20代でタクシードライバーになるなんて、早すぎると思いますか?
そう思うのも無理はありません。
なぜなら、タクシードライバーはおじいさんが年金を貰いながらやる仕事だという認識が一般的だからです。
しかし、実際は20代でタクシードライバーをやるメリットも存在します。
今回は、20代でタクシードライバーをやるとこんなメリットがある!という事について、5つの理由からお話ししていきます。
動体視力が優れているから
1つ目の理由として、動体視力が優れているから。ということがあります。
20代は身体的にもまだまだ若く、身体も健康です。
だからこそ、車の運転という反射神経や動体視力が必用な職業には向いているんです。
ここで、タクシードライバーの平均年齢を見てみましょう。
タクシードライバーの平均年齢と勤続年数についての都道府県別データを見ると、全国平均でのタクシードライバーの平均年齢は57.6歳となっており、一番平均年齢が高い都道府県は高知県で64.9歳、一番平均年齢が若い都道府県でも、山形県の53歳となっています。
ドライバーズワークより引用
比較的年齢層が高いイメージがあるタクシードライバーは、データから見ても50~60代が全国平均となっています。
大体60代前後が平均値となっているようですね。
ちなみに、大阪のタクシードライバーの平均年齢は60代のようです。(2017年のタクシーセンターでの講習の際に聞いた)
このことからも分かるように、タクシードライバーという仕事は高齢者が大半を占めています。言い方を変えると高齢者によって支えられている職業と言ってもよいかもしれません。
そんな、人生経験豊富な60代のドライバーが多いタクシーですが、運転面においてはだんだんと反射神経やとっさの判断スピード、動体視力が鈍くなっていくようです。
実際に、職場にいる60代の方も「最近夜の運転が見えづらくなってきたわ・・・」と身体の変化をおっしゃっていました。
身体面での老化は、事故のリスクが高くなるのは言うまでもありません。
その反面、20代だと反射神経や判断スピードが速く、動体視力に優れているため、車の運転における危機回避に優れています。
実際に、そのイメージが浸透しているのでしょう。乗車されたお客様から「若い方だから安心して乗れるわ~」などと言われる事も少なくありません。
以上のことから、20代は動体視力が優れているのでタクシードライバーになるべきと言えます。
ただ、誤解のないようにお伝えしておきますが、高齢ドライバーの方でもずっと無事故無違反を続けていて安全運転をされている方は多くいらっしゃいます。
あくまで、傾向があるという風に捉えていただければと思います。
道を覚えれて運転技術が上がるから
2つ目の理由として、道を覚えれて運転技術が上がるから。という事があります。
皆さんは、都会を迷いなく走るタクシードライバーってカッコ良いと思いませんか?
タクシードライバーは矢印信号だらけの、「えっこれ進行していいのかな・・・?」というような大型交差点から、「こんな細い道どうやって曲がるねん!」というようなシビアな道まで運転しなければいけません。
本当は通りたくなくても、お客様の言う事なので通るしかありません。
なので、嫌でも道を覚えますし、運転技術も身に付きます。
そして道を覚えて運転技術が上がることで、以下のようなメリットがあります。
メリット・・・自家用車で落としたい女性を助手席に乗せて都会のジャングルを駆け抜け、ナビを入れずにスマートに目的地へ到着することができる。
これは20代の女子大学生なら確実に落ちるでしょう。
こんな展開も想像に難しくありません。
はい、すいません。半分冗談で半分まじめです。
まじめにお話ししますと、道を覚えて運転技術が上がることで以下のようなメリットがあります。
メリット1・・・タクシーから外回りの多い営業職などへ転職した場合に、道を知っているので渋滞回避がしやすく、勤務時間の節約になる
メリット2・・・タクシーで道を覚えて運転技術を上げておく事で、自家用車を購入した時に事故のリスクが格段に減る
私個人的には、自家用車での事故のリスクが減るというのは大きなメリットだと思います。
車の免許を取って最初は、擦ったりしてもショックが少ないように中古車を買う人が多いかもしれませんが、タクシーで運転技術を磨いておけばいきなり新車を買っても擦る心配はありません。
会話力が養えるから
3つ目の理由として、会話力が養えるから。ということがあります。
タクシードライバーとして働いていると、多種多様なお客様が乗車され色んな会話をします。
こちらが全く興味のない話題を話される方もいる中で、お客様に合わせて会話しなければいけません。
また、合わせるだけだとお客様にも伝わってしまうので、所々で自分の意見も発言しながら会話した方が良かったりもします。
私の話ですが、以前に「はい、はい、へぇ~」とかずっと聞き手に回っていたら、「そんなに合わさなくていいよ!」「自分の思ってること言い!」と少し怒りぎみに言われました。(笑)
意外と、ツッコんで欲しかったり意見を言って欲しい人もいるんだなぁと思いましたね。
ただ、中には本当に聞いて欲しいだけの人もいるので、その辺の見極めが大切だと思います。
そういった空気を読むということも含めて、会話力を養うということなんだと思います。
大物と会話ができるから
4つ目の理由として、大物と会話できるから。ということがあります。
これは、芸能人という意味ではありません。(芸能人も乗ってくる事はあります)
ではどんな大物かというと、企業の社長さんなどです。
通常、社長なんてその企業で勤めていたとしても会話できないような遥か雲の上の存在だと思います。
しかし、タクシーの車内であれば、1対1なので会話がしやすいです。
しかも、社長さんというのは気さくな方が多く、向こうから話しかけてくれる方が多いのも特徴的だと思います。
例えば「最近のタクシーの景気はどう?」という話から、会話のキャッチボールを続けていくと実は社長だった!みたいな事がよくあります。
そして、社長さんは割と包み隠さず話してくださるので、生き方や考え方などの人生論のような事までお話しする事もあります。
自分では想像だにしないような発想力があったり、決断力や大胆な行動力があったり、逆に意外と市民的な一面があったりなど、ものすごく刺激になります。
一国一城を築き上げたバイタリティ溢れる社長さんと1対1でそんな会話ができる場所なんて、普通は無いと思います。
これは、生き方や物事の考え方などがまだ定まっていない傾向の強い20代にとっては貴重な経験になると思います。
お金を稼ぐ事の大変さが分かるから
5つ目の理由として、お金を稼ぐ事の大変さが分かるから。ということがあります。
私は、以前は月給制の会社勤務だったので、自分がどれだけ一生懸命働こうが、手を抜こうが給料は変わりませんでした。
しかし、タクシードライバーは違います。
タクシーの給料は歩合制ですから、自分が一生懸命働き、たくさんのお客様にご乗車いただければ給料は増えます。
逆に、手を抜いてさぼっていると、当然お客様をお乗せ出来ないので給料がガクっと減ります。
要は、働けば給料は増えるけど働かなかったら給料は無いということですね。
出勤しても月給が保証されていないのが一般の会社とは違う点だと思います。
だから、働いてお金を稼ぐという事がよりリアルに感じますし、お金を稼ぐって本当に大変だな、と心から感じる事ができます。
もしも、将来何かしらの分野で独立を目指している方などがいれば、少しだけタクシードライバーとして働くことで1人でお金を稼ぐ事の大変さを痛感するかもしれません。
いずれにしても、20代のうちにお金を稼ぐ事の大変さが分かる事は今後の人生においてプラスになるはずです。
私の場合は、毎月同じ給料を支払ってくれてた以前の会社に対して尊敬の気持ちと感謝の気持ちが生まれました。恐らく以前の私であれば口先ではそう言ったかもしれませんが、本当の意味でそうは思えなかったでしょう。
ボーナスが少ないとか、給料が減ったとか嘆いている人が多いですが、(私もそうでした)社員の給料を支払うくらい利益出すのって本当に大変だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は
- 動体視力が優れているから
- 道を覚えれて運転技術が上がるから
- 会話力が養えるから
- 大物と会話できるから
- お金を稼ぐ事の大変さが分かるから
という5つの理由があるので20代でタクシードライバーをやるべきというお話でした。
20代でタクシードライバーになるのは早過ぎるかな・・・という方のご参考になれば幸いです。
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