私は初めてアオリイカを釣り上げるまでに2年かかりました。
その間の釣行は4日ほどで、全て夕方から翌朝までシャクリ続けました。お陰で次の日は腕が上がらなかったです。笑
これだけ釣り上げるまでに苦労した私が、その経験を元にエギング初心者が1日でアオリイカを釣り上げる方法を考えました。
ポイントさえ掴めば1日で結果を出すことは難しくないです。
・晴天が3日以上続いた9月に釣行する
・風速3~4m以下のラインに影響が少ない場所で釣る(追い風は別)
・シャローエリアを狙う
・沈下速度の遅いシャローエギを使う
・朝マズメと夕マズメに集中してシャクる
・満潮前後の時間に釣る
・それでもだめなら離島へ行ってみる!
それでは、一つ一つ分かりやすく解説していきたいと思います!
※とにかく1杯を釣りたいという方向けの記事となっています。
もくじ
特別なシャクリ方が必要?
エギングでは「シャクリ」という動作を行ってアオリイカを誘っていきますが、調べれば調べるほどシャクリの種類が多いことに気づいて絶望する人も少なくありません。
結論から言うと、「シャクリの種類」は1つあれば十分釣ることが可能です。
というのも私自身、最初はショートジャークのみでアオリイカを釣りましたし、エギング歴が長くなってきた今でも使用するシャクリはショートジャークとスラックジャークの2種類のみです。
その2種類のみで秋イカも春イカも釣っているため、よほどストイックにエギングを極めるつもりがない限り豊富なシャクリは必要ないと言えます。
エギングに特別なシャクリは必要ない!
タックル選び
エギングで釣れないと自分のタックルがおかしいのではないか?高い釣具を買った方がいいのか・・・?と思ってしまいがちですが、アオリイカは安い釣具で十分釣れます。
追々説明していきますが、釣具よりも時期やポイントの方が何十倍も重要なため、今手元にあるタックルで挑戦していきましょう!
また、タックルは出来ればエギング用が望ましいですが、9月頃の新子のアオリイカの場合は2.5号までの小型のエギを使用してメバリングロッドでやることもできます。
ですが、10月11月とエギングシーズンを釣り続けるのであれば、大型のアオリイカが釣れる場合もあるため、エギング用ロッドがあった方がパワー的な部分で快適な釣りが楽しめます。
ということでここから少し、まだタックルを揃えていない方のためにロッド・リール・ラインについて初心者の方を想定した価格と性能のバランスを考えた釣具をご紹介していきます。
ロッド
メジャークラフトのFCS-832E-はお手頃な値段の割に重量が約100gしかないため、シャクり動作が多く腕の負担が大きいエギングでの入門ロッドとしておすすめです。
私は少し長い862Eの方を所持していますが、扱いやすさは短い方が上なので、832Eの方がおすすめと言えますね。
リール
最も初心者のエギング入門におすすめのリールは、2020年1月に発売したDAIWAの20レブロスです!
以前までのレブロスも価格の割に十分な性能を誇っていましたが、新しく生まれ変わったレブロスには新たにLTコンセプトが追加されました。
これにより、なんと2500番台で220gという素晴らしい軽さを実現させています。
モデルチェンジ前の旧レブロスよりも50gも軽くなっているので、エギングにおける腕の疲れが大幅に軽減されるのは間違いありません。
6千円台でこの軽さはかなりの衝撃です。
私自身も所持していますが、軽くて巻き心地も良く、エギングで重要なドラグ性能もバッチリで使用感はGOODです。
以下エギングにおすすめの20レブロス2種類です。
レブロス LT 2500S 重量220g リール1回転の巻取り量 75㎝(ノーマルギア)
レブロス LT 2500S-H 重量220g リール1回転の巻取り量 79㎝(ハイギア)
個人的にレブロス2500の良いと感じるところは、ハンドルノブの形状がT型という点です!
シャクり動作の多いエギングをする時はT型の方が持ち手の面積が大きくハンドルに指を持っていきやすいため扱いやすいからです。
また、この2つの違いはリール1回転あたりの巻取り量だけのため、少しでも早く糸ふけを巻き取りたいorテンポの速い釣りを行いたい人はハイギアのLT 2500S-H
シャクる際の巻取り量をなるべく減らしてじっくりとエギをアピールしたい人はノーマルギアのLT 2500Sが選択肢になりますね、
ちなみに私はハイギアを使用していますが、根掛かりした時や海草に引っ掛かった時に速く回収できるため使いやすいと感じています。
20レブロスについて、実際の釣行後に書いた記事はこちらです↓
PEライン
よつあみ(YGK) ライン エックスブレイド(X-Braid) アップグレード X8 0.6号
値段は2500円程で初心者の方には高いと感じるかもしれませんが、1000円台の安いPEラインは当たり外れがあり、外れのものを買ってしまうとシャクり動作中にスパスパ切れてしまうなどして釣りにならないため、エギングで重要なPEラインはそこそこの物を用意した方が良いです。
このエックスブレイドアップグレードX8はラインにハリコシがあり竿先に絡みにくいため、初心者向けのPEラインです。
また、使用していて岩に擦ったりなど傷つける以外でラインが切れるということはまずないため、強度に関しても安心して使用できます。
実際、私はこのPEラインで春の海草が生えまくっている藻場で2.5kgの大型アオリイカを釣りあげました。
それくらいの信頼と実績があります。
号数に関しては年間を通して0.6号があれば問題ないですが、春の大型アオリイカを狙う場合は海草に引っ掛かるリスクが秋よりも高いため0.8号でも良いでしょう。
リーダー
ヤマトヨテグスのリーダーは安いですが、値段の割には強度もしっかりしているので初心者の方に圧倒的におすすめです!
私はエギングを始めてから数年間はこれしか使っていませんでしたが、高価な物と比較するとやや強度は下がるものの普通に使えるレベルです。
秋エギングであれば2.5号が根掛かりしても簡単には切れず安心して使用できる号数だと感じます。
ちなみにリーダーを使用する理由は、擦れに弱いPEラインに直接エギを結び付けると岩などで擦れた時にすぐにPEラインが切れるからですね。
ということで、以上の4点とエギが揃えばエギングが出来ます!
なお、釣れるエギについてはこちらの記事を参考にしてみてください↓
シャクる動作は腕の負担になるため、ロッドとリールはなるべく軽いものがおすすめ!
①晴天が3日以上続いた9月に釣行する
道具が揃ったらエギングの釣行日を決めますが、ここがかなり重要だと感じています。
今回は1日で結果を出すというのがテーマのため、釣行日は9月の晴天の日にしましょう!
さらに、釣行日の大体3日前から晴天(曇りでも可、雨以外)が続いていることも条件に入れてください。
というのも、過去に雨の日にエギングした時は全てボウズだったからです・・・。
あとは台風の翌日のまだ海にウネリが残っている日もボウズでした。
これらはアオリイカは水潮(雨で海の塩分濃度が下がる)や濁りを嫌うのが大きな理由だと考えられています。
もちろん、腕のある人がやれば釣れるんでしょうけど、まだ一杯も釣ったことの無い人がいきなり条件の厳しい日に結果を出すのは難易度が高いと思います。
また、時期を9月に設定した理由は、生まれて1~2か月ほどの新子のアオリイカはエギに対しての警戒心が少なく、好奇心旺盛な時期なので釣りやすいという理由からです。
9月は警戒心の少ない新子のアオリイカが釣りやすい!
②風速3m以下の場所で釣ろう
どんな釣りでも言えることですが、エギングの場合は風に煽られやすいPEラインを扱うため、風が無い日の方が良いです。
特に横風はNGです。
その理由は、フォールが大切なエギングにおいては、風があるとエギとPEラインが真っすぐにならずフォール中のアタリがあっても手元に伝わってこないため、合わせることができないからです。
さらに、風の影響でラインが穂先に絡まりやすかったりと、トラブルが増えるため釣り人のストレスも半端無いです!
ですので、釣り場の風速はしっかり確認してから釣行することをおすすめします。
https://apps.apple.com/jp/app/windy-com/id1161387262
こちらのWindyというアプリでは、場所ごとの風速と風向きがかなり正確に出るため、必ずスマートフォンに入れておきたいです。
私も釣り場を決める時に毎回使っていますが、100%に近いくらい正確です!
Windyで釣り場の風速が3m以下になっていれば快適にエギングが出来ると思います。
その他例外として、風速が5mくらいあっても追い風の場合は十分釣りが出来ます。
むしろ、追い風の場合はキャスト時に飛距離が出るため、普段なら届かないような遠いポイントまでエギで探れて竿抜けポイントが狙えるチャンスだったりします。
なるべく風のない日を選んで釣行する!
③釣り場はシャローエリア(浅場)
次に釣り場選びですが、圧倒的におすすめなのがシャローエリア(浅場)です。
何故かというと、シャローエリアはアオリイカが捕食の為に入ってくるため、エギへの反応が良いからです。
食う気のあるイカは驚くほど簡単にエギを抱いてくることがあります。
これは実際に自分が釣った中で感じたことのため間違いありません。
また、捕食活動に積極的なアオリイカがいることとは別にシャローエリアをおすすめする理由は、釣り人にとって釣りやすい場所だからです。
シャローエリアとは、水深3メートルくらいまで(シャローは何mまで!など明確な基準は無いようですが)の浅い場所になります。
なので、深い場所で釣るよりもエギのフォール時間が短くて済むため、初心者でも集中して釣りやすいです。
深い場所でエギングをすると、どうしてもフォール時間が長くなるため着底が分かりづらかったり、イカのいる層を探るのに時間がかかったりして集中力が途切れがちになります。
その反面、シャローエリアであれば着底までの時間が短くなるため、集中して素早く広範囲を探っていく事ができます。
例えば、水深3メートルの場所でエギングするとして、1m3秒で沈むノーマルエギがあるとしたら9秒待つだけで着底です。
エギングを始めて最初の頃はフォールの待ち時間が苦痛になりがちなため、まずはシャローエリアで集中してエギングのコツを掴んでいくことをおすすめします。
シャローエリアとは具体的にどんな場所かというと、下の動画の55秒あたりから出てくる堤防の根本付近の沖に向かって深くなっているような浅い場所です。
堤防と海岸線の間にベイトが溜まりやすく、それを追ってアオリイカが入って来ます。
特に潮に乗って入ってくる満ち上げの満潮前が狙い目です。
最初のうちはシャローエリアでエギングのコツを掴む!
④使うエギの種類はこれ
シャローエリアで有効なエギですが、ずばりエギ王Kのシャローシリーズです。
かれこれ4年ほど使用していますが、シャローエリアでは本当に良く釣れます!
沈下速度が1m6秒なので、水深2m程の場所でも12秒かけてじっくりとアオリイカにアピールすることができます。
ただ、実際にはもう少し早く着底するイメージなので、実際にキャスト後の秒数をカウントして着底を確認しながら釣ってみてください。
これがノーマルエギの場合、水深の浅い場所ではすぐに着底してしまい根掛かりのリスクが増えたりアオリイカの反応が追いつかない場合があるため、浅い場所ではシャローエギがピカイチです。
使うカラーは何でも釣れるのですが、夕マズメ、朝マズメにおすすめなのは赤テープのカクテルオレンジ3号(シャロー)ですね。
9月初めの胴長10㎝程度の新子でも3号で十分釣れます。
9月のシャローエリアでは、エギ王K3号のシャロータイプがおすすめ!
⑤朝マズメと夕マズメは徹底的にやる
次に釣る時間帯ですが、圧倒的におすすめなのが朝マズメと夕マズメです。
朝マズメと夕マズメは魚の捕食活動が活発になるため、その魚を食べるアオリイカも活発になります。
そのため、警戒心も薄れている場合が多く、アオリイカのいる場所に投げてシャクればフォール中に高確率で抱いてきます。
そして朝マズメは、日が昇る前の暗い時間から日が昇り始めて周囲が明るくなってくるまでの1時間。
9月だと大体4時半~6時頃まで。
夕マズメは、日が沈んで周囲が暗くなるまでの1時間。
9月だと大体18時~19時頃まで。
この2つの時間帯が最も釣れやすいです。
ですので、この2時間だけでもいいので集中して丁寧なフォールを心がけてシャクってみてください!
※釣る場所は明るいうちに目視で地形などを把握しておくと、暗くなった時でも根がかりもしにくく釣りやすいです。
一番釣りやすい時間帯に集中して釣る!
⑥満潮前後を狙う
釣行日を決める際に、出来れば朝マズメと夕マズメが満潮前後になるように調整してみてください。
潮の種類(長潮・若潮・小潮・中潮・大潮)は気にしなくて大丈夫です。
なぜかというと、魚と一緒で満潮前後はアオリイカも釣れやすいからです!
その、ただでさえ釣れやすい満潮前後の時間に、朝マズメ、夕マズメという黄金の組み合わせを入れた日には数杯連発で釣れるということも珍しくありません!
朝マズメか夕マズメに満潮を迎えるタイミングで狙ってみる!
⑦それでもだめなら切り札を発動させる
やれることはすべてやったはずなのにアオリイカが釣れない・・・。そんな時は切り札を発動させてください。
それはズバリ、離島に行くことです!
やはり、車で行ける範囲の場所では穴場を見つけない限りイカがスレていることが多いです。
もしくは居てもすでに釣り上げられてしまっている。
例えば、神戸で言うとアジュール舞子という釣り人がひっきりなしに来るポイントがあるのですが、そのような場所は新子シーズンでも釣るのが難しいと思います。
釣り人が多すぎてカオスです。
たまに釣り上げている凄腕エギンガーを見かけますが、私たち弱小エギンガーにはまず無理なので諦めましょう!
ですが、離島であれば私たちなんちゃってエギンガーにもチャンスが巡ってきます。
本土に比べて魚影も釣り人の数も圧倒的に違いますから(^O^)/
私も離島で1日20杯釣り上げたりとおいしい思いをしています。
ということなので、何をやっても釣れないもう無理・・・という人は、思い切ってアオリイカの釣果が上がっている近郊の離島へ行ってみましょう!
どうしても釣れないなら離島に行くことも検討する!
結論
・晴天が3日以上続いた9月に釣行する
・風速3~4m以下のラインに影響が少ない場所で釣る(追い風は別)
・シャローエリアを狙う
・沈下速度の遅いシャローエギを使う
・朝マズメと夕マズメに集中してシャクる
・満潮前後の時間に釣る
・それでもだめなら離島へ行ってみる!
自身の経験をもとに、もし過去の釣れていない時の自分にアドバイスするなら・・・という気持ちで書いてみましたが、アオリイカのいる場所でここまでやればまず釣れるはずです!
そしてエギングで最も大事だと感じていることが、自分には釣れる!と思ってシャクることです!
精神論になってしまいますが、最後は気持ちの部分が一番重要だと思っています。
私もそうだったのですが、釣れない釣れないと思いながらやっていると、集中力が散漫になるのでシャクリも適当になっていたりします。
それだとエギング自体が苦痛の時間になってしまいます。
9月の晴天が続いた風のない穏やかな日に自分の使っているエギを信じて、自分を信じて丁寧にシャクって丁寧にフォールさせていれば必ず釣れるはずです。
イカはフォールが大事というのは本当です!というか本当でした!
アオリイカ釣れね~(´゚д゚`)!!という方のお役に立てたら幸いです。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/