3年ほど釣れないエギングをしていた私ですが、ようやくそれなりの釣果を上げれるようになってきました。
釣れるようになった一つの要因に、フォール(エギを海底に落とす)を丁寧に集中して行うようになったことがあります。
エギングはフォールが命です。
殆どのイカはフォール中に抱いてきます。
フォールを制する者はエギングを制す!
ということで、いかにフォールが大切か、エギング初心者の方にも分かりやすいように動画と経験談で語っていきたいと思います。
フォール中にエギを抱く動画
もはやこの動画を見るだけでフォール(エギを海底に落とす)の重要性を理解できると思います。
先に出すと私の文章を一切読んでもらえないリスクがありますが・・・あえて先に見ていただきたいと思います!
百聞は一見に如かず。
こちらはスイチャンネルさんの動画ですが、水中でのエギに対するアオリイカの動きがとても良く分かります。
見ていると、エギをキビキビと動かしている最中にはエギへの興味は示しているものの、一定の距離を保ったまま抱いてこようとはしていません。
エギを激しく動かすと驚いて墨を吐いているシーンがあり、アオリイカは怒って体色が黒ずんでいます。
その後はそのまま逃げていくと思いきや、逆にエギへの興味はますます増していく様子。
どうやら、エギを動かすことでアオリイカは興味スイッチが入るようです。
11分辺りからはアオリイカがフォール中に抱きに来ていることがよく分かります。
11分8秒の場面では、エギを軽く動かしてお尻がフリフリしている最中に抱いてきていますが、それ以外はフォール中や着底直後に抱きに来ています。
この動画を見ただけで、フォール中にイカが抱いてくるという実態がよく分かりますよね!
エギをキビキビ動かして興味を誘う→その後のフォール中や着底後に抱いてくる
これが一つのパターンになっています。
なぜフォール中に抱いてくるのか
アオリイカは何故動いているエギには抱いてこないのに、フォール中に抱いてくるのか。
これは恐らく、動いている物体に対しては警戒心があるのと、的を絞りにくいのが理由ではないかと思います。
少し人間に置き換えて考えてみます。
回転ずしで回っている物を取ろうとするとタイミングを合わせる必要がありますが、タッチパネルで注文した物は席まで運ばれてきて停止してくれるので取りやすいですよね。
これと一緒で、動物は動いている物より動きが無い物の方が手に取りやすいので、アオリイカにも同じことが言えるのではないでしょうか。
無駄な体力を使わずに獲物を仕留める。
これは、自然界で生きている生き物の本能的な部分ではないかと推測します。
イカが抱いてくるフォール時間
イカが抱いてくるフォール時間ってどれくらいなの?
最初のうちはこんな疑問を感じるかもしれません。
しかし、実際の釣りでは釣り場によって水深が違うので、一概に着水後〇〇秒でイカが抱いてきやすい!なんてことは分かりません。
ただ、底付近で抱いてくることが経験上多いです。
底付近で抱かせようと思うと、エギを底まで落とさなければいけません。
これには釣り場の水深を把握して的確にエギを操作する必要があるので、
自分の使用しているエギがどれくらいの沈下スピードなのか、パッケージを見て確認してから釣りを行う必要があります。
私の場合は、よくエギ王Kというエギを使用するのですが、水深に応じてどれくらいのフォール時間なのか下の表に書き込んでみたいと思います。
エギ王Kノーマルタイプは、水深1mを3秒で沈下するエギで、エギ王Kシャロータイプはその倍の水深1mを6秒で沈下するエギです。
水深 | エギ王Kノーマル/シャロー フォール時間 |
---|---|
1m | 3秒/6秒 |
2m | 6秒/12秒 |
3m | 9秒/18秒 |
4m | 12秒/24秒 |
5m | 15秒/30秒 |
6m | 18秒/36秒 |
7m | 21秒/42秒 |
8m | 24秒/48秒 |
9m | 27秒/54秒 |
10m | 30秒/60秒 |
例えば、エギ王Kノーマルを投げて3秒で着底すれば水深は1mということになります。
着底まで30秒かかれば水深10mですね。
シャロータイプの場合は、水深10mの場合着底まで60秒かかります。
いずれにしても、投げて数えるだけなので簡単です。
最初のうちは着底が分かりにくいと思いますが、浅い場所で練習してから集中して釣りを行えば分かるようになります。
実際には潮の流れも影響するので、流れが強い場合は着底までの時間が延びます。
逆に、流れが無い潮止まりの時間帯はパッケージに表記通りの沈下スピードになります。
エギを投げる→1.2.3・・・と数える→着底したらシャクり始める
という流れですね!
フォールのコツ
フォールのコツは、とにかく集中することです!
当たり前のようですが、釣れない人は意外とこれが出来ていないのではないでしょうか?
かくいう私も、エギングを始めた当初はフォール時間が苦痛で集中できませんでした・・・。
だから全く釣れなかったわけですが(;’∀’)
ですが、フォールの重要性を理解して、フォール中にアオリイカが抱いてくると知っていればフォール中に最も神経を集中させることができます。
エギングではシャクリ方に注目が行きがちですが、シャクリはフォールの前の余興みたいなものです。
上に載せた動画でもあったように、フォール中にエギに動きを与えるとイカが逃げていくので、フォール中はなるべく竿を動かさないようにします。
これ、一番大切です。
テンションフォールでもフリーフォールでも良いのですが、竿を動かさない。
竿を動かさないって一見難しそうですが、竿をワインを持つ時のように、指に乗せるだけの状態にしておくと動きません。
↑このような感じです。
ガッチリと竿を握ってはだめです。
力を入れずに、乗せておくだけです。
すると、アオリイカが抱いてきたタイミングで竿が引っ張られるので、すかさず竿を立てるとイカが乗ります!
私自身、この釣り方を実践するようになってからイカのアタリがよく分かるようになり、あれだけ苦痛だったフォール時間が楽しくて仕方なくなりました!
まとめ
自分の経験をもとに、フォールの重要性について書いてきました!
フォールでイカが釣れることを知ると、フォール時間が楽しくなってきます。
なので、エギング初心者の方はシャクリ方を極めるよりも、フォールにいかに集中できるか、という点に意識を置いた方が、釣果に繋がりやすいと思います。
それでは、よいフィッシングライフを(^O^)/