と思われたかもしれません。
なぜなら、そもそもこのロッドはジグ単メバリング用として発売されたロッドだからです。笑
ただ、私が伝えたいことは、ジグ単ただ巻きメバリングに特化しているということです。
実際には小型プラグにも対応していますが、小型プラグの使用感については正直、可もなく不可もなくという印象でした。
ということで購入から半年以上経ち、ワームやプラグでメバルやサバなどを釣り上げたので、実際の使用感を交えつつロッドの特徴などを書いていきたいと思います!
先に結論を言いますと、ジグ単ただ巻きメバリングを軽量なロッドで快適に行いたい!という人におすすめのロッドですね!
スペック
月下美人MX74ULS-Sのスペックは以下の通りです。
全長 | 2.24m |
---|---|
継数 | 2本 |
仕舞 | 115㎝(しまった時の長さ) |
自重 | 68g |
ルアー適合重量 | 0.3~5g |
適合ライン | PE0.1~0.3号 ナイロン1~3lb |
カーボン含有率 | 98% |
価格 | Amazonで約2万円程 |
スペックについてさらっと触れていきます。
まず、全長については2.24mと短すぎず長すぎずといった設計になっており、
水面との距離が近い波止場で足元を探る時や、水面との距離が離れている高さのある波止場で釣る時でも対応のしやすい丁度よい長さとなっています。
短いロッドだと波止にラインが擦れやすくなったり、高さのある波止でやりづらさを感じますが、それは感じなかったです。
自重に関しては68gと非常に軽く、初めに持った時はこんな細くて大丈夫か!?という感じでしたが、
昨年の春に謎の巨大魚を掛けた時もしっかりと粘ってくれたので、バットパワーはそれなりにあると感じます。
少なくとも、良型メバルの抜き上げは問題ないと言えますね。
デザイン
ロッドのデザインはこのような感じです↓
黒の下地に赤色×金色という高級感を感じさせる配色となっており、個人的にはとても好きなデザインです。
リールシート
ロッドの下半身部分
ガイドはオールチタンフレームのKタイプSiCガイド
同じランクのロッド同士を並べてみました。
右が月下美人MX74ULS-Sで、左が月下美人アジングMX510ULS-Sです。
どちらもφ4の中口径仕様で糸抜けが良いように作られており、74UL-Sの方がKタイプと呼ばれる形状となっています。
実際に使用してみても糸抜けはよく、下記に詳しく書きますが飛距離もよく出ます。
飛距離
飛距離については、PEライン0.3号にジグヘッド1g+ワームを付けた状態でフルキャストし、平行ラインで約19m飛んでいきます。
これは、無風状態の時に実際に検証しました。
実際に波止場から海へキャストすると、斜めに落ちていくのでもう少し飛距離が落ちると思いますが、それでも16、7mは出ると思います。
19m飛距離があれば、少し沖の岩場など障害物周辺も狙えますし、ジグ単メバリングでは十分だと感じています。
ちなみに、フロロカーボンライン0.6号であれば飛距離は約16mとなり、0.3号のPEラインと比較して3m落ちます。
参考記事はこちら↓
タックルバランス
18フリームスLT2000S(190g)を装着した時のタックルバランスが上画像のような感じです。
私はタックルバランスというものをそこまで気にしていないのですが、参考までにどうぞ。
乗せ調子で合わせも簡単
月下美人MX74ULS-Sは乗せ調子のロッドでメバルの食い込みが良いです。
ティップ(穂先)の曲がり方はこんな感じです↓
ティップが柔らかくメバルに違和感を感じさせにくい乗せ調子のため、ジグヘッド+ワームで表層をただ巻きで釣るメバリングにおいて非常に使いやすいです。
釣り方としては、アタリを感じた時にひと呼吸おいて合わせるとしっかりと乗ってくれます。
ただ、いくら乗せ調子とはいえ、アタリを感じてすぐに合わせるとバレやすいので注意が必要です。
感度は良好だが難点も
メバルのアタリに対しての感度は良好です。アタリもしっかりと捉えて手元に伝わってきます。
ただ、このロッドに対して私の感じた難点が1つあります。
これはメバルロッドの特徴とも言えるかもしれませんが、ティップが柔らかい分、海の中の状況を伝える力が弱いところがあります。
どういうことかというと、ジグヘッドが着底してもその時の違和感が手元に伝わってきにくいため、ボトム(底)を狙った場合に根がかりを起こしやすいです。
ですが、そもそもが表層のメバルを攻略するためのロッドであるため、ボトムを意識した釣りには対応していないと思われます。
ボトムの形状を把握しながらの釣りには不向きという印象を受けました。
これは、餌を使用した延べ竿メバル探り釣りで例えると分かりやすいかもしれませんが、
延べ竿では竿が柔らかすぎて着底なんてまず分からないですし、そもそも底を狙うことが殆どないため、根がかりも1日1回あるかないかです。
ですので、そのようなイメージで表層攻略をメインとして使うと、根がかりも起こらず快適な釣りが楽しめるはずです。
メバルは表層で釣れることが多いですからね!
ジグ単・小型プラグに対応
ジグヘッドリグやプラグのリトリーブ&ドリフト釣法に対応
DAIWA公式サイトより
DAIWA公式サイトには、ジグヘッドリグやプラグに対応していると書いてありますが、実際の使用感はどんな感じなのか?書いていきます!
前述しましたが、実際に使用してみて、このロッドはジグ単ただ巻きメバリングに特化しているロッドだと感じます。
その理由はティップが柔らかく乗せ調子だからです。
波止場や磯場からキャストし、ゆっくりと巻いてアタリを感じたらひと呼吸おいて合わせるだけでメバルが釣れます。そして、軽量ロッドなので魚とのやり取りも最高にスリリングで面白いです!
ジグ単の使いやすさ→◎
今やメバリングと言えば、ワームだけではなく、3g程度の小型プラグを使って常夜灯下の良型を狙うなど幅広い釣り方が行われています。
MX74ULS-Sは、そんな小型プラグの釣りにも対応しています。
ただ、実際にリッジ35Fやシャローマジックなどを使用してみたところ、ティップが柔らかいために少しプラグの操作がやりづらいと感じました。
何匹かメバルを釣ったのですが、ティップの柔らかさで合わせが遅れやすいため、少し歯がゆい思いをしながらの釣行になりました。
このロッドでプラグを楽しむには、ロッドの癖を把握して、あまりアクションの必要ないプラグで釣ることだと感じましたね。
小型プラグの使いやすさ→〇
正直、小型プラグをメインでやろうと考えている人にはあまりおすすめとは言えません。
あくまでジグ単をメインに考えるロッドだと感じます。
こんな人におすすめ
月下美人MX74ULS-Sは、乗せ調子でジグ単メバリングに特化した感度の高いロッドです!
このロッドがおすすめの人は、あまり感度のよくないジグ単ロッドを使用していて、ワンランク上のジグ単メバリングロッドが欲しいと考えている人です。
明確に分かるメバルのアタリと、軽量ロッドならではの釣り味のスリリングさに満足感を得られると思います!
また、上記しましたが、メバルプラッギングをメインでやろうと考えている人は違うロッドを探した方がよいです!
月下美人シリーズであれば、さらに上位機種の月下美人AIRAGS74UL-Sは小型プラグの使用感もよくおすすめです↓
月下美人AIRAGS74UL-Sの実際の使用感についてはこちら↓
ロッド選びの参考になれば幸いです。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/