よつあみのPEライン、XBRAID UPGRADE X8とX4をエギングに使用して1年以上が経過(釣行10回程度)したので、その使用感を書いていきたいと思います!
結論から言いますと、通常のPEラインのように擦れや風に弱い面はあるものの、申し分ない強度と感度があり、劣化スピードも遅いため長期間使えるコスパの良いPEラインです。
X-Braid UPGRADE 150m 0.6号
X-Braid UPGRADE 150m 0.8号
もくじ
スペック
号数 | lb | kg | |
X4 | 0.6号 | 12lb | 5.44kg |
X8 | 0.6号 | 14lb | 6.35kg |
XBRAID UPGRADEにはX4とX8の2種類があり、、上記のように同じ0.6号でも強度(lb・kg)が変わってきます。
X8は0.6号で14lbの強度があるのに対して、X4は12lbと強度(㎏)にして約1kgの差があります。
このため、値段を抑えて同じ強度を求めるならX4の0.8号が選択肢になりますね。
ハリ・コシがあり糸絡みは起きにくい
上画像のように、XBRAID UPGRADEはX4もX8もハリ・コシがあるため柔らかいPEラインで起こりがちな糸絡みは起こりにくいと感じています。
見た目はツルっとして光沢があり、触り心地は少しゴワツキがあるもののなめらかです。
Y・G・K公式サイトを参照すると、直線強力と耐摩耗性の両方を世界最高レベルで実現した「オールカテゴリーハイクオリティーハイパワーPEライン」だそうです。
一般的にPEラインは、高密度にピッチを細かく組み上げると耐磨耗性が上がり直線強力が落ちる。逆に低密度でピッチを粗く組み上げると、糸が直線的になり直線強力が上がり耐磨耗が下がる。X-BRAID UPGRADは、その相反する性能の両方を世界最高レベルで実現し、(社)日本釣用品工業会釣糸部会制定の「PE糸の太さ標準規格」に準じたオールカテゴリーハイクオリティーハイパワーPEラインです
YGK公式サイトより引用
こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、中二病の人が考えそうなネーミングだなぁと思ってしまいました。
ドラゴンボールとかの技名で出てきそうですw
オールカテゴリーハイクオリティーハイパワーアタァーック!!みたいな。
いや、個人的にはかなり好きですそういうの。
実際、強度も高いですし1年以上特に不満なく使えています!
感度良好
感度は文句無しですね。
春のエギングではエギが海草に触れた感触が伝わって釣りやすかったですし、秋のエギングでも新子のアオリイカがアタックしてくるのが分かりやすく伝わってきました。
特に、潮通しが良く動きの変化の激しい磯場などでしっかりと潮の流れを捉えてエギングをしたい状況下で、潮の重みや流れを把握しやすいと感じました。
これはロッドの感度も大きく関わってくる点だと思いますが、XBRAID UPGRADEの伝える力も一役買ってくれていると思います。
強度も申し分ない高さ
直線強度に関しても申し分ない高さがあり、単純計算0.6号で6.35kgに耐えることができるため春の大型アオリイカでも問題ないですね。
ただ、強度が高い分、根がかりした時はなかなか切れてくれないため、強すぎるリーダーとの組み合わせはPEラインへのダメージも大きくなるような気がしています。
というのも、私はエギングのリーダーには2.5号~3号を使用することが多いのですが、根がかり救済率は高いものの、救えなかった時はPEラインへのダメージが残っているように感じているからです。
なので、その場合は多い時で1m近くPEラインをカットして使用しています。(カットせずに使用すると弱っているPEラインが切れてしまうことがあるため)
ということでPEラインへのダメージを少なくするなら、X8の0.6号に対してリーダーは1.75号~2号くらいが良いかもしれません。
擦れには弱め
PEラインなので仕方ないことかもしれませんが、擦れにはやはり弱めです。
これまでに10回程度エギングで使用していますが、そのうち1日で2回シャクリ切れが起こったことがありました。
何の前触れもなく切れたので不良品か!?と思ったのですが、その後は変なタイミングで切れたりしていないため、気づかないレベルで何かに擦れていたのかな?と思っています。
PEラインの特性上、いくらテクノロジーで耐摩耗性を高めたとしても根本的に擦れに弱いのは致し方ないのでしょうね。
風にも弱い
これもPEラインの性質上致し方ない点であり、XBRAID UPGRADEも風には弱いです。
ただ、比重の軽い柔らかなPEラインと比較すると多少あおられにくいかな、とは感じます。
もはや風に強いPEラインを探すことよりも、風がある状況でも対応できる釣り方をマスターする必要があるのでしょうね。
私が良く行う方法は、足場の低い場所であれば海中にティップを突っ込んでしまうという方法ですが、これもシチュエーションが限られますもんね。
あ~・・・風が苦手は私には苦行です(;’∀’)
XBRAID UPGRADE X4との違いは?
ここからはX4とX8の違いを説明していきます。
カラーの違い
まずは見た目の違いですが、カラーが違います。
X4が白とピンクの混ざった色合いとなっており、X8は明るい緑色となっています。
このため、両方所持していたとしても一瞬で見分けがつくので間違える心配はありません!
強度と編み込み本数が違う
スペックでも少し触れましたが、強度に関しては同じ0.6号の場合、X4が12lb(5.44kg)、X8が14lb(6.35kg)となっています。
どちらも同じ製法で作られたPEラインとなっており、違いは強度と編み込み本数となっています。
編み込み本数はX4が4本編み、X8が8本編みですね。
この2つの違いですが、
- 4本編みは使う繊維が少なくて済むため安価で、8本編みよりも1本1本が太くなるため耐摩耗性が高くなると言われている
- 8本編みは値段が高くなるものの、1本1本細い繊維を編み込むため表面がなめらかになり飛距離が伸びると言われている
それぞれこのような特徴があります。
実際の使用感ですが、確かに8本編みの方がなめらかで飛距離も出る印象です。
ただ、秋の数釣りエギングでそこまで飛距離が重要かというとそうでもないため、ガチ勢でなければ4本編みのX4でも十分使いやすいと思います。
1年半使用後の見た目
XBRAID UPGRADE X8とX4を約1年半(釣行10回80時間程度)使用するとこのような見た目になります↓
まずはX8の状態ですが、
- 色落ちが殆どなく耐久性が高い
- 毛羽立ちは何度も海水に浸かっている部分に多少出る程度
- ハリ・コシは弱くなるものの、ベッタリとした柔らかい感じにはならない
- ライン強度が特段下がっている感覚はない
このような感想です。
次にX4の状態ですが、
- 色落ちは殆どなく耐久性が高い
- 毛羽立ちは何度も海水に浸かっている部分に多少出る程度
- ハリ・コシは弱くなるものの、ベッタリとした柔らかい感じにはならない
- 合わせ切れ・シャクリ切れが数回起こったため、強度に不安
ということで、どちらも似たような状態ではあるのですが、
X4は合わせ切れやシャクリ切れが数回起こったため、強度に不安が残る結果となっています。
ただ、私の場合は0.6号を使用しているため、0.8号を使用すれば強度の不安は解決されるかもしれません。
X4の0.8号でX8の0.6号と同じlb(強度)になりますからね。
色々口コミを見ていると、X8でも謎の高切れが起こるなど書いてありましたが、私の使用した感覚では1日に2回高切れが起こったことがあるものの、それ以外で特段トラブルは起こっていません。
ですので、糸絡みのしにくさ・感度・強度・飛距離・耐久性など総合的に考えると使いやすいPEラインであると感じます。
X4とX8どちらがおすすめ?
4本編みのX4か8本編みのX8で迷う方へ。
エギング初心者の方や秋だけエギングが楽しめたらいいや~という方はXBRAID UPGRADE X4の0.8号150mがおすすめです!
XBRAID UPGRADE X4 0.8号 150m
0.6号ではなく0.8号の理由は、0.8号の方がlb(強度)が高く安心してエギングができるからです。
秋に楽しむ程度であれば、飛距離もそこまで必用ないでしょう。
XBRAID UPGRADE X8に関しては、少しでも飛距離を伸ばしたい!滑らかで高感度なPEラインでより快適なエギングを楽しみたい!という向上心高めの方におすすめのPEラインです。
XBRAID UPGRADE X8 0.6号 150m
こちらは0.6号で14lbと十分な強度があるため、春の大型アオリイカ狙いでも活躍してくれます。
それでは、参考になれば幸いです。
良いフィッシングライフを(^O^)/