瀬戸内海で25㎝以上のメバルってなかなか釣れなくないですか!?
と、思っているのは私だけではないはず・・・。
瀬戸内海はメバルの魚影が濃いと言われているフィールドですが、釣れる平均サイズは15㎝~18㎝程度というのが現実だと思います。
かの有名なメバルアングラーの加来匠氏も「瀬戸内海(広島沿岸部)で釣れる平均サイズは18㎝程度」だと、とある動画内で仰っていました。
これを見て、長年瀬戸内海でメバルを釣っている私も納得したわけであります。笑
BUT!
これには場所が大きく関係していて、狙う場所を変えるだけで平均サイズが20㎝以上になるということも珍しくありません。
そこで今回は、瀬戸内海の表層で25㎝以上のメバルを釣りたい時に狙うべき場所・狙わない方がいい場所など自身の経験から詳しく書いていきたいと思います!
- 大型メバルはポイントが命!
もくじ
常夜灯下では平均サイズが小さくなる
まず、大型のメバルを狙うなら常夜灯下で釣りをしてはいけません。
確かに、昨今ではプラッギングが流行っており、実際に私もしまなみ海道の常夜灯下で24㎝のメバルを釣った経験がありますが、圧倒的に数が少ないです。
常夜灯下で20㎝以上のメバルが釣れただけでも驚きましたが、それでも25㎝以上のメバルを狙って釣るのはかなり難易度が高いと思われます。
常夜灯下は小魚やプランクトン(アミ)などのメバルの餌(ベイト)となる生き物が多いのでメバルも集まりやすく1級ポイントですが、
光の下に集まるメバルは小型が多く、良型は敵に襲われにくい明暗部やボトム(底)にいることが多いので、狙って釣るのは至難の業です。
なので、わざわざ常夜灯下で難易度の高いメバリングをするくらいなら、真っ暗な闇場所に行ってメバリングをする方が効率よく良型が狙えるというわけですね。
常夜灯下は小型の数釣りポイント
大型を狙うなら闇場所が最適
漁港内では最大でも20㎝まで
漁港内も大型メバルを釣るポイントとしては適していません。
なぜかは分かりませんが、漁港内で釣れるメバルは大きくても20㎝までなんです。
これ、漁港でメバリングをされる方は激しく共感していただけるかと思います。笑
広島の漁港でも淡路島の漁港でも、瀬戸内海の漁港内ではなぜか20㎝まで(;’∀’)
極稀に21㎝くらいのメバルが釣れることがありますが、22㎝以上は今まで釣れたことがありません。
おそらく、潮通しや酸素の供給量、ベイトの有無など様々な要因があるのだと予測しますが、メバルは20㎝を超えると漁港内から外洋へと出て行くのだと考えられます。
逆に考えると、20㎝オーバーのメバルを釣りたいなら外洋に面したポイントで釣ればいいってことですね!
漁港内は足場が良くて釣りやすいが、小型が多い
外洋に面した闇場所では20㎝以上の数釣りも
25㎝以上はなかなか釣れませんが、瀬戸内海でも20㎝以上なら比較的簡単に釣れます。
どんなポイントで釣れるかというと、上記した「外洋に面した闇場所」です。
外洋とは、堤防の内側ではなく外側に広がる海のことです。
外側は内側と違い、潮流を隔てる壁がないため、潮がモロにぶち当たります。
こういった場所は「潮通しが良い場所」と言われており、酸素が豊富でベイトが集まりやすいため、大型のメバルも寄ってきやすいです。
さらに、「闇場所」であることでメバルの警戒心も薄れていることが多いので、居ればワームを通すと簡単に反応してくれることも多いです。
例えばこのような場所です↓
外洋に面した堤防の画像です。
イメージですが、潮流が画像のような方向に流れている時は、青丸の部分にベイトが溜まりやすいので、メバルもその周辺で釣れることが多いです。
そして最近感じたことは、「こんな場所に!?」と思ってしまうようなちょっとした小場所でも外洋に面していれば大型メバルが潜んでいるということです。
もちろん水面下1m以内の表層の話です。
ですので、とにかく外洋に面した堤防・テトラ帯・磯場を狙うことが大切です。
20㎝以上のメバルは外洋に面した潮通しの良い場所に潜んでいる
25㎝以上が釣れる場所と潮のタイミング
わしは20㎝以上じゃなくて25㎝以上が釣りたいんじゃ!
という方のために、私が実際に25㎝以上のメバルを釣った経験から「こんな場所で釣れましたよ!」なポイントを書いていきたいと思います!
ご紹介するのは全て水面下1m以内の表層で釣れたポイントです。
離島の堤防
釣り人が簡単に来れるような堤防では25㎝以上のメバルを釣るのは難しいですが、離島の堤防ならチャンスはあります。
理由はシンプルに、魚影が濃いからですね!
船でしか渡ることのできない離島は釣り荒れていないので、その分大型メバルも多く潜んでいます。
普通の堤防の表層で20㎝オーバーのメバルが連発・・・たまらなく面白いです。
そして、その中に25㎝オーバーが混じる時があります。
この時の離島の選び方ですが、船で渡るのに時間がかかる場所やアクセスしにくい場所など、とにかく人の来る数が少なければ少ない場所ほど多くのメバルに出会えると思います。
私のよく行く離島はアクセスしやすい有人島なので、離島といえど釣り人の増加によって年々メバルはスレてきていると感じます・・・。
瀬戸内海には多くの離島が存在するので、Googleマップとにらめっこをしながら選択するのも楽しいですよ^^
人が来ない離島は大型メバルの魚影が濃い!
砂浜サーフやゴロタ場
砂浜サーフや遠浅のゴロタ場などは大型メバルが潜む場所として密かに人気ですね。
その理由は、ベイトが関係しているようです。
3~4月の瀬戸内海は、場所によってはイカナゴであったり、その他の小魚が砂浜サーフやゴロタ場に集まる傾向があるため、
そういった小魚を捕食できるような大型メバルが集まるようなんですね。
私自身はゴロタ場で24.5㎝までのメバルしか釣った経験がありませんが、私の師匠でもあるマイファザーは3月に岩場の絡む砂浜サーフで26㎝を数匹釣っていました↓
場所はしまなみ海道ですが、車で簡単に行けるような場所でも砂浜サーフという「竿抜けポイント」を発見できればビッグサイズにも出会えるんですね~!
ちなみに砂浜サーフといっても、だだっ広い海水浴場のような場所ではなく、砂浜の中に突き出た岩があったり、
海草が生えていたりと「何かしらの起伏や変化」のある場所にメバルが身を潜めているので、そういった場所が狙い目です!
初春の砂浜サーフやゴロタ場には大型が潜む!
外洋に面したテトラ帯
外洋に面したテトラ帯もメバリングスポットとしては1級ポイントですね!
しかも、足場が悪く本気と書いてガチの釣り人しか来ないため、メバルもそこまで釣り荒れていません。
私自身も、テトラ帯は磯場より足を滑らせやすく危険な場所だと思っているのであまり釣りをすることがありません。
ただ、先日久しぶりにテトラ帯でメバリングをしたところ、割と簡単に25.5㎝の大型メバルが釣れたんですね!
この経験から、テトラ帯は大型メバルが潜んでいることを実感した次第であります。
普段はテトラの隙間に隠れているメバルが、夜になると浮いてくるイメージですね。
そんなテトラ帯での狙い目は、「潮の流れの変化がある場所」です。
上記した堤防での釣りと考え方は一緒で、だだっ広いテトラ帯でも、例えば角になっている場所は潮の動きによって反転流ができている場合があります。
そういった潮の流れの変化がある場所にはメバルの捕食対象である「アミ類」や「小魚」が溜まりやすく、メバルも効率よく捕食できるため集まってくるんですね!
なので、そこを狙い打ちます!
流れの変化のない場所でも釣れますが、大きいサイズは変化のある場所の方が圧倒的に釣れやすいです。
テトラ帯で釣りをする時は、必ず滑らないようなフェルトスパイクや専用靴を履いて、足元に十分気を付けて釣りを行うようにしてくださいね。
テトラ帯の中でも、変化のある場所を探ることで大型に出会える確率が上がる!
潮通しの良い磯
これまで書いたポイントの中でも、群を抜いて大型メバルと出会える確率が高いのが「磯場」だと感じます!
私自身、今年の3月に淡路島の磯で連発こそしなかったものの28㎝のメバルを釣りました↓
瀬戸内海の陸っぱりからは滅多に巡り合えるサイズではないと思います。
そんな夢のある磯場ですが、メバルの釣れるポイントには3つの特徴があると感じています↓
- 潮通しの良い突き出た岬
- 春に海草が繁茂している
- アオリイカが釣れる
磯ならどこでも簡単にメバルが釣れるかというとそんなことはなく、ポイント選定を間違えると坊主ということも普通にあります。
かくいう私も坊主経験者の一人で、時間をかけて歩いて行った先での坊主は辛かったです・・・笑
そんな悲しい坊主野郎にならないように、春のメバル最盛期のポイント選びの基準になるのが上記の3つの特徴のある場所です!
まず、潮通しの良い突き出た岬(突き出た場所)というのはこんな所です↓
グーグルマップを見ていると、沿岸部に上記画像のような場所がたくさん存在しているのが分かると思います。
一番釣れそうな雰囲気があるのは右側の大きな岬ですが、左側のような小磯にも案外大物が潜んでいたりするので侮れません。
こういった外洋に面した潮通しの良い磯場はメバルの1級ポイントになります。
特に、右側の岬の先にある離れ岩周りなどはメバルが着いていそうなので丹念に狙いたいですね。
グーグルマップで「潮通しの良い突き出た岬」を見つけたら、次にチェックするのが「海草の有無」です。
メバルは海草のある場所に身を隠し、何かあってもすぐに逃げ込めるような状態にした上で海草の上を通る獲物を捕食する性質があります。
なので、海草の有無は直接メバルの魚影の濃さに繋がります!
大体、瀬戸内海だと3月頃にはホンダワラなどの海草が繁茂するようになるので、明るい時間帯に磯周りをチェックしておきます←これ、一番大切です!
しっかりと暗くなってからの釣りのイメージを膨らませておくことも重要です(どんなコースを通すか)
潮通しの良い岬+海草が繁茂という2つの条件が揃えば、大型メバルの期待大です!
最後に、「アオリイカが釣れる場所」というのも一つの参考ポイントになります。
その理由は、アオリイカもメバルと似たような場所を好むからです。
ゆえに、メバルが釣れる場所ではアオリイカが釣れますし、アオリイカが釣れる場所でメバルも釣れることも多いです。
ただ、この条件に関してはどちらかを釣らなければいけないので難易度が上がりますが、秋にアオリイカが釣れた場所があれば、「冬や春にメバルも狙ってみようかな」など新規のポイント候補にすることができます。
海草の繁茂している潮通しの良い磯場は大型メバルのキーポイント!
大型が釣れる潮のタイミング・状況
メバルは釣れるタイミング、いわゆる「時合」のハッキリしている魚です。
なので、釣れない時は全然釣れないこともありますし、タイミングを見極めて釣れば30分で10匹以上の爆釣も珍しくありません。
特に、大型になればなるほど時合にシビアになる傾向があるような気がするので重要なポイントになってきます。
実際に私が大型を釣った時の潮のタイミングを振り返ってみると、
- 干潮からの潮の動き出し
- マズメ
- 満潮前
この3つのタイミングが多いですね!
まずは「干潮からの潮の動き出し」についてですが、28㎝のメバルはこのタイミングで釣れました!
普段流れの速いポイントの場合、潮が緩むタイミングや潮の動き出し(満潮前後や干潮前後)など変化の出るタイミングに食ってくることが多いと感じます。
これは、エギングでアオリイカが抱いてくるタイミングと非常によく似ています。
このことから、潮の動き出しというのは魚やイカの活性が一時的に上がり食い気ムンムンの状態になりやすいのだと思われます。
特に島々に囲まれている瀬戸内海は流れの速い場所が多いので、これを意識して釣るだけで釣果が変わってくると思います。
次に「マズメ」についてですが、これはいわゆる夕マズメ・朝マズメというやつです。
夕マズメは日が沈んだ直後、朝マズメは日が昇り始めうっすらと明るくなり始めた瞬間で、この2つのタイミングが激アツです!
これもメバルに限ったことではありませんが、このタイミングにおいては潮の流れはそこまで関係なく、マズメというだけで大型メバルが連発することがあります。
ただ、本気で大型メバルのみを狙うなら、マズメ+潮の動き出しが重なるタイミングなどを狙うとより確率が上がります。
3つ目は「満潮前」のタイミングですね!
メバルは潮を釣れ!とも言われているように、潮の動きや潮位によって変幻自在に着場を変える魚です。
そんなメバルが釣れやすい潮のタイミングが、満潮前の潮止まり前のタイミングです。
このタイミングは潮が動いている状況から止まるタイミングへと「変化」する時で、潮の動き出しと同様、メバルの活性が上がりやすいと感じています。
メバルは潮位が上がると岸際に浮上して近づいてくるので、堤防の際や干潮時には干上がっていた岩場周りなどが狙い目です。
瀬戸内海は場所にもよりますが、大潮の時は干満差が3m以上にもなるので、干潮時には考えられないような場所で釣れたりするのがゲーム性があって面白いですね!
釣れやすい潮や要素を多く含んでいるほど大型メバルに出会いやすい!
大型メバルを釣ったワーム
これまで大型メバルを釣った実績のあるワーム2種類です↓
メタボブリリアント1.5インチ 金粉クリアUV
こちらはフロートメバリングでよく使うワームなのですが、ファットなシルエットにリブが潮をよく噛むのでアピール力もそこそこ高いのか、よく釣れますね!
冬でも春でも時期関係なく実績があります。
ビームフィッシュ1.8インチ 玉露クリア
こちらはジグ単でのメバリングで実績のあるワームです。
特に、磯場でスレていないメバルを釣る場合に有効だと感じており、その場にいるデカイメバルが食ってくるイメージです。
瀬戸内海の大型メバルがいかに難しいか
私は小学生の頃に延べ竿でのメバル釣りを始めたのですが、25㎝以上のメバルなんて釣ったことがありませんでした。
20㎝が釣れたら「デカイ!」と言って大騒ぎしていたくらいです。笑
なので、型よりも数を釣って楽しんでいる感じでしたね。
ただ、いつからかより大きいメバルを釣りたいと思うようになり、人気の無い場所で21㎝~23㎝が釣れるようになり、ようやく25㎝を釣ったのが地元福山の外洋に面した堤防でした。
表層で釣れたのですが、延べ竿が折れるのではないかと思ったくらいに暴力的な引きは今でも忘れられません。
あまりに大きいので、「これ、メバルか!?」と疑ったくらいです。笑
ただ、足元しか探れない延べ竿ではそれ以上のサイズを釣ることができず、つい4年ほど前からワームを使用したメバリングを始めました。
結果、平均サイズが上がりましたね!(狙う場所が変わったのが大きな理由だと思いますが)
やはり、延べ竿よりも広範囲を探れる分、大型メバルに出会えるチャンスが増えたんだと思います。
ただ、それでも瀬戸内海の表層で25㎝以上のメバルはなかなか釣れないのが現状です!
メバルハンターとして有名なりんたこさんも、尺メバルを狙って全国を回ったけれど、瀬戸内海では出なかった。と動画内で仰っていました。
それくらい、「メバルの魚影は濃いけれどデカメバルは滅多に出ない」のが瀬戸内海なのだと思います。(瀬戸内海の場所によっても魚影の濃い・薄いはある)
なので、デカメバル全然釣れね~と嘆いている方!
それが普通です!笑
瀬戸内海の陸っぱりから25㎝以上が釣れたらすごいですよ、まじで。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/