | あり | あり |
ボディ素材・ローター素材の違い
レブロスはボディ素材・ローター素材共にDS4になっていますが、レガリスはどちらもザイオンVです。
DS4はプラスチック繊維にガラス繊維が配合されたもので、ザイオンVはそれよりも強度の高いカーボン素材が配合されたものです。
強度の序列としてはザイオンV>DS4になるため、レガリスの方がボディ・ローター共に高強度で耐久性があると言えます。
ドラグ性能の違い
レブロスはATD(オートマチックドラグシステム)となっており、レガリスはATD-TYPE-Lとなっています。
どちらも魚の動きに追随するようにドラグが滑ってくれるため、ラインに余計な負荷が掛からず細いラインでのやり取りが可能になっています。
ATD‐TYPE-Lの方はその性能にさらに磨きがかかったようなイメージで、レガリスでエギングをした時はシャクる際もラインがジャッジャッと滑らかに出てくれて、良型を掛けた時もイカのジェット噴射に対してスムーズにドラグが滑ってくれました。
レブロスはその辺りのドラグ性能に若干ムラがあります。(許容範囲ですが)
ベールの違い
レブロスはワンピースのエアベールとなっており、レガリスは2ピースのエアドライブベールとなっています。
エアベールとエアドライブベールの違いは重量で、約33%エアドライブベールの方が軽量です。
レガリスはワンピースベールよりもライントラブルが起きやすいと言われる2ピースベールとなっていますが、最新構造を採用したエアドライブベールの2ピースということもあり、従来の2ピースベールよりもライントラブルは起きにくいと言われています。
実際、長時間エギングでレガリスを使用しましたが、これといったトラブルは起こりませんでした。
ハンドルの違い
ハンドルはレブロスが供回り式となっており、レガリスがねじ込み式です。
構造的にねじ込み式の方がハンドルと本体がカッチリと接続されるため、ガタツキや違和感が少ないと言われていますが、レブロスは供回り式でもガタツキ等が少なく静音性も優れているように感じます。
巻き心地はレガリスの方が滑らかでやや上といったところです。
防水機能はどちらも無し
DAIWAの防水機能にはマグシールドと呼ばれるものがありますが、レブロスにもレガリスにも採用されていません。
私の経験では大雨の日や波を被る状況下での使用を避ければ、防水機能にこだわる必要はないと考えています。
小雨程度であれば、多少濡れたとしても釣行後に風通しの良い場所でしっかりと乾燥させることで使用感に影響は出ていません。
ちなみに、マグシールドが搭載され始めるのは1万円台前半のフリームスからですね。
基本性能でいいならレブロス
レブロスとレガリスを比較してきましたが、価格差が約4000円あるだけあって殆ど全ての面でレガリスが上回っています。
しいて言うなら、ワンピースベールなのがレガリスよりも優れている点でしょうか。
ただ、だからと言ってレブロスが使えないリールなのかというとそんなことはなく、むしろ約6000円という低価格で基本的な機能が詰まっていると考えたらハイコスパだと思います。
2500番で220gという軽量さと効き具合にムラはあるものの、ATDドラグシステム搭載でエギングにも普通に使えますし。
そういう意味では発売された時は衝撃的でしたね!
いい意味で雑に扱えるリールなので、2500番手を1つ鞄に忍ばせておくだけでエギングやフロートメバリング、キスの投げ釣りなど色んな釣りに併用できるのが嬉しいところです。
- 価格の安さ重視
- 魚やイカを釣る基本性能があれば良い
という人はレブロスがおすすめです。
20レブロスLT2500S-H
快適性を求めるならレガリス
レガリスは2023年のモデルチェンジの際にねじ込み式ハンドルが採用&4つのエアドライブデザインのうち2つが搭載されたこともあり、前モデルよりも大幅に性能が上がりました。
それと同時に価格も2000円ほど高くなりましたが、その分様々な釣りにおける快適性はぐっと上昇したはずです。
私はエギングをメインに使用しましたが、自重の軽さ、巻き心地、ドラグ性能どれをとっても快適にストレスフリーで扱えるレベルとなっており、ボディ素材や一部テクノロジーを除いた実際の使用感に関しては上位機種のフリームスやカルディアと比較しても遜色ないと感じています。
ですので、
- 価格の安さよりも快適性を重視したい
- 長期間使える耐久性が欲しい
という人はレブロスよりもレガリスが圧倒的におすすめです。
23レガリスLT2500S-DH
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/