メバリング

アジング・メバリング超思考法を読めば新境地へいける。

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タイトルからして面白そうだったので、こんな本を買ってみました。

著:LEON 加来匠
¥1,100 (2022/11/29 13:21時点 | Amazon調べ)

その名も、「アジング・メバリング超思考法

実は以前から気になっていた本ではあったのですが、釣り本をわざわざ買って読むのもなぁ・・・思考法とか書いておきながら、どうせ釣れるルアーはこれだ!みたいなありきたりな内容なんでしょ?

と懐疑的だった為、なかなか購入に踏み切れなかったのです。

が、今回は年末にカードを使いまくったお陰で楽天ポイントがかなり貯まっていたので、ケチな私が購入するキッカケができたわけですね。

前置きが長くなりましたが、この本を読んだ感想・・・

めちゃくちゃ為になるやん

ということでしたので、この本を読んだ感想をレビューしていきたいと思います。

ハウツー本ではない

この超思考法はどんな本かというと、「このルアーが釣れる!」「この状況ではこの仕掛けが鉄板!」といったハウツーやテクニック本などではなく、そもそもアジとは?メバルとは?といった根本的な魚の生態から理解することの必要性が解説されている本です。

それに加え、「釣れる考え方」といったタイトル通りの思考法が解説されている本でもあります。

もちろん、その他にも自分の釣りに役立ちそうなことがたくさん書かれていました。

今回はそのうちの一部を感想と共に紹介していきたいと思います!

釣りには深い精神性が必用

ジャンルを問わず釣りの世界で名手や達人と呼ばれている方に共通しているのは、技術ではない。

共通するのは鋭い洞察力と深い精神性なのです。

アジング・メバリング超思考法より引用

本書ではいきなり、釣りには哲学が必用であると出てきます。さらに、釣りが上手い人に共通するのは深い洞察力と深い精神性であるとも書いてあります。

私
ほほう、実に興味深い

ここで言われている洞察力と精神性とはどういうことなのか、興味を持ったので読み進めていきました。

釣れないアングラーの特徴3つ

本書では、釣れないアングラーに共通する特徴が3つあると解説されています。

その特徴とは

  • ポイント探しを情報に頼っている
  • 釣れない理由を自ら身に纏っている
  • 事前の研究や練習の必要性が理解できていない

これらが特徴とのことです。

さらには、釣れないアングラーは必ず自分が納得しやすい釣れない理由を持っている。とも書かれています。

ドキッ!!

私
はい。場所が悪かったと毎回思っちゃってますすいません

軽いショックを受けたところで、順番に整理していきつつ、自分はどこまで当てはまっているのか答え合わせをしていきたいと思います。

まず1つ目の「ポイント探しを情報に頼っている人」の特徴ですが、

  • 釣れているポイントを常に人に尋ねる
  • 情報誌などを頼りにして自分では一切開拓しない

このような特徴があるとのこと。

「〇〇堤防で釣れた」という情報をアテにしてそのポイントへ向かうことは、すでに他人が釣ったカス場所を目指している可能性が高いのです。

アジング・メバリング超思考法より引用

カス場所・・・なんて耳の痛い言葉なのでしょうか。笑

ポイント選定で重要なことは、

  • なぜここで釣れるのか
  • どうすれば釣れるのか

という核心を見出す目だと解説されています。

確かに、闇雲に釣れている場所に突撃しても、「なぜ今この場所で釣れているのか」という点を深く考えずただ釣っているだけでは再現性はないですもんね。

例えば、〇〇堤防にアジが入ってきているとすれば、近隣のアングラーの少ない場所にも入っている可能性がある、と考えて独自のポイント開拓に勤しむのが大切なのではないでしょうか。

このあたりが、冒頭で書いた「鋭い洞察力」にあたるのかもしれません。

私
ポイント選定に関しては、開拓した場所で釣ることが多いのでセーフかな

次に2つ目の「釣れない理由を自ら身に纏っている人」の特徴ですが、

  • ターゲットの性質や食性が把握できていない
  • フィールドが理解できていない
  • リグやタックルやルアーの特性が理解できていない

このような特徴があるとのこと。

さらに、これらに共通して釣れることを阻害しているのが、さまざまな思い込みであると。

その思い込みとは

  • メバルは根魚だから底を釣るもの
  • アジはソフトルアーで釣るもの
  • リグは軽くないと食わない
  • ルアーだから(金属やプラスチックだから)動かさないと食わない

などだそうです。

私
ルアーだから動かさないと食わないっていうのは割と最近まで思っていました・・・

また、フィールドに関しても

  • ここは〇〇県だから、△△県とは違う
  • この地域ではハードルアーでは釣れない
  • ここは魚がスレている

といった思い込みがあると釣れるチャンスを逃している可能性が高いと。

私
思い込み、結構しています・・・

そして、釣れない理由の大部分は自身にあると思うべき、とのことです。

うーん、これも耳が痛い!

確かに、釣れない理由って探せばいくらでも出てきますもんね。「潮が悪かった」や、「時期が悪かった」「雨が降っていた」などなど。

恐らく釣れる人は、潮が悪いならその条件でも釣れそうな所に行ったり、雨が降っているなら影響の少ない水深のあるエリアで釣ったり、と常に想像を働かせて創意工夫を凝らしているのでしょうね。

このあたりが、釣りが上手い人の「深い精神性」なのではないでしょうか。

3つ目の、「事前の研究や練習の必要性が理解できていない人」の特徴ですが、

  • 釣りを始めていきなりフィールドへ出向く
  • ターゲットの性質やルアー理論の原理原則がおざなり

などがあるようです。

この章を読んでいてとても分かりやすい例えだと感じたのが、ゴルフに例えていたことです。

例えば、ゴルフを始めようと思った場合に実際にコースを回るまでの順番ですが、

1.道具を買う

2.打ちっぱなしで練習

3.ようやくコースを回る

このように、必ず練習段階を経てようやく本番(コースを回る)に臨めます

次に、釣りの場合はというと

1.道具を買う

2.いきなり釣り場デビュー

このように、釣りの場合は「練習」というステップが抜けていて、竿やリールの仕組みも分からないまま、「とりあえず行ったらなんとかなるっしょ」というテンションで釣りを始める人が多いのだと。

確かに、釣りって誰でも気軽に始めれるイメージがあるからか、練習なんて必用ないと思いがちですよね。

実際、足元に落とすだけのサビキ釣りなら練習なんて殆ど必用ないでしょう。

しかし、例えばキスの投げ釣りならキャストの練習が必用ですし、メバリングをするならどれくらいの巻きスピードだとメバルがいる棚を探れるのか、明るいうちに確認しておかなければ夜になって訳も分からず釣りをすることになります。

私
たいした練習をせずに最初のメバリングをした時はわけわかめでした

釣りにおける「練習」とは、例えば新しいルアーやプラグを買ったら、釣行日に少し早めに現地入りし、その動きや特性を明るいうちに把握しておくことが必用だと解説されています。

ほんのちょっとしたことですが、その、「ちょっとしたこと」が後の釣果に大差を生むのでしょうね!

私
釣れないアングラーの特徴に何個か該当していました・・・トホホ

ルアーはリアルな形じゃなくて良い

バスを始めとしたゲームフィッシングにおいて、ベイトにリアルに似せたルアーなど何の役にも立たない。確かに見た目がベイトそっくりのルアーであれば分かっていないアングラーを釣るには効果的であろう。

しかし、ターゲットのバイトを誘発させるという意味においては、形がリアルなルアーは何の意味も持たないと断言できる。

ジェームス・ヘドンの名言

これは私の中で盲点だったので、この本を読んで良かったと思った場面の1つですね。

今まで、ルアーはなるべく釣りの対象魚が捕食しているベイトの形に近いものが良いと思っていました。

しかし、重要なのはリアルな形よりも「動き」であると。

いくら本物に似せようが、ルアーやプラグはあくまで釣り人が動かす「他動」であるから、本物に近い形が本物と同じ動きができるわけではないということらしいんですね。

それとは対照的に、魚は「自動(自分で動く)」です。

魚は生きているので、自分のヒレを動かして泳ぐことができます。

メバルであれば、そういった小魚が生む波動から生きた魚だと感知し、食らいつくわけですね。

ですが、ルアーやプラグはあくまで釣り人がリールを巻いて動かす「他動」なので、小魚と同じ形をしていても動きが全く異なるわけです。

だから、イカナゴパターンのメバルに対して、必ずしもイカナゴに似せたしたルアーを選択する必要はないということなんですね。

私
全く異なった形のルアーでも食いついてくる可能性は十分にあると思うと、なんだかワクワクしてきます!

置換法 釣り頭を作るべし!

釣りの上達のキーワードは、「釣り頭」を作ることが大切だと解説されています。

そしてその為に必要なのが、「置換法」であると筆者は書いています。

置換法とは、日常生活(人間関係)に釣りを取り入れることであるらしいのです。

どういうことか私が説明するよりも、本書で語られている例えが面白くて分かり易かったので、少しだけ脚色して書いていきます。

とある日、20歳の青年が筆者に「彼女の作り方を教えてほしい」と質問してきた時の会話らしいのですが、

「あのねえ、君はどんな彼女()が欲しいの?だいたいタイプ(魚種)別に固まっているからね、まずそこへ通わなければチャンスは少ないよ」

「でね、どうアプローチ(ポイントへの入り方)すればその子が怖がらずにこっちを向いてくれて、何(ルアーやエサ)をプレゼンテーションすれば興味を示してくれるか、そこから研究しようよ」

と、まさかの女性を魚に例えてしまうという、脳内メーカーで判定したら9.9割が魚なのではないかと疑ってしまうレベルです。

続けますが、これを次は魚に置き換える(置換)すると

「どんなメバルが釣れているの?」

「15㎝から19㎝?あ、そりゃ君、小学校(小メバルばかりの漁港内)にしか行かないからそういうことになる」

「女子大生(良型メバル)を射止めたいなら女子大に行かなきゃ」

「小学校では大人の女性(良型メバル)がいてもせいぜい数人でしょ」

と。なるほど、確かに分かりやすい。

大物が釣りたいなら大物が潜む場所へ行けってことですね。

これらが人間の世界を釣りの世界に、釣りの世界を人間の世界に置き換えて考える置換法で、この「釣り頭」を作ると釣りの上達が早くなるらしいのです。

この辺を読んだあたりから、面白いと思うと同時に、筆者の加来匠さんは釣りに憑りつかれた生粋の釣りバカアングラーなんだなぁと思いました。もちろん良い意味でです。

置換法についてはさらに詳しく解説がなされているのですが、私の頭ではうまくかみ砕いて説明ができないので、直接読む方が分かり易いと思います。

自分の釣りを1ランク上げたい人向けの本

気がついたら1日で読み終わっていました。それくらい、私にとっては新しい発見があり有意義な本でした。

特に、アジとメバルについてはその生態についても詳しく解説されているので、よっぽどの上級者かさかなクンではない限り参考になる所があると思います。

逆に、まだ釣りを始めて間もない人にとっては、チンプンカンな個所が結構出てくると思うので、ある程度釣りのことを知ってから読み始めた方が吸収できるところが多いと思います。

私は今回、このアジング・メバリング超思考法を読んで、自分の釣りを見直すきっかけになりました。

特に、「思い込み」については時々してしまっているように思います。

この本を読んで、私はまだまだ中級者レベルにもなれていないと感じたので、まだまだ伸びしろあるやん!と嬉しくもあります。

この本は、「マンネリ化した釣りに飽きてきた人」や、「自分の釣りを1ランク上げたい人」におすすめしたい本ですね。

著:LEON 加来匠
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それでは、良いフィッシングライフを!

ABOUT ME
孤独な釣り人
1人をこよなく愛する孤独な釣り人です。 基本釣りには一人で行き、一人で楽しんでいます。 自分が良いと感じたものを紹介したり、語ったりするスタンスです。