エギング初心者の方は春と秋でエギングロッドを使い分けた方が良いのだろうか?という疑問をお持ちかもしれません。
- 春も秋も同じロッドで十分釣れます!
エギングは難しく考えるほどドツボにハマっていく釣りです。
1日やって釣れないと、
- ロッドが悪かったのかな?
- リールが悪かったのかな?
- エギが悪かったのかな?
など道具のせいにしてしまい、釣具屋という名の魔界で必要のない道具を無駄に集めてしまう負のスパイラルに突入するのですが、大抵の場合は釣っているポイントが悪いか、釣っている時間帯が悪いか、シャクった後にきちんとフォールさせれていないかのどれかです。
なぜそう言い切れるかというと、私自身がそうだったからです。
そして、釣れる条件を満たしてエギングをするようになった今は春も秋もMかMLクラスの同じロッドでやっていますが、問題なく釣れています。
ということで、春イカ・秋イカの特徴に触れながら、年中同じロッドで良い理由を解説していきたいと思います!
春イカの特徴
- サイズは1kg前後~2kg以上の大型が出やすいが、秋よりも個体数が少なく難易度が高い
- 海草の多い藻場で釣るため、根掛かりが多くエギのロスト率が上がる
- ポイントが限定的で他の釣り人との競争率が高い
上記が春イカの特徴になるのですが、一言で言うと
めっちゃむずい
のが春イカエギングです。笑
親イカとも呼ばれる1kgを超える大型アオリイカは引き味も凄まじく、釣れた時の感動は言葉にできないものがありますが、春イカを釣り上げるには長時間粘れる根性と根掛かりで何本エギを失っても折れない精神力が必要です。
実際に経験した私から言いますと、軽い気持ちで足を踏み入れるとエギングが嫌いになること間違いなしです。
そして、そのような釣れる確率の低い釣りのために専用ロッドを用意するのはもったいないので、エギングロッド選びは秋イカに焦点を当てて、同じロッドで春イカに挑戦するのが吉です。
もちろん、和歌山県南部や四国の一部、長崎県などはアオリイカの魚影が濃く、春でも比較的釣りやすいと聞くので、そういった地域にお住まいの方はいきなり狙ってみるのもアリだと思います!
YouTubeなどでは簡単に釣れているように見えますが、実際には坊主の日も多いのが春イカエギングです。
基本的には秋エギング用のロッドを併用すればOK!
秋イカの特徴
- 春よりも個体数が多く、数釣りが可能
- 春よりも海草が少なく、根掛かりは少なめでエギのロスト率も低い
- ポイントが幅広く様々な場所で狙えるため、ポイント難民になりにくい
上記が秋イカの特徴になります。
春イカよりも釣りやすい理由ですが、単純に個体数が多いことと、生まれて2~3か月の新子のアオリイカは捕食者に狙われないよう早く大きくなるために食欲旺盛でエギを抱いてきやすいからです。
ハイシーズンの9~10月は基本的にどこにでも居ますが、その中でも人のやらないポイントを狙うと1回の釣行で10杯以上も夢ではなく、釣って楽しい・食べて美味しい釣りですね!
人のやらないポイントについてですが、「堤防以外の場所」がおすすめです。
堤防は足場が良く人気ポイントであるが故に人の出入りが激しく、早い時期にアオリイカが釣り切られてしまい、個体数が少なくなっていることが多いです。
このため、堤防以外の場所が狙い目で、例えば砂浜サーフやゴロタ浜は意外と新子のアオリイカが多い上に比較的足場も良く初心者にも釣りやすいポイントと言えます。
磯も有望なポイントですが、足場の悪さや怪我のリスクなどを考えると、ある程度エギングに慣れてからの方が良いと思います。
また、この時期に使用するロッドの硬さはM~MLが主体で、中にはメバリングロッドを流用する人もいます。
秋イカは春イカよりも簡単に釣れますが、なるべく人の少ないポイントで釣るのが釣果UPのコツ
使用ロッドはM~MLがメインで、春イカにも併用できる
春と秋に併用しやすいロッドはM?ML?
これまでMとML両方使用しましたが、どちらも春と秋で併用可能です。
ただ、1万円程度までのエントリーモデルに絞って言うと、初心者の方におすすめなのはMクラスのロッドです。
その理由は、Mクラスの方が硬めの造りになっているため、MLよりも反響感度に優れており、岩や海草に触れた違和感に気づきやすいからです。
この感度の高さは根掛かり回避に一役買ってくれます。
また、ハリのあるMクラスの方がシャクリやすいことと、イカがエギを引っ張るアタリも感じやすいです。
逆にMLクラスは柔らかい分、感度はMクラスにやや劣る印象ですが、イカを掛けた後の引き味はMクラスよりも楽しめます。
ですので、春は少しでいいから秋イカをメインにやりたいという人はMLクラスがいいかもしれません。
ただ、これが2万円クラスのロッドになってくるとMLでも感度が高く設計されており、岩や海草に触れる違和感やイカの引っ張るアタリも明確に伝わってきます。
ということでロッドの硬さについての結論としては、
1万円程度までのエントリーモデルならMクラスがおすすめで、2万円以上出せるという人はMでもMLでも同じくらいの感度でエギングが楽しめる!
という感じです。
どんな物でもそうだと思うのですが、お金を出すことでより良い物が手に入るのは釣りも一緒ってことですね!
2万円を超えるロッドはMでもMLでも感度が高い
低価格帯で探すならMクラスがおすすめ
MLのパワーで大丈夫?
MLのパワーだと春イカに負けてしまうのでは?という疑問をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
確かに大型アオリイカの引きは強烈ではあるのですが、魚と違いジェット噴射で後ろにグイグイと下がっていくだけなので、リールのドラグ調整で十分寄せることが可能です。
私の知り合いの方はMLよりも柔らかいLクラスで春イカを狙うという人も居るくらいなので、ロッドパワーは問題ないと言えます。
ロッドの長さは8.3f?8.6f?
エギングロッドの長さは8.3f~8.6fが主流ですが、基本的にはどちらを選んでも問題ありません。
8.3fだから春イカは釣れない、8.6fは秋イカに向いてないということはありません。
所詮は10㎝程度違うだけです。
ただ、よく行く釣り場が足場の高い場所なら8.6fの方が約10㎝分だけ海面に近づけるため、その長さ分だけ風の影響を抑えることができます。
また、ロッドは長い方が飛距離が出ます。(10㎝の違いですが、体感で1m~2m変わる感じです)
逆に足場が低く水面との距離が近いなら8.3fの方が短い分、扱いやすいです。
ロッドは短いほど操作性が良く、コントロールしやすいため、足場の高い場所や特別なこだわりがないのであれば8.3fをおすすめします。
ロッドの長さについて詳しくはこちらの記事に書いています↓
年中同じロッドでいい理由のまとめ
- 確率の低い春イカのためにわざわざ専用ロッドを用意するのは金銭的にもったいない
- 秋イカ用のロッドで問題なく釣れる
- MでもMLでも春イカは寄せてこれる
春イカというと特別なイカを釣るというイメージがあるかもしれませんが、サイズが大きくなっただけで、ただのアオリイカです。
ですので特別なロッドは必要なく、秋イカ用のロッドで十分釣ることができます。
後は低価格帯から選ぶのか?2万円以上出せるのか?によって同じ硬さのロッドでも感度や釣りやすさが変わってくるんだな~という認識を持っていただければOKだと思います。
おすすめのロッド
参考までにおすすめのロッドを記載しておきます。
1万円前後までのロッドでおすすめなのは、エギングX83Mです。
私自身が所有しているロッドですが、約1万円で自重は108gとかなり軽量です。
シャクり動作で腕の疲れるエギングにおいて、軽さは正義です。
エギングXについて、詳しくはこちらの記事に書いています↓
2万円台でおすすめのロッドは、セフィアSS S80MLです。
こちらも私自身が所有していますが、自重が96gとなっているため、1日シャクっていても腕の疲れや痛みを感じません。
また、MLにも関わらず感度が高く、岩や海草に触れた違和感やイカの居食いなどが手元に伝わってきます。
私自身はこのロッドでまだ春イカを釣っていませんが、SHIMANOの湯川マサタカさんがこのロッドで3kgオーバーを釣り上げていたのは記憶に新しいです。
詳しくはこちらに書いています↓
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/