DAIWAから2022年7月に新発売したエギングXシリーズ。
今回、その中からエギングX83Mという番手を手に入れて実際にシャクってきたので、インプレしていきたいと思います!
- 1万円以内と安価で買える割に軽量で疲れにくく、シャクった後のブレの収束も速めで、キャスト時の安定感もある基本性能をしっかりと抑えたコスパ抜群のロッドだと感じました。
エギングX83M
2.5号~4号のエギを扱えるため、これからエギングを始めようという方に特におすすめできますね。
もくじ
スペック
エギングX83M | |
全長 | 2.51m |
継数 | 2本 |
仕舞 | 130㎝ |
自重 | 108g |
エギサイズ | 2.5~4号 |
適合ライン | PE0.4~1号 |
カーボン含有率 | 87% |
価格 | Amazonで約9000円 |
エギングX83MはDAIWAのエントリーモデルであるリバティクラブエギングがモデルチェンジして新発売された新生エギングロッドです。
上位ロッドのエメラルダスXとは価格にして2千円程の違いがありますが、エギングXのスペックとざっと比較してみると、カーボン含有率はほぼ同じ、重量に関してはエギングXの方が軽いなど見所満載となっています。
さらにはブレーディングXというテクノロジーも採用されているため、正直スペックだけを見ると安いしエギングXでいいんじゃない?と思ってしまうレベルです。
軽量!
スペック表には108gと記載されていますが、実際に家の測りで計測してみると、なんと102gという驚異的な数字をたたき出しました!
ただ、測り方は穂先部分を手でふわっと固定した安定感の少ないものだったので正確性には多少欠けますが、それでも108g以下であることは間違いないため、相当軽いです!
上位機種のエメラルダスXの同じ番手で113gなので、この価格帯でいかに軽いかが分かりますね。
デザイン
全体的に黒ベースで、EGING Xのロゴが入った部分だけ深いグリーンの配色がなされているシンプルなデザインです。
画像では分かりにくいですが、ブランクス部分はブレーディングX仕様でキラキラ輝くような見た目になっており、シンプルですが心躍るデザインとなっています。
タックルバランス
190gの17セオリーを装着した時のタックルバランスです。
自重が108gと軽量で手元付近に重心がくるため、シャクりやすかったです。
200g台前半のリールとの相性も良さそうだと感じました。
テクノロジー
エギングXに採用されている仕様とテクノロジーは以下の3つです。
リールシート
エギングにて定番のVSSリールシートが採用されています。
実際に使用しましたが、手に持ちやすく、エギングするのに必要十分な感度はあると感じました。
魚のアタリと違い、イカのアタリは穂先ごと引っ張るような感じなので、ある程度の感度があれば問題ありませんね。
Kガイド
Kガイドはロッドに対して傾斜がついたガイド形状のことで、無駄な糸絡みが減ると言われています。
キャスト後に風に煽られたりしてラインがロッドにまとわりつくことがありますが、Kガイドは斜めになっているためスルスルと自動でほどいてくれるわけですね。
ライン絡みは釣りの大きなストレスの一つなので、少しでも解消してもらえるのはありがたいです。
ブレーディングX
ブレーディングXとは、キャスト時やシャクリ時のネジレを抑制するためにブランクスの上からカーボンテープでX状に締め上げるテクノロジーのことです。
ロッドがねじれてしまうと、力が分散されてしまいパワーロスの原因になったり、ロッドに必要以上の負担がかかってしまいますが、ブレーディングX構造の恩恵で強度とキャスト性能がUPしています。
飛距離
PE0.6号に3号のエギでフルキャストしてきましたが、振り抜け感もしっかりとあり気持ちよくキャストできました!
また、ブレーディングXの恩恵なのか、キャスト時のブレも少なく竿先にしっかりとパワーが伝えられているように感じました。
飛距離に関しては目測で40m程度飛んでいたと思うので、秋エギングに問題ないレベルですね。
エギの適合号数に関してですが、2.5号~4号までと記載されていますが、実際には4号はキツイだろうなと感じました。
というのも、柔らかめのロッドであることと、実際に3号でキャストした時のしなり方を見ると、3.5号がやっとではないかと感じたからです。
とはいえ、エギングで4号を投げる人自体が少数派だと思うので、特に気にする必要はないかもしれませんが。
シャクリやすく、ブレの収束も速め
実際に使用するまでは1万円以下の安価な部類に入るロッドだし、シャクリ味は微妙かも・・・と思っていたのですが、いざシャクってみるといい意味で裏切られました!
ロッドの硬さはMクラスですが、やや柔らかめなものの、シャクりやすくてブレの収束も速めなんです!
安価なロッドだとシャクった後にバイヤヤヤイ~ンと、いつまでもティップがブレていることがあるんですよね。
BUT!
このエギングXは比較的速く収束してくれます!
もちろん、上位ロッドほどの収束の速さはないのですが、シャクった後にストレスにならないくらいの速さで収まってくれるため、快適なエギングライフが送れました。
これは予想外だったので、一気に好感度が上昇しましたね。
※手袋推奨、竿袋は無し
エギングXは持ち手のリールシートの部分の下側の器具がむき出しになっているため、素手で長時間シャクっていると痛くなる可能性が高いです。(別の同じタイプのロッドで実際に痛くなった経験あり)
どういう持ち方をするかにもよりますが、基本的にはエギングXを使用する際は手袋を装着した方が快適だと思います!
また、エギングXには付属品として竿袋が無いため、結束バンドなどを使用してロッドをまとめておくのがおすすめです。
エメラルダスXとの違いは!?
エギングXのワンランク上のエギングロッドにエメラルダスXがありますが、どんな違いがあるのか見ていきたいと思います。
エギングX83M | エメラルダスX83M | |
全長 | 2.51m | 2.51m |
継数 | 2本 | 2本 |
仕舞 | 130㎝ | 130㎝ |
自重 | 108g | 113g |
エギサイズ | 2.5~4号 | 2.5~4号 |
カーボン含有率 | 87% | 87% |
リールシート | FUJI VSSリールシート | FUJI VSSリールシート |
ガイド | Kガイド | Kガイド |
ブランクス構造 | ブレーディングX | ブレーディングX |
竿袋 | 無し | 有り |
価格 | Amazonで約9000円 | Amazonで約11000円 |
同じ番手で比較してみましたが、スペックだけで見ると違う点は3つだけですね!
- 自重
- 竿袋の有無
- 価格
この他の違いとしては、リールシートの下部がエメラルダスXは保護されているのに対して、エギングXはむき出しになっている点です↓
素手でシャクるならエメラルダスXの方が手のひらが痛くなりにくいと思いますが、手袋着用という条件ならどちらも使用感に大差はないと思われます。
つまり、より自重の軽いエギングXが入門ロッドとしておすすめできると個人的には思います!
エギングX83M
エメラルダスX83M
アオリイカを釣った使用感
10月にエギングXを使用して丸1日ガチエギングをしてきた時の実釣レポートをこちらに書いています↓
予想通り、軽くて申し分ない感度があり、500g近い良型アオリイカも釣り上げることができたので価格を考えると素晴らしいハイコスパロッドと言えます。
長さと硬さの選び方
長さについてですが、初心者の方は8.3f(2.51m)の短めの方が取り回しがしやすく扱いやすいです。
少し長い8.6f(2.59m)は足場の低い場所や手前に岩など障害物がある時に操作がしやすいですが、長い分扱いにくい面もあるため、
最初は扱いやすい8.3fでエギングを極めて、その後さらに長いロッドが必要なのかどうか見極める方法がおすすめです。
次に硬さについてですが、最初のうちはMクラスが硬すぎず柔らかすぎずでシャクリやすいです。(キビキビとしたシャクリを入れやすい)
MLクラスは柔らかいため、キビキビとしたシャクりは少し苦手です。
ただ、大きくしなる釣り味が醍醐味とも言えるため、釣り味重視ならMLクラスも選択肢に入るかと思います。
総合的な釣りやすさで考えると、最初の1本を選択するなら長さと硬さの両面から見てエギングX83Mをおすすめします。
結論、買いなロッドです
1万円以内のエギングロッドを選ぶ場合、個人的にはメジャークラフトが安価な割に軽くて扱いやすいロッドが多いと思っていたのですが、
今回エギングXを使ってみて、メジャークラフトで8千円程度で手に入るソルパラを買うなら、+500~1000円程にはなりますが、断然エギングXが使いやすいと感じました。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/