SHIMANOのエギング用ロッドの中でミドルクラスの位置づけであるセフィアSSが4年ぶりにモデルチェンジしましたね!
どちらかというとデザイン性が好みでDAIWAのロッドを使うことが多い私ですが、19セフィアSSの評判の高さに惹かれて23セフィアSSを購入してみました。
DAIWAもSHIMANOも使ってみないと短所や長所が分からないでしょ!ってことで!
今回モデルチェンジしたセフィアSSのラインナップはなんと14種類!
私はその中から秋メインのエギング用に短めで取り回しがしやすく、柔らかめで引き味を楽しめそうなS80MLを選択しました。
ということで、セフィアSS S80MLのインプレと実際の使用感を書いていきたいと思います!
もくじ
セフィアとは?
セフィアSSとはSHIMANOから出ているエギング用ロッドの一つで、セフィアTTとセフィアXRに挟まれた実売価格2万円台のミドルクラスのロッドです。
セフィア リミテッド | 6万円台 |
セフィア エクスチューン | 4万円台 |
セフィア エクスチューンMB | 4万円台 |
セフィア XR | 3万円台 |
セフィアSS | 2万円台 |
セフィアTT | 1万円台 |
セフィアBB | 1万円台 |
下位ロッドや上位ロッドとの違いは採用されているテクノロジーが多いか少ないかですね。
価格の違いはそのまま釣りの快適性に影響することが殆どですが、エギングロッドの場合はブレの収束スピードやシャクりやすさに影響してきます。
2023年6月にはSHIMANOのエギングインストラクターとして活躍する湯川マサタカさんが23セフィアS79MLを使用して3kgオーバーの超大型アオリイカを仕留めていたため、MLクラスでもパワー面の安心感があるのは嬉しいポイントです。
スペック
23セフィアSS S80ML | |
全長 | 2.44m |
継数 | 2本 |
仕舞寸法 | 125.5㎝ |
自重 | 96g |
扱えるエギサイズ | 1.8~3.8号 |
適合ライン | 0.4~1号 |
価格 | Amazonで22000円ほど |
S80MLの全長はエギングの基本の長さと言われている8.3f(2.51m)や8.6f(2.59m)よりも短い8f(2.44m)です。
短いロッドは足場の高い場所や足元に障害物がある場所では不利になりやすいですが、取り回しがしやすく、エギの操作がよりダイレクトに行えるメリットがあります。
自重は96g(上位ロッドのセフィアXR S79MLと同じ自重)と軽く、パーフェクションシートXT採用でグリップも握りやすい形状になっているため、長時間シャクっていても疲れないロッドに仕上がっています。
扱えるエギサイズについては1.8~3.8号と幅広く、秋をメインに春も使えるオールシーズン対応モデルと言えますね。
テクノロジー
スパイラルX ハイパワーX
まずスパイラルXからですが、シャクり動作の多いエギングにおいて、シャクった際に発生するロッドへの大きな負荷(ネジレやつぶれ)が掛かっても簡単には折れないように強化するためのテクノロジーがスパイラルXですね。
ロッド縦繊維の内層と外層にカーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造になっているため、ネジレやつぶれに負けず、キャストやファイト時におけるパワーの伝達スピードが速くなるという恩恵もあります。
次にハイパワーXですが、こちらは「スパイラルXの補強」という位置づけのテクノロジーのようです。
スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長で、スパイラルXをもってしても発生してしまうネジレをさらに抑え込むための構造になっています。
この2つはエギングにおけるシャクり動作や、大型アオリイカを掛けた時に主導権を握られないために重要なバットパワーに大きく関係していると思われます。
実際、過去に安いエギングロッドを使用した時の話ですが、シャクった時や良型アオリイカが釣れた時にロッドがブレて安定しない感覚があり、こういったテクノロジーはしっかり効果があるのだなと実感した経験があります。
CI4+
CI4+とは樹脂素材にカーボン繊維を練り込んだ素材のことです。
CI4+は上位ロッドにも採用されているSHIMANO独自の素材で、軽量化しつつ強度も保たれているのが特徴です。
パーフェクションXT
段差を少なくして軽い力でも握りやすい形状を追求したリールシートがパーフェクションXTで、高いホールド感と自重の軽量化に成功しています。
シャクり動作の多いエギングでは少しでも凹凸があると掌が痛くなることがあるため、段差が少ないのは嬉しいポイントです。
実際に握った感触ですが、比較対象として同価格帯のDAIWAのエメラルダスMXと比較してみたところ、殆ど変わりませんでした。
ただ、セフィアSSの方がロッドを握って持ち上げた時の持ち重り感が少ないように感じました。
エメラルダスMX83Mは自重が95gのはずなのですが、1g重い96gのセフィアSSの方がほんの少しだけ軽く感じるのが不思議です。
これがロッドバランスというやつでしょうか?
実釣性能にどのくらい影響するのか分かりませんが、セフィアSSいいかも?
追記 実際に釣り場で5時間ほどシャクりましたが、素手でシャクっていても掌が痛くなるようなこともなく快適にシャクることができました!
ステンレスフレームSiCガイドリング
ガイドリングはステンレスフレームSICガイドリングとなっており、形状はKガイドですね。
Kガイドはロッドに対して斜め形状になっているため、ラインが自動的にスルスルと落ちていき(角度があるため)、糸絡みが減るというメリットがあります。
特にPEラインはハリがない分絡みやすいため、今やKガイドは必須かもしれません。
ただ、絶対に絡まないわけではなく、風があったりすると簡単に絡んでしまうため、自身によるラインメンディングも重要になってきます。
S86Lにはソフチューブトップを採用
ソフチューブトップとは、ソリッドとチューブラーの特徴が盛り込まれたSHIMANO独自の技術で作られたロッドです。
チューブラーのように中が空洞になっているため感度が高いのですが、それでいて穂先はソリッドのような柔らかさを併せ持っています。
相反するものを融合させた何ともすごいロッドなのですが、穂先が柔らかいことでアオリイカがエギを抱いた後に違和感を感じにくく離しにくかったり、潮の流れを感じやすいというメリットもあるためエギングの幅が広がる面白そうなロッドです。
デザイン
デザインは黒ベースに赤ワイン色という渋い配色となっており、太陽の下ではキラキラとグラデーションを感じることができます。
DAIWAのエメラルダスのように輝くエメラルドのような爽やかさはありませんが、何歳になっても使えそうな大人の渋さを感じるロッドに仕上がっていますね。
実際の使用感
23セフィアSSでの釣行記はこちら↓
実際に瀬戸内海でシャクってきましたが、結論から言いますとロッドバランスが良く実際の重さよりも軽く感じる扱いやすいロッドでした!
まずは釣果写真を
胴長10㎝ほど
胴長17㎝
胴長15㎝
胴長21㎝
3.5号までのエギを使用しましたが、キャストに関してはロッドの芯がブレることがなく気持ちよく振りぬけて飛距離も出ます。
一番扱いやすいのが3号だと感じましたが、バッドが柔らかいため2.5号でもキビキビとしたシャクりを行いやすいです。
3.5号の場合はキャスト時にしっかりとロッドにエギの重みを乗せて振りぬくことでMクラスに負けない飛距離が出ます。
9月末のナイトエギングでは3.5号を長時間使いましたが、バッドが曲がり込む分Mクラスとは使用感が若干違いますが、問題なくシャクれて良型も仕留めることができました。
セフィアSSと3.5号のエギ王K
すでに胴長10㎝未満~21㎝までのサイズを32杯釣り上げましたが、MLの場合、小さいサイズでも掛けた瞬間はバッド中腹部くらいまで曲がり込んでくれるのでどんなサイズでも楽しめますね!
胴長17㎝を掛けた時はかなり曲がり込んでくれて、まるでMクラスで胴長20㎝を掛けた時のような感覚でした。
そして、ただ柔らかいだけではなく2.5号~3号のエギがとても気持ちよくシャクれます。
ドラグがジャッジャッと音を鳴らして少し滑るくらいに調整しておくと、力もあまりいらずシャクっていて本当に気持ちいいです。
また、シャクった後の竿先のブレの収束もMLにしては速めで、同価格帯の21エメラルダスMX83MLよりも個人的には使用感は上回ると感じました。
冒頭で書きましたが、ロッドバランスが良いようで実際の重さよりも軽く感じる+竿先のブレの収束が速め+イカを掛けた時の曲がり込みがよく楽しいロッドだと感じました。
ちなみに感度に関してですが、私の知る限りのアオリイカのアタリは全て感知できました。
シャクリ後にツンと引っ張るアタリはもちろんですが、着底してステイ中にエギを触腕で弾くアタリやモゾモゾとした違和感アタリなど、風さえなければしっかりと感知することができます。
岩や海草に触れた感触もしっかりと伝わってきました。
SHIMANOのロッドは初めて購入しましたが、想像以上に使用感が良くてセフィアSSとても気に入りました。
エギングタックルとしての知名度と人気はDAIWAのエメラルダスの方が上のように感じますが、2万円台までのロッドでMLクラスを探しているならセフィアSSかなりおすすめですね。
セフィアSSのメリットは豊富なラインナップ
セフィアSSのメリットは、何といっても14種類という豊富なラインナップでしょう。
特に、陸っぱりから使える79ML~93MLまでの長さのロッドが数センチ単位で揃っているのは非常に嬉しいポイントです。
初心者の方にとってみれば種類が多すぎてどれを選んだらいいか分からん・・・状態かもしれませんが、ある程度エギングロッドを使用してきた人からすれば、自分好みの長さを選べるのは大きなメリットです。
かゆいところに手が届きますなぁという感じ!
DAIWAのエメラルダスMXも同じく14種類のラインナップではあるのですが、陸っぱりから使えるアオリイカ用のエギングロッドはMLだけに関して言うと83ML~86MLまでの長さのみです。(Mクラスは89Mという長さも用意されています)
実際にはその範囲の長さがカバーされていれば十分エギングが楽しめるのですが、セフィアSSの方は、「あと少しだけ長さの違うロッドがあればな・・・」という希望を叶えてくれるラインナップになっています。
セフィアSSと相性の良いリール
セフィアSSと相性の良いリールですが、重さで言うと190g~200g前後のリールが良いと思います。
というのは、ロッドと同時にモデルチェンジしたセフィアSSのリールの自重が190g~200gまでのラインナップだからです。
セフィアSS ダブルハンドルモデル
SHIMANOもバランスを考えて出してきているはずなので、その範囲で選べば問題ないはずです。
実際、私は200gのレガリスで釣行してきましたが、タックルバランスが非常に良く、手元に重心が寄っていたのでシャクりやすく長時間釣行でも腕が疲れませんでした。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/