サーフメバリングとは、砂浜やゴロタ浜からメバルを狙う釣りのことですね。
え?メバルって堤防や磯から釣るものじゃないの・・・?
と、サーフに馴染みのない人は思うかもしれませんが、サーフメバリングはサイズの出ない瀬戸内海でも25㎝以上の大型が狙って釣れるホットスポットなんですよ~!
ということで、サーフメバリングに最適な釣れる時期や必要なタックルについてメバリングが大好物な私が自身の経験をもとに詳しく解説していきたいと思います!
釣れる時期
釣れた実績がある時期は11月・3月・4月・5月です。
暖かくなってからが本番という情報も多いですが、私自身の釣果ではメバリングのハイシーズンと言われている4月~5月よりも3月に一番釣れた実績があります。
しかも3月の中でも1日というまだまだ寒い時期で、その日の最低気温は10度でした。
ですので、一概に気温が暖かくなってからサーフで釣れ始めるというわけではないと言えます。
寒くても釣れました。
むしろ、4月も後半に差し掛かってくると気温の上昇と共に海草が一気に成長し始めて釣りがしにくくなったり、メバルを掛けても海草に潜られてキャッチすることが難しくなってくるため、程よく海草が成長してメバルの隠れ家ができ始める3月~4月前半の方が釣りやすい時期だと個人的には思っています。
一般的なメバリングと同じくメバルのシーズン中は釣ることができるが、海草が繁茂してくると海草に潜られてキャッチ率が下がる傾向にある
サーフメバリングが成立する場所
サーフメバリングが成立する場所は砂浜から沖に向かって大きな岩が点在する場所や、岩が無くても海草が生い茂っているような場所です。
岩と海草が両方存在する場所は特に好条件になるため、そういったポイントを探してみてください。
これとは逆に、キスが釣れるような障害物も何もない砂浜ではまず釣れませんし、これは実際に色んな砂浜で竿を出して坊主も経験している私が言うので間違いありません。
これらはメバルの特性を考えると当然のことなのですが、メバルは根魚であり付近に隠れ家のある場所を好むため、岩や海草といった障害物の有無が重要になってくるんですね。
このように考えるとメバルの居場所を特定するのは難しくないと思いますし、海岸線を走っているだけでも釣れそうなポイントが見つかると思います。
例えば、画像のような海岸は一見何の変哲もないように見えますが、干潮時には砂浜の沖に点在する岩や海草が露出し、そこがメバルのポイントになったりします。
そんな場所は潮が満ちるタイミングや、満潮から下げの潮が動くタイミングで好ポイントになるため、明るいうちの干潮時に下見をしておくと効率の良い釣りができます。
干潮時に岩や海草が露出している砂浜に目星を付けておいて、夜釣りでピンポイントで打てるようにしておくと好釣果が期待できますよ!
干潮時の下見はサーフでメバリングをするなら必須事項です!
メバルが釣れるのは岩や海草の生えるサーフ!
干潮時に車を走らせてポイントを探すべし
必要なタックル
サーフでは沖の障害物周りや海草周りを狙い打ちするため、10~20gのフロートが遠投できるタックルが望ましいです。
ロッドの長さは8f以上、リールは2500番クラスがあると遠投しやすくて良いです。
また、春のメバリングでは海草の存在がネックになるため、掛けたメバルに海草に突っ込まれないような硬めのロッドが望ましいです。
ロッドが柔らかいとメバルの抵抗に対して素直に曲がり込んでしまうため、その分だけ海草に潜られるリスクが上がるんですね(一度潜られると捕獲率がグンと下がります)
とにかくこの時期のメバルは掛けた後にいかに早く浮き上がらせるかが勝負の分かれ道になってきます!
私は過去にMLクラスのロッドで何度も潜られているため、硬さは最低でもMクラスは欲しいところですね。
参考までに私が実際に使用したことがあり、サーフメバリングが楽しめるタックルをご紹介しておきます。
ロッド
20月下美人83M-T(Mは硬さ・Tはチューブラーの略)
月下美人はDAIWAのメバル専用設計のロッドですが、83M-Tは8.3fで遠投性能も十分あり、Mクラスの硬さと感度の良いチューブラー仕様になっているため、沖のメバルのアタリもしっかりと取れて掛けた後も早めに浮き上がらせることができます。
藻場で28㎝を超えるような大型狙いではない限り、これ1本で春のフロートメバリングはこなせると感じています。
ただ、海草が繁茂し始める4月後半~6月頃になるとさらに強いロッドが必要な場面が出てくるため、その場合におすすめなのはこちらです↓
月下美人MX83MH-T(硬さがミディアムヘビークラス・チューブラー)
このロッドはMHクラスということで、上記のMクラスよりも硬いロッドになっているのですが、その分メバルを浮き上がらせる能力が高く、海草の繁茂する場所で活躍してくれます。
実際、私がこのロッドを購入するに至った経緯も海草の繁茂する場所でメバルに潜られまくってバラしまくったことがキッカケだったのですが、このロッドに変えてから格段にバラしが減りました。
そんな経緯があり、かなり信頼しているロッドです。
リール
次にリールですが、海草の繁茂する場所ではドラグフルロックで釣ることも多いため、ドラグ性能が優れている高級なリールは必要ありません。
ただ、アタリを取るまでの巻き心地が滑らかな方がメバルの繊細なアタリに集中できるため、安すぎるものよりは5千円~1万円程度のリールが望ましいです。
また、フロートを遠投するフロートメバリングでは掛けたメバルを早き浮き上がらせて早く回収する方が手返しが良く釣果を伸ばせるため、リール1回転あたりの巻取り量が多いハイギアのリールが圧倒的におすすめです。
具体的にはリール1回転あたり80㎝以上のハイギアリールが良いですね。
それらの条件を満たしているリールの中で快適にメバリングをするための基本性能が備わっており、価格も比較的安価なものだと23レガリスLT2500S-XHがおすすめです。
こちらはXH(エクストラハイギア)モデルとなっており、リール1回転あたりの巻取り量が87㎝あるため、藻場のメバリングでも素早く巻いて寄せてくることが可能です。
そして余談ですが、私自身がフロートメバリングで使用しているリールは21カルディアLT2500SーXHです。
カルディアは価格こそ1万円台後半になってしまいますが、違和感のない滑らかな巻き心地と大口径ギア搭載による強い巻き上げ力があるため、藻場のメバリングでも安心して使えるリールだと感じています。
その他、メバリングにおすすめのハイコスパリールについてまとめた記事も書いていますので、気になる方は参考にしてみてください↓
ライン
ラインはPEの0.5号~0.6号が飛距離と強度の面から安心して使用できる号数です。
使い分けとしては、海草が繁茂する4月後半までは0.5号。
4月後半以降は海草の成長が激しく強引なやり取りが必要な場面も出てくるため、0.6号の方が安心して使用できます。
PEラインは安い物だと劣化が早くブチブチ切れることもあるため、目安としては2千円前後のものが品質的にも安心して使用できると感じます。
私が使用しているPEラインは月下美人のデュラセンサー+Si2ですね。
やや色落ちしやすい面がありますが、それ以外は強度も十分あり、フロートメバリングで20㎝後半のメバルとのやり取りも問題なくこなせています。
リーダー
フロートメバリングでは1日に何度もフルキャストするため、PEラインに接続するリーダーは強度のあるものが望ましいです。
そして、できればしなやかさもある方がPEラインとの結束が行いやすく、また結束強度も上がるため「キャスト時に結束部分で切れる」という事案が発生しにくくなります。
これらを満たしているリーダーがシーガーグランドマックスFXです。
リーダーとしては高めの価格ですが、60mという長さと強度・しなやかさを考慮すればコスパの良いリーダーだと感じます。
海草が繁茂するまでは1.5号を使用し、海草が繁茂し始めてリーダーが傷つきやすくなったら1.75号を使用するといいかと思います。
フロート
使用するフロート(ウキ)はArukazik JapanのシャローフリークFタイプがおすすめです。
こちらはPEラインとリーダーの結束部分の余り糸を利用してフロートを装着する「Fシステム」専用に開発されているフロートのため、潮の抵抗感を感じやすかったり飛距離が出たりとメリットが多いです。
ちなみにFシステムはこのような仕掛けです↓
フロートは画像では7.5gとなっていますが、サーフでは10.5g~15gを使用して遠投することが多いです。
私はサーフメバリングの場合、リーダーを80~90㎝程度に設定することが多いです。
ジグヘッド
ジグヘッドは0.2g~1gほどの軽量なものを潮の動きに応じて使用しますが、基本的には0.4gがあれば大体対応できると感じています。
こちらのメバスタは太軸仕様になっており、大型のメバル相手でもフックを曲げられることなくやり取りすることができています。
ワーム
ワームはメバル用のものであれば何でも大丈夫ですが、私のおすすめはグラスミノーSSです。
グラスミノーは水の抵抗を受けるとテール部分がプリプリと動き波動を出してくれるアピール力の高いワームなのですが、これがメバルに効果的みたいでよく釣れるんです!
15個も入ってオールシーズン使えるワームのため、1パックは忍ばしておきたいですね。
サーフはデカメバルが狙えるホットスポット
サーフメバリングの魅力は、なんと言っても手軽にデカメバルが狙えることです!
足場が良くて簡単にエントリーできる砂浜から25㎝UPのメバルが釣れるんですから楽しくないわけがないですよね!
しかも、フロートでの遠投先で掛けた大型メバルは右へ左へ下へと走るので寄せてくる時のスリリング感もたまりません。
まさに砂浜はメバリングの隠れたホットスポットなんです。
大型メバルが釣りたい人は一度狙ってみてはいかがでしょうか?
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/