昨今の世情もあり、外で新鮮な空気を吸いながら行える趣味として釣りが注目を浴びています。
BUT!
誰でもすぐに始められる釣りだからこそ、忘れてしまいがちなのが「マナー問題」です。
釣り場で起こる釣り人同士のトラブルの殆どがマナーを守っていない・モラルが無い等が原因です。
ということで今回は、アジング・メバリング・エギング等のライトゲームを始め、釣り歴約20年の私が、釣り場で守るべきマナーやモラルについて書いていきたいと思います!
この記事を読めば、釣り場で起こりえるトラブルを回避できて快適な釣りライフが楽しめることでしょう。
もくじ
先行者への挨拶
釣りをする場合、一般的な堤防だと1番乗りではない限り先行者の方がおられると思います。
離れた場所で釣りをするならわざわざ挨拶に行く必要はないですが、例えば先端へ歩いて行く途中で出会うことがあれば「おはようございます!」等の挨拶をしておくと、お互い気持ちよく釣りができますね。
ちなみにこの時、「釣れてますか?」等の質問は最初のうちはやめておいた方が無難です。
オープンな方だと気持ちよく答えてくれますが、中には情報開示をしたくないという方もいらっしゃるからです。
ひとまず挨拶を交わしておけば、もしも大物が掛かった時でもタモ入れなどをお願いしやすかったりするので、積極的に行いましょう!
無断で割り込まない
釣り人に嫌われる行為ランキング上位に入っているのが、「無断での割り込み」です。
いい場所で釣りたい気持ちは分かりますが、たまに釣り人同士の間隔が5mも空いていない場所に挨拶も無しで入ってくる輩がいます。
ハッキリ言って「脳みそチューチューいわしたろか!」という気持ちです。
釣り人というのは、夜遅くまで仕事をしていたとしても釣り座を確保するために眠い目をこすって早起きして来ているのです。
そんな釣り人の横に後から来た人間が無断で入ったらどんな気持ちになるでしょうか?
想像に難しくありません。
まぁ・・・5mも空いていなければ挨拶されても「ここはちょっと無理ですね(^-^;」と言ってしまうレベルですが、挨拶も無しだと断ることさえできないので、
人によってはブチ切れられて思わぬトラブルへと発展する可能性が大です。
なので、間隔の狭い場所には入らないor挨拶して入っても良いかどうか聞くというのは最低限のマナーです。
投げる時は必ず周囲を確認する
海に向かって投げる時は必ず周囲を確認してから投げましょう!
その理由は危険だからです。
鋭利な針の付いた仕掛けをフルスイングするわけですから、後ろに人が立っている場合や歩いている場合、ケガをさせてしまう恐れがあります。
これは私が中学生の頃、友達同士でブラックバスを釣りに行った時の話です。
友人Kがルアーの付いたバスロッドをフルスイングしたところ、後ろで「イデデデデェェェーーー」
という悲鳴が聞こえたので振り返ると、友人Uの頭に針が突き刺さっていたという事故がありました。
その友人Uは、「頭の細胞が持っていかれたァァァー!!」と中学生にしては面白いことを言って笑い飛ばしていましたが、掛かりどころによっては笑い話では済みません。
楽しく釣っている時にこのような悲惨な事故を起こさないためにも、釣り竿を投げる時は必ず周囲の確認を徹底するようにしましょう!
人と同じ場所に投げない
他の釣り人と同じ場所に投げると「お祭り」といって釣り人同士のラインが絡む状態になる可能性があります。
お祭りというと、何か楽しそうなイベントでも始まりそうですが、実際に釣り場でお祭りを起こしてしまうと5分ほど気まずい時間が流れます。
その5分の間に起こることは、「謝罪」「絡んだラインの処理」「照れ笑い」などです。
この場合、どちらかがラインの絡みをすぐに処理できるベテランであれば良いのですが、どちらも素人に毛が生えた程度の場合、処理に時間がかかるわ気まずいわでたまりません。
最悪、どちらかのラインを切ってしまえば解決するので大したことはないのですが、お祭りを起こさないように投げる場所には細心の注意を払いましょう!
ウキを流しっぱなしにしない
ウキの流しっぱなしも「お祭り」を誘発する行為です。
私の住む関西でよく見かけるのは、タチウオの電気ウキ釣りの時ですね。
海というのは潮の流れがあるため、投げ込んだ仕掛けがずっと同じ場所で停滞してくれるわけではありません。
潮の満ち引きに応じて起こる潮流に乗って沖へ流れたり手前へ流れたり、右や左に流されていきます。
ですので投げ込んだまま放置していると、隣の釣り人の仕掛けを越えていってしまい、ラインが重なった場合は引っかかりお祭り状態になってしまいます。
潮流の速い釣り場ほど仕掛けが流されるのが速く「お祭り」のリスクが高くなるため、一度投げ込んだらウキから目を離さないようにしましょう!
そして隣の仕掛けと2m程度の距離になったら回収して投げ直すようにしましょう!
お祭りしたら自分から謝る
いくら気を付けていても、ついつい釣りに夢中になってお祭りしてしまうことがあります。
そんな時は、後から投げ込んだ人が謝るのがマナーですね。
釣り=基本的に先行者や先に投げていた人が優先 と覚えておくと良いです。
とはいえ、先に投げるからといって相手の直線上に投げるのはNG行為です。
隣の釣り人をよく観察し、どこに投げているか?を見ておいて、それに応じてお祭りしない方向へ投げるようにしましょう!
お祭りさせてしまったら、大きい声で「すいません!下手くそなもので(^-^;」なんて謝罪してお互い気持ちよく釣りができるようにすれば問題はありません。
道具を広げ過ぎない
釣り場に釣り具等の道具を広げ過ぎると通行の妨げになったり、誤って踏みつけて破損したりとトラブルの元になります。
私も何度か人の道具を蹴飛ばしそうになり肝を冷やしたことがあります。
地面に置くのは構いませんが、コンパクトにまとめて争いごとに発展しないよう気をつけましょう!
ロッドを地面に置かない
上記と同じように、ロッドを地面に置くことも踏みつけられたりして破損の原因になります。
個人的には、この場合は踏みつけた人よりも地面に置いている人の方が悪いと考えています。
罠みたいなものですからね。
特に、夜間の釣りでは足元が見えづらい上にヘッドライトを点灯せずに歩いている危険な人もいるため、踏まれても何ら不思議はありません!
ですので、クーラーボックスにロッドホルダーを装着するなどしてロッドが破損しないように注意しましょう!
ライトゲームに最適なロッドホルダーが付属されているクーラーボックスはこちら↓
ライトで海を照らさない
これは怒る人は本当に怒るので気を付けた方が良いです。
ライトで海面を照らすと、殆どの魚は警戒心が強くなり逃げてしまったり、その釣り場で釣れにくくなってしまいます。
ひどい人だと、横の釣り人が釣っている場所を照らす人までいます。(悪意はないと思いますが)
「夜釣りだと魚がいるのか不安で海を照らしたい・・・」という気持ちは分かりますが、他に釣り人がいる場合は絶対にやめましょう!
完全なマナー違反となります。
魚が釣れにくくなる行為を気持ち良いと感じる人はいないですからね。
コマセ(撒き餌)は洗い流す
堤防から老若男女問わず楽しめるサビキ釣りですが、サビキ釣りには海中の魚を寄せるため「アミエビブロック」等を使用します。
このアミエビブロックの処理ができていない釣り人をちらほら見かけることがあります。
解凍されたアミエビが足元に散らばっていたり、ひどい場合には袋ごと捨ててあったりします。
アミエビは腐ると猛烈な悪臭を放つため、釣りが終了したらバッカンで海水を汲んで洗い流すようにするのがマナーです。
ん?海に流しても良いのか?という疑問が湧くかもしれませんが、アミエビは元々生物なので、魚に食べられるかプランクトンに分解されると言われています。
団体で来ない
団体(5人以上)での釣りはマナー違反というわけではありませんが、釣りにはできる限り少人数で行くようにして欲しいものです。
その理由は、団体で静かに釣りをしている人達を見たことがないからです。
他の釣り人や近隣住民の迷惑にならないように静かに釣りをしてくれるなら何人で来ようが関係ないと思っているのですが、大抵の場合、人数が増えるほど声のボリュームも大きくなり会話数も増えます。
すると、釣りに1人で行くことが殆どの私なんかは気が散って集中できなくなるんですよね。
それに、1人で釣りに来ていなくても静かに集中して釣りたい人はたくさんいます。
さらには、漁港周辺は民家が立ち並んでいることも多いため、団体で騒いで釣りをすると騒音になってしまいますし、最悪の場合釣り禁止になってしまう可能性もあります。
以上のことを踏まえると、釣りには少人数で行って最小限の会話で静かに釣りをするのがモラルであると考えます。
騒ぎながら釣りをしない
上記と被りますが、少人数であっても騒ぎながら釣りをすることはマナー違反と言えます。
珍しい魚や大きい魚が釣れた時など、歓喜に湧くような状況であれば存分に分かち合って欲しいですが、ただ単にバカ騒ぎしたり不快な話で盛り上がるのは迷惑ですね。
釣り場は個人のものではありませんので、みんなが気持ちよく釣りができるように他者を思いやる気持ちが大切だと思います。
漁港では船の往来やロープに注意
漁港は本来、漁師さんの船を係留するためであったり、海が荒れた時に波風から船を守るのが主な役割であり、税金で作られた国の所有物という位置付けのようです。
決して釣り人だけのために存在しているわけではないので、もしも船の間で釣りを行う際は
- 係留ロープに仕掛けを絡ませない
- 船に仕掛けを絡ませない
- 勝手に船の上に乗らない
以上のことを守りましょう!
正確なキャスティングに自信のない方は、船の間での釣りは止めておいた方が良いです。
漁師さんの迷惑になる行為が増えると、それも釣り禁止の要因になってしまいます。
それに、漁港内で釣りをしても小型の魚が多いので、せっかくならもっと大きな魚の狙える場所で釣りをするのがおすすめです。
また、日中の漁港は船の往来もあるため、船の通り道に仕掛けを投げ込んだままでいると仕掛けが持っていかれることがありますので注意しましょう!
船が出船or帰船したらすぐに仕掛けを回収です!
車は決められた場所へ駐車する
場所によっては漁港に車横付けで釣りができるような所もありますが、基本的に車は決められた場所へ駐車するのが無難です。
駐車違反などの無駄なトラブルが減ります。
私自身、過去に停めてはいけない場所に駐車してしまい、警察に駐車違反を取られたことがあります(^-^;
楽しい釣りの最中に時間もお金も浪費して最悪の気分でした・・・。(自分が悪いのですが)
駐車スペースがあるかどうか分からない場合は、事前にインターネットで調べておくと良いですね!
日本の堤防であれば誰かが情報を載せてくれていることが多いので、ちゃっかり参考にさせてもらいましょう!
ゴミは必ず持ち帰る
これは絶対に守るべきマナーです。
昨今、釣り人が残していくゴミが原因で、日本全国の多くの漁港で釣り禁止になる所が増えていると聞きます。
「すでにゴミだらけじゃん」「自分1人が捨てたくらいで海は汚れない」「みんな捨ててるし」
といった自分勝手な考えの人が増えると海は急速に汚れていき、環境破壊は魚を減らし10年後、20年後、もっと先まで釣りを楽しむことができなくなってしまいます。
釣りを楽しみたいからゴミを捨てない、というのもある意味自分勝手な考えかもしれませんが、ゴミを捨てないことが結果的に環境を守ることに繋がるのであれば、理由は何でも良いと思うんです。
気持ちよく挨拶をして釣り場マナーを守って、ゴミを持ち帰る釣り人って当たり前のことのようですが、カッコ良いと思いませんか?
まとめ
堤防での釣り場マナーを書いてきましたが、釣りに限らず日常生活や他の趣味でも形が違うだけで同じなのではないかと思います。
横入りや邪魔になる行為(道具を広げる・ライトで照らす・騒ぐなど)は誰でも嫌ですよね。
釣りも周りに人がいる以上、自分だけ楽しければ良いという考えではなく、他者に配慮して楽しむことが大切です。
今回の内容をまとめると、釣り場に着いたら元気良く挨拶をしてお祭りした時は素直に謝り、他者に配慮して釣り場を来た時と同じくらい綺麗な状態にしてゴミを捨てず帰ることができればトラブルはまず起こりません!
そういう心掛けで釣りをしていると、親切な方が有益な情報を教えてくれたり、逆に教えてあげたり良い出会いに恵まれると思います^^
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/