私は27歳の時にタクシードライバーに転職しました。
20代でタクシーなんて、他に仕事なんていくらでもあるだろう!と思われますか?
その通りかもしれません。私自身、まさか20代でタクシードライバーになるなんて思ってもいませんでした。
何といっても、タクシードライバーは一番やりたくなかった仕事の1つでしたから。
今回は、何故やりたくなかったはずのタクシードライバーという仕事に就いているのか、そこに至るまでの経緯とその理由を書いてみたいと思います。
もくじ
仕事が嫌になったから
1つ目の理由はこれですね。
前職の仕事が嫌になったから。
私の前職は飲食店で3年間働いていたのですが、その中で嫌な事が3つありました。
- 仕事が体力的にきつい
- 休みが取りづらい
- 休日出勤が多い
以上の3つです。
まず1つ目ですが、飲食店というのは働いている間は常に身体を動かしている仕事なので、体力的にかなりきついです。
働き始めてすぐの頃はよく筋肉痛になりました。
働いて帰った後はクタクタで、自分でご飯を作る余裕もなかったのでいつも外食でした。
2つ目ですが、飲食店の働き方は土日休みではなくシフト制なので、なかなか希望の休みが取りづらいという事がありました。
というか、昨今言われているような人手不足が飲食店ではかなり深刻で、求人を出してもアルバイトが採用出来なかったり、採用しても仕事がキツイ等の理由ですぐに辞めてしまったりするような状況でした。
そんな人手不足の状況なので、社員が希望の休みを取れるわけもなく、むしろ社員の労働時間を増やしてシフトを埋めていくので必死でした。
3つ目についてですが、休日出勤が多かったです。
2つ目と同じような内容になりますが、アルバイトの人が体調不良などで急に休むことがあるので、仮に休みだったとしても電話がかかってきて呼ばれる事が度々ありました。
ですので休日も心が休まらず、この頃は大好きな釣りにも全然行けていなかったです(;’∀’)
人間関係に疲れたから
2つ目の理由がこれですね。
人間関係に疲れたから。
会社やお店で働いていれば大なり小なり人間関係があると思います。
その人間関係の中で、誰かが誰かの悪口を言っていたり、妬みや嫉妬で想像だけのありもしない噂を流したり・・・そんなアホらしい人間関係が嫌になりました。
もちろん、そんな会社やお店ばかりじゃないとは思いますが、自分が働いていた所はそうでした。
そういう人に限って仕事に真剣に向き合っていなかったりするし、自分を省みたりする事はせず人の事ばかり言っているんですよね。
私はそういう噂話や悪口等には「そうなんですね~」と流したり、参加しないようにしていましたが、段々と気が滅入ってきました。
本当はそこで、「〇〇さん、そういう言い方は良くないと思いますよ。」って目を見てハッキリ言えたらよかったのですが、その時は言えませんでした。
その後気まずい空気になるのが怖かったんですよね。
はい、メンタル弱いです・・・。
そのうちそんな事に恐れている自分の事まで嫌になってきて、仕事に行くのが毎日憂鬱になっていきました。
気づいた時には、パソコンで「転職 1人で働ける仕事」などのワードで検索をかけていました(;’∀’)
その時の精神状態は、とにかく早く仕事辞めたい・・・。それだけでした。
最初は接客が好きで始めた飲食店での仕事だったんですがね・・・。
ここまでが、私が転職を考え始めた時までの大まかな流れと理由ですね。
タクシーの働き方が自分に合っていると思ったから
ここまで長くなりましたが、タイトルにある、私が20代でタクシードライバーに転職を決めた理由を書いていきたいと思います。
1番の理由は、タクシーの働き方が自分に合っていると思ったからです。
何故そう思ったか1つづつ箇条書きにしてみます。
- 勤務体系が魅力的だった
- 休みが取りやすいと思った
- 休日出勤が無いと思った
- 1人勤務なので人間関係に悩まされる事がないと思った
では、1つずつ整理していきたいと思います。
勤務体系が魅力的だった
タクシーはご存知の方もいるかもしれませんが、少し特殊な勤務体系になっています。
勤務体系は主に3種類あります。
- 昼勤
- 夜勤
- 隔日勤務
以上の3つです。
まず昼勤ですが、1つの例を挙げると8時~18時までの10時間勤務があります。(うち休憩1時間)
次に夜勤ですが、1つの例を挙げると18~6時までの10時間勤務があります。(うち休憩1時間)
最後に隔日勤務ですが、これが少し特殊な勤務時間になっています。
隔日という言葉通り、丸1日(21時間拘束)働いて次の日は休み(明け番)という形になっています。
今の私の勤務体系がまさに隔日勤務なのですが、朝8時から最大で翌朝の5時までの21時間働いています。
そして21時間の拘束時間のうち、3時間は休憩を取るようになっています。が、実態としては少しでも売上を上げる為にホテルなどでの待機時間を休憩にあてているといったこともあります。
ここまでで勤務体系の大まかな雰囲気は分かっていただけたでしょうか?
この辺りのさらに詳しくはまたの機会に書きたいと思います。
話が戻りますが、まずこの隔日勤務が魅力的で自分に合っているのではと思いました。
要は、1日で2日分働くという事なので、1日は長いですが終わってしまえば次の日は明け番で休みのようなものなんです。
よくタクシー会社の求人に、月17日休み!とか書いてあるのですが、私はまんまとそれに乗せられたクチです。
休み多いやん!タクシーええなぁ・・・。ってなりました。単純です。
実際には、疲れ果てた明けの日なんかは夕方まで寝ている時もありますし、休みとは言えないような時もありますが、休みが多く感じるというのはありますね。
休みが取りやすいと思った
タクシーは基本的に1人で行う仕事なので、自分が休んだとしても誰かに迷惑をかけるという事がありません。
業務内容も同じ旅客運送業のバスなどと違い、決まった時間に決まった場所を通る、必ず乗る人がいるといった事がない為、自分が休んだ事でお客様に迷惑をかけるという事がありません。
むしろ、同じタクシー業者からしたら休んでくれた方がその分お客様を乗せやすくなるので喜ばれるくらいです。
ですので、風邪を引いたり特別な用事が出来た時などは割と簡単に休むことが出来ます。
これは、休みが取りづらい職場で働いていた私にとってはとても魅力的でした。
普通の会社では風邪を引いても余程熱が無い限りは無理をして出社したりすると思いますが、(自分もそうでした)タクシーでは身体にムチ打って出社しなくても大丈夫です。
もちろん、毎月出勤しなければいけない日数は決められていますし、歩合制なので出勤しなければ給料も無いのですが、その範囲内であれば他の業種に比べて圧倒的に休みを取りやすいです。
また、有給休暇については取り易く、むしろ会社側から消化してくださいよ。と推奨されるくらいです。これについては入社してから知りました。
私は思いました。
これはたくさん釣りに行けそうだ・・・と。
休日出勤が無いと思った
隔日勤務は出勤したら次の日は必ず明け番で休まないといけないと法律で決められているので、休日出勤というものがありません。
前職では休日出勤させられ放題だった為、これは魅力的でした。合法的に休めるわけですから。
ただし、月に2日ほどは勤務日数を増やす事が出来ます。
これは、もっと売り上げを上げたい人、つまりもっと給料が欲しい人は出ても良いですよ。という位置付けのものです。
私も、お金使いすぎたしこの月は稼ぎたい!って時は勤務日数を増やしています。
人間関係に悩まされる事がないと思った
タクシーは1人で行う仕事なので、人間関係に悩まされる事がないです。
これは前職で人間関係のいざこざに疲れ果てていた私からは魅力的過ぎました。
現時点で2年以上タクシードライバーとして働いていますが、入社前に想像した通りでした。
どれくらい人間関係が無いかというと、朝出庫する前に点呼といって伝達事項などを伝える時間があるのですが、その時に挨拶を交わして談笑する程度です。(出庫とは出勤後にタクシーに乗り会社を出ること)
時には挨拶のみで誰とも会話せずに出庫する事も珍しくありません。
最初のうちはコミュニケーションが無さ過ぎて逆に不安になったくらいです。(笑)
といっても、そのうち仲良い人が出来てプライベートの話などもするようになったので、完全に人間関係が無いというわけではありません。
例えるなら、同じクラスの人たちって感じですかね。
先輩後輩はあるのですが、上司というわけではないのでよりフラットに接する事ができる感じ。
苦手な人がいれば近づかなければよいだけですし^^
もっと釣りがしたかったから
最後に、タクシーに転職を考えた大きな理由の一つとして、「もっと釣りがしたかった」というのがあります。
前職では忙しくて釣りに行く時間がなかったので、ずっとフラストレーションが溜まっていました。
自分の人生これでいいのか?と思いました。
そして考えて考えて、このまま自分の好きな事が満足に出来ずに何十年も働くのは嫌だ!という考えに至りました。
いいじゃないですか。
釣りがしたいから転職したって。
そんな人間が1人くらいいたっていいでしょ。
転職して良かった
タクシードライバーに転職して良かった!と思っています。
その1番の理由は、やはりプライベートの時間が増えた事が大きいですね!
今は大好きな釣りにもよく行っていますし、こうしてブログを書く時間もあります。
タクシーという仕事がめちゃくちゃ楽しいか?と聞かれると答えはNOですが、最速最短でお客様を目的地へお届けできて喜ばれた時などはやりがいも感じます。
前職であのまま働いていたら、今のような充実感は感じていなかったと思います。
そういう意味でこの仕事には感謝しています。
ただ、タクシーという仕事は向き不向きが大きくあると思っているので、今後はその点にも触れながらブログを書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました<m(__)m>