タクシードライバーという仕事への疑問の一つに、女性のお客さんに誘われることはあるのか?というのがあると思います。(知らんけど)
私自身の経験では、二度誘われたことがあります。
今回はそのうちの1つをお話ししようと思います。
道頓堀にて
その女性客は深夜4時ごろ、道頓堀の乗り場から乗ってきました。
女性「天王寺まで行ってくださ~い♪」
私「天王寺ですね。かしこまりました」
パッと見で20代前半の綺麗な女性でした。
私はいつも自分からお客様に話しかけることはしない為、この時も行き先とルート確認だけして走り出しました。
すると、少しお酒が入っているのか、その女性客はとても陽気な雰囲気で私に話しかけてきました。
女性「運転手さん、若いね~」
私「よく言われるんですよ~!タクシーっておじいさんが多いイメージありますもんねぇ」
女性「ほんとそれ~、何歳なの?」
私「28歳です」
女性「わっか~い☆彼女いるの?」
えらいズケズケと質問してくるアマだな・・・。内心そう思いましたが、まぁよくあることです。
ここは適当に話を合わせて過ごすことにしました。
「彼女はいませんよ~。タクシードライバーが彼氏ってどう思いますか?」
これについては自分も少し気にしていた部分ではあったので、聞いてみました。すると、
女性「その若さでタクシーなんてやってたらあかんで!ちゃんと働かないと!」
と、質問の返答になっていない答えが返ってきました。
やかましいわ!!ちゃんと働いとるわ!と内心思いましたが、そこはグッとこらえて逆に質問をしました。
私「お姉さんは、何の仕事してはるんですか~?^^」
女性「あたしはストリップで働いてるよ☆」
この人の中でタクシーで働くことは不真面目。ストリップで働くことは真面目になるそうです。まぁ、世の中色々な考え方の人がいますからね。
私「へぇ~、すごい刺激的な仕事してはるんですね~^^」
女性「最近この仕事する為に和歌山から引っ越してきたの。今あたし20歳なのよ☆」
私に対してその若さで云々~と言ってきた割には、自分は10個近くも年下ですし、色々ツッコミどころがありすぎて少しパニック状態になりましたが、なんとかハンドルを握り直して会話を続けました。
私「1人暮らし始めたばかりだったら大変でしょう?」
女性「え、楽しいよぉ~☆男いっぱい連れ込んでセ〇〇スしてるし」
いきなり何を言い出すんだ・・・。そう思いましたが、何かしらの反応はしないと変な空気になってしまいます。
私「そうなんですか~!めっちゃ楽しんではるんですねー!!」
なんて返したらよいか分からず、まるで好きな趣味でも聞いたかのような返しをしてしまいました。今思えばこれが間違いでした。
私が思った以上に食いついてきたと感じたのか、
女性「運転手さん、そういうの興味ある??」
私「いや~、まぁ男ですからねぇ(^-^;」
女性「今からやらない?」
私「えっ・・・ちょっとおっしゃっている意味が。」
女性「あたしフ〇ラめっちゃうまいんだ~!してあげる!」
何だこの人。
私「いや~、ちょっと仕事中なんで厳しいですね。残念です。」
女性のプライドは傷つけないように、とりあえず遠回しに拒否します。すると、
女性「マジでめっちゃうまいよ!今までした男からリピーターたくさんいるし!」
なんでこんなに自信満々なんだ。
そしてなんでそんなにアレがしたいんだ。
私「ほんと、バレたらやばいんで。もう帰庫時間も迫ってるのでこの後すぐに帰らないといけないですし。」
今度は強めに拒否します。すると、
女性「大丈夫!!すぐ終わるから。天王寺によく行くホテルあるからそこで!」
こっちは大丈夫じゃねぇっての。
謎に自信満々な女性と、余りにもアレを求められる状況になんだか気分が悪くなってきました。
普通は願ってもない喜ぶべき状況なのかもしれませんが、なぜか気分が悪いのです。
男って、自分からいくのは興奮しますが、グイグイ来られると引いてしまうものなのかもしれません。
その後もなかなか引いてくれない女性客。
私「いやー、本当にこんな綺麗な女性に誘われてラッキーだな僕は~。でも本当に残念ですが今日だけは無理です。明日だったら・・・あ!もう早く帰らないとやばいです!時間が。最悪クビになるかもしれません(^-^;」
まるで早く帰らないと命の危機が訪れるくらいのアピールを繰り返すこと数分、ようやく理解してくれたようで、
女性「そっか~。残念><」
ふぅ。
と、同時に目的地に到着しました。
女性「ありがとっ☆実はあたし男なんだ~!」
マジか・・・。
所々で感じていた違和感の正体と気分の悪さはそういうことだったのか。
そういえば、途中から喋り方がIKKOさんチックだったんだよな。
ニューハーフを否定するわけではないですが、あんなにフ〇〇したがるって普通の女性じゃないですもんね。
この後、会社に変えるまでの道のりはとても複雑な心境でした。
おわり。