広島で月下美人AIRAGS 74ULSメバルモデルでメバリングをしてきたので、実際に3日間みっちりと使用したリアルな使用感を書いていきたいと思います。
先に結論を言うと、ジグ単だけでなく小型プラグにも非常に適したロッドでした!
ちなみに、釣行記はこちらです↓
スペック
2020年3月現在、月下美人AIRAGSメバルモデルには3種類がラインナップされており、今回使用したのは74UL‐Sです。
主なスペックは以下の通りです。
- 全長 2.24m
- 継数 2本
- 仕舞 116㎝
- 自重 60g
- ルアー適応ウエイト 0.3~5g
DAIWA公式サイトに記載されている特徴は以下の通りです。
足場の高い港湾部で活躍するジグヘッドリグ&プラグ用のロングモデル。その長さを活かし、ルアーの重みを感じながら、自然にドリフトを演出。瞬時にアワセに持ち込むことができる。もちろん、リトリーブの釣りにも強いメバルのセンターアイテム。
DAIWA公式サイトより引用
AGSとは
AIRについては、その単語から空気のように軽いんだよ~って意味だと予測できますが、AGSとは?
私自身、まさかこのロッドを使う機会があるとは思っておらず、AGSについて未知だったのでこの機会に徹底的に調べあげました!
まずAGSとは、エアガイドシステムの略称のようです。
以下、ダイワ公式HPより引用&抜粋させていただきました。
その名の通り空気のような軽さ。それが『AGS/AIR GUIDE SYSTEM』だ。
ガイドが軽くなればなるほど、ロッドのブレが少なくなる。ラインのバタつきが減り、ティップの安定性も増す。 「カーボンテクノロジー」で多くの実績をあげていたDAIWAは、ガイドの素材にやはりカーボンを選んだ。
カーボンを素材とする「AGS」は、いままで一番軽いとされたチタンのガイドシステムよりも約40%軽くなった。
『AGS』は、その素材がカーボンであることからチタンとは比べ物にならないくらい剛性が高い。
DAIWA公式サイトより引用
本来、ガイドはガイド専門メーカーに外注しているらしいのですが、さらなる軽さを求めたDAIWAは、まさかまさかの自らガイドを作っちゃったらしいんですね。
こだわりがすごいな!笑
カーボン素材は、従来ガイドに使われていたチタン素材よりも軽くて強度が強いらしく、実際にチタン素材で作った場合と比べると約40%も軽くなったようです。
画像はMXアジング510ULSとAIRAGS 74ULSを並べたもので、右がAGSのカーボンガイド、左がMXのチタンガイドです。
横から見ると、形も角度も全く違います。
なぜ今までカーボンを使わなかったかというと、単純にガイドの形を作る(成型)のが素材の特性的に非常に難しかったからだそうで。
それでも、結果的には軽さと強度を求め続けて実現させたわけですね。
いや~、DAIWAさんすごいですね。
ガイドにカーボン素材を使用することで、軽さと強度を実現させた!
AGSの恩恵
AGSがすごい!最高!みたいに書かれていますが、その恩恵がどんな所に現れているのでしょうか?
DAIWAによると、
軽くなれば、ロッドを持つ手の疲れも軽減する。また、キャスト時の振り抜きスピードが上がるため、飛距離が伸びる。
「AGS」使用時には、実に5%の飛距離アップが実証されている。さらにティップのブレの収束も早くなるので、安定性がぐっと良くなる。つまり、より正確に狙った場所に仕掛けやルアーを投入することが出来るということだ。
DAIWA公式サイトより引用
このような恩恵があるそうで、飛距離に関してはAGS使用時には5%も伸びるそうです。
DAIWAさんはこのようにおっしゃっていますが、私が実際に使用してみてどんな所にAGSの恩恵を感じられたのか?具体的に書いていきたいと思います。
小型プラグの飛距離抜群
今回の3日間の釣行で組み合わせたリールは19バリスティックLT2000SS‐Pです。その自重は160g!
まず釣り場ですが、闇磯から堤防の常夜灯下まで幅広くやりました。
釣り方は主にリッジ35Fやメバペンメバルなどのトップウォータープラグから、シャローマジック50~60や零示威ソリッド50などのシンキングミノーを使用しました。
重量2g~3.8gまでの小型プラグですね!
このロッドの適応ウエイトは0.3~5gなので問題はありません。
では実際の使用感ですが、
めっちゃ飛びますやん!
です。笑
小学生の感想みたいですが、磯場でシャローマジック50を装着してキャストした1投目の感想がこれです。
それまで、月下美人MX510ULSというジグ単ロッドにプラグを付けて遊んでいたので、余計に違いがハッキリと分かりました。
やはりジグ単専用のショートロッドにプラグを付けると、ティップがふにゃけてしまって気持ちよく飛ばせません。
それに比べ、AIRAGS74ULSはキャストすると、ベリー部分の反発力のお陰なのか、軽い力でも気持ち良いくらいに飛んでいきます。この時のロッドにはブレというものを感じませんでした。
ブレが少ないので、力が分散されず軽い力で飛ばせたのだと思います。
AGSの恩恵で5%飛距離が向上したとDAIWA公式サイトにありましたが、確かに飛距離は出しやすいと感じました。
また当然、ブレがないのでキャストの正確性も良かったです。
闇磯では暗くて分かりませんでしたが、堤防の常夜灯下では狙いたい場所へ無理せず投げれました。
操作性
ロッドが60gと超軽量なので操作性に優れているのは間違いないのですが、プラグを使った場合の操作性はどうなのか?
実際に使ったところ、シャローマジック60までのウエイト(3.8g)を使用してみて特にやりにくいといった感想は持ちませんでした。
ただ、今回行った釣りはドリフトやリトリーブ(ただ巻き)がメインで、ティップを使ったキレのある動きをさせる釣りはしていません。
AIRAGS74ULSのティップはソリッドで、メバルロッドらしく柔らかい曲がりをするので、激しくアクションさせる釣りにはどちらかというと向いていないように感じました。
背景が経年劣化した壁で申し訳ないですが、曲がり方はこんな感じです。
リールシート
リールシートはこのようなデザインです。
グリップ部分
リールシート部分
手にフィットするエアセンサーシート&小型EVAグリップが採用されています。
カラーリングはシンプルな黒色となっており、実際に持ってみるとフィット感がすごく良くて握りやすいです。
愛用して手に馴染んでいるMX510とローテーションしながら使いましたが、全く違和感なく釣りに集中できました。
良型も楽々抜き上げ
3日間、このロッドで13~24㎝までのメバルを釣り上げたのですが、驚いたのは軽量ロッドの割にバットパワーがすごいってことです!
高さのある堤防で24㎝の良型メバルを掛けたのですが、まず掛けてからのやり取りが楽々でした!
バット部分までしなやかに曲がり込んでくれる上に反発力もあるので、特に頑張らなくても勝手にメバルが浮いてくるって感じなんです。
そして、足元まで寄せてきて抜き上げる際も思った以上に簡単に上がって拍子抜けでした(;’∀’)
あれっ?上がっちゃったよ。的な。笑
なので、華奢な見た目以上にバットパワーがあるなって印象を持ちました。
25upのメバルは釣っていないので分かりませんが、20後半くらいのメバルであれば問題なく抜き上げれそうなくらいのパワーは感じました。
まとめ
今回は父親にロッドを拝借して、実際に長時間釣ってきた使用感を書きました。
AIRAGS 74ULSメバルモデルの総評ですが、ジグ単から小型プラグまでカバーできる超有能ロッドだと感じました!
これ1本あれば、春のメバルシーズンは十分に楽しめるな~という印象です。
ただ、足場の高い波止場ではプラグのアクションを考えると、もう少し長さが欲しい気もしました。
が、長くなると次は操作性が損なわれそうなので微妙なところですね。
そこは、自分の通うフィールドに適したロッド選択をするしかなさそうです。
え?お前は買わないのかって?
正直、欲しいです。笑
でも父親と同じロッドにするのも面白味がないかな~なんて思うので、春のシーズン突入までに色々物色してみたいと思ってます!
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/