秋エギングのロッドの硬さはMLクラスがおすすめされることが多いですが、価格帯の安いロッドの場合、シャクった後のブレの収束が遅く釣りにくいと感じる場合があります。
私自身、エギングロッドは数千円の物から2万円台の物まで使った経験がありますが、価格が高くなるほどブレの収束が速くストレスフリーなエギングができると感じています(高いので当然ですが)
とはいえ、そのブレる感じや収束の遅さをストレスと感じるかどうかは「エギングにどこまで求めるか」によっても変わってきます。
そこで今回は「価格帯の安いMLロッドでも満足できる人」と「ミドルクラスのMLロッドの方が満足できる人」に分けて解説すると共に、ミドルクラスでおすすめのエギングロッドについて書いていきたいと思います!
エギング初心者の人でも、最初からミドルクラスのロッドを選択した方が結果的に満足できることもあるため、ぜひ参考にされてみてください。
もくじ
安いエギングロッドがブレる理由
価格帯の安いロッドほどシャクった後にバイヤヤヤイ~ンと竿先がブレる時間が長いです。
その理由は価格が安い分、ブレを抑えるためのテクノロジー(構造)が使われていないor使われていてもスペックが低いものだからですね。
例えば、SHIMANOで言うとセフィアというロッドがエギングロッドとしてラインナップされていますが、低価格帯から
セフィアBB→セフィアTT→セフィアSS→セフィアXR→セフィアXTUNE
という順番で高価格帯=高スペックになっていきます。
この中で1番安いセフィアBBにはハイパワーX、ソフチューブトップ(一部のロッドのみ)、タフテック(一部のロッドのみ)の3種類のテクノロジーが採用されています。
そしてミドルクラスのロッドであるセフィアSSにはスパイラルX、ハイパワーX、ソフチューブトップ(一部のロッドのみ)タフテック(一部のロッドのみ)CI4+の5種類のテクノロジーが採用されています。
両者の違いは使用されているテクノロジーの数ですが、実際に使用してみるとブレの収束スピードも違います。
おそらく、ネジレを抑え込むスパイラルXとハイパワーXの組み合わせがブレの収束スピードに影響を与えていると思われますが、セフィアSSの方がシャクった後のブレの収束スピードが速いです。
やはり基本的にはロッドは価格が高くなるほど高性能になり、快適に釣りができるようになっていますね。
ブレの収束が遅いと釣りにくい理由

ブレの収束が遅いと釣りにくいと感じる理由ですが、
- アタリが取りにくくなること
- 集中力に影響が出ること
この2つが大きな理由です。
アタリが取りにくくなる
シャクった後にいつまでもバイヤヤヤイ~ンと竿先がブレていると、イカが引っ張った時に竿先のブレなのか?アタリなのか?一瞬分からなくなるタイミングがあります。
「それはアンタが下手くそで感度バカだからだろ」という声が聞こえてきそうですが、感度バカでも釣りやすいロッドこそ使いやすいロッドと言えるのではないでしょうか?
集中力に影響が出る
そしてもう1つですが、イカのアタリに関係なく、ブレている時間が長いとロッドを持つ手に振動が伝わってくるため、集中力に影響が出るんですよね。
エギングではシャクった直後のフォール中にアタリが出ることも多いため、
ってな状態になることがあるんです。
もちろん、エギング上級者であればラインでアタリを取ったり、微妙な変化を感じ取ってイカのアタリを感じ取ることができると思いますが、そこまでエギングを極めていない人にとっては至難の業です。
その辺の実力不足をカバーしてもらうためにミドルクラス以上のMLエギングロッドが必要だと思うんですね。
価格帯の安いMLでも満足できる人

価格帯の安いMLロッド(1万円前後までのロッド)でも満足できる人は
- 竿先のブレよりも価格の安さを重視する人
こんな人ですね!
正直なところ、エギングを始めて最初に手にしたロッドの竿先のブレの収束スピードが速いとか遅いとかって大して気にならないと思うんですよね。
他のロッドを知らない人にとってはそれが普通のことだと思うはずですから。
それよりも気になるのは、やはり価格だと思います。
「必要最低限の性能があれば、あとはなるべく安いロッドで始めたい」
私自身エギングを始めた当初はそう思っていましたし、そう思う人が大多数だと思います。
実際、多少竿先がブレていてもアオリイカは普通に釣れますし、竿先がブレているからといってアオリイカが逃げていくわけではありません。
(もしかすると、ブレている間は多少警戒されているかもしれませんが)
つまり、釣果に殆ど影響がないわけですから「釣る」ということだけを考えると、価格重視の人は安いロッドで十分満足できると思います!

ミドルクラスのMLにした方が満足できる人

ミドルクラス(2万円~)のMLロッドにした方が満足できる人は
- 釣果はもちろんのこと、釣りの快適性も向上させたい人
こんな人ですね!
私が最初に使用したMLロッドはエメラルダスXの1万円程度のものでしたが、何というか「ヘナヘナ」なロッドで、キャストからシャクりからブレの収束スピードの遅さなど全てが中途半端に感じてしまい、使っていてあまり気持ちよくなかったんですね。
その時はMLロッドってこういうものなんだ・・・と思っていたのですが、その後セフィアSSのMLロッドを使用するようになって、MLでもこんなに気持ちよくシャクれてブレの収束スピードが速いロッドってあるんだ!と気づいたんです。
エギングロッドの硬さ選択ではMかMLが推奨されることが多いですが、柔らかめのMLは、硬めのMと比較してテクノロジー(スペック)の影響が出やすいと感じています。
ロッド以外の物でも、柔らかい物はどうしてもブレやすいため、そのブレを抑え込むためのテクノロジーが重要なポイントになってくるのだと思います。
ということで、
- 秋イカの引きを存分に味わいたい
- 釣りの快適性も損ないたくない
- 2万円台までなら出せる
という人はミドルクラスのエギングロッドを使う方が満足できると思います!
ミドルクラスでおすすめのMLエギングロッド5選
ここからはミドルクラスでおすすめのMLエギングロッド5選について書いていきます。
エメラルダスMX83ML

最初におすすめするのはDAIWAから発売されているエメラルダスMX83MLです。
自重は92g。
エメラルダスMXは2万円台のミドルクラスのロッドですが、Amazonのエギングロッド売れ筋ランキングで4位に入っている人気のロッドです。
そんなエメラルダスの魅力は何と言っても美しいデザイン性ですね。
グリップ付近が太陽に照らされると、まるでエメラルドのようにキラキラと光輝いて見えます。
また、エメラルダスMXはデザイン性だけではなく、エギングロッドに必要十分な性能も備えています。
気持ちよくキャストできて、気持ちよくシャクることができて、小ぶりな秋イカが釣れた時でもロッドがしっかりと曲がってくれて引き味を楽しめます。
人気なのも頷けるようなクセのない釣りやすいエギングロッドですね!

セフィアSS S80ML

個人的にも使用実績があり、一番おすすめしたいエギングロッドがSHIMANOから発売されているセフィアSSです。
自重は96g。
おすすめの理由は、シャクった後の竿先のブレが少なくストレスフリーなエギングができるからです。
私はこのロッドを使用する前はエメラルダスMXの83MLを使用していたのですが、両者を比較するとセフィアSSの方が竿先のブレが少なく、シャクった直後のイカのアタリに集中できると感じています。
世間的にはエメラルダスMXの方が人気があるようですが、個人的にはセフィアSSの方をおすすめしたいですね!
また、ロッドの長さを7.9ft~9.3ftまで幅広く選べるのもセフィアの魅力ですね。

エギゾースト5G 832ML

この性能レベルのロッドを2万円台で売って大丈夫なの?という声も挙がるくらい価格に対して高性能と言われているのがメジャークラフトから発売されているエギゾースト5Gです。
ガイドリングには軽量カーボンフレームが採用されているため高感度な上、全体的に軽量化が図られており、その自重は驚きの88gです。
これは同価格帯の他メーカーのエギングロッドと比較しても圧倒的に軽いです。
この他にも、構成する素材にナノテクノロジーを得意とする東レのトレカ1100Gが使われていたりと、他メーカーの同じ素材を使用しているロッドではあり得ないような価格設定に開いた口が塞がらないハイコストパフォーマンスな1本となっています。
23カラマレッティUX 832ML

DAIWAやSHIMANOなど大手のロッドではなく、個性を出したいという人におすすめなのが23カラマレッティーUX GCALUS‐832MLです。
こちらはロッドメーカーとしては老舗のオリムピックから出ているエギング専用モデルで、ブランクス性能と品質に徹底的にこだわって作られています。
自重は102gと、今回おすすめしている中では一番重たいですが、その分バットパワーを兼ね備えているため、春の大型アオリイカ狙いにもガッツリ使える1本と言えそうです。
他の人と被りたくない、個性派ロッドで年中エギングを楽しみたいという人におすすめの1本ですね!
メビウス85ML

ヤマガブランクスは国内自社工場で製造を行っているメーカーで、その高い技術力に定評があります。
その中でもメビウス85MLは93gと軽量で感度も高いです。
また、リールシート部分はダウンロック式となっているため、シャクった際の反動によるリール固定部の緩みが起きにくい構造になっているのも嬉しいポイントですね。
メビウスのMLは他メーカーのMLと比較してやや硬めと言われていますが、ヤマガブランクスのロッドは魚でもイカでも掛けた後にムチのようにしなってくれるため、アオリイカの引きを存分に味わいたい人におすすめの1本ですね!
良いロッドは良い釣果を生み出す・・・ことがある

正直なところ、ロッドを変えたぐらいで釣果はそんなに変わらないと思っています。
ただ、自分自身が気持ちよく釣りができるかどうか、というメンタル面が釣果に影響することはあると思っています。
私はそのメンタル面を良い方向に持って行くためにそこそこ良いロッドを使うようにしています(とはいえ2万円程度ですが)
気持ちよくキャストし、気持ちよくシャクることができれば、エギングをする時間がより楽しいものになり、釣行時間も増え、結果的に釣果に影響することをこれまでの経験で感じています。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/
