エギングロッドを選ぶ際に特に気になるのが、ロッドの長さですよね!
大抵、「エギングロッド 長さ おすすめ」で検索すると8.6fか8.3fがおすすめされていると思います。
そこで疑問に思うのが、「どっちが釣りやすいの!?」ということ。
- エギング初心者の方におすすめの長さは8.3f
- その理由は、短い方が操作性に優れており釣りやすいから
私自身、今現役で使用しているエギングロッドも8.3fですが、とっても気に入っています。
ということで、8.3fがおすすめの理由を自身の経験から具体的に書いていきたいと思います!
短い方が操作性に優れている(メリット)
先に誤解がないようにお伝えしておきたいのですが、8.3f(2.51m)が扱いやすいというだけで、決して8.6fが特別扱いにくいというわけではありません。
人によっては8.6f(2.59m)の方が扱いやすいと感じる人もいると思います。
ただ、それらを踏まえた上でも8.3fが特に扱いやすい理由があるので、それを説明していきます。
まずは見出しに書いたように、「短い方が操作性に優れている」というのが8.3fが扱いやすい理由の一つです。
通常、ロッドに限らず「物」は長い物よりも短い物の方が取り回しがしやすく扱いやすいですよね?
野球のバットでも、1mの物と2mの物があれば、誰もが1mの方が扱いやすく振りやすいと感じると思います。
もちろん、これは極端な例ですが、ロッドにおいても長い物よりも短い物の方があらゆる場面で取り回しがしやすく扱いやすいです。
以下、扱いやすいと感じる3つの場面です。
キャストする場面
短いロッドの方がキャストがしやすいです。
重心が手元に寄るので、ロッド操作がしやすくキャストの正確性も向上するように感じています。
このため、エギを岩礁周りなど狙いの場所に投げ入れたい時に助かります。
長いロッドよりも楽に正確なキャストができますからね。
シャクる場面
エギングでの重要なシーンですが、シャクる場面でも短いロッドの方がシャクりやすいです。
これは使用するロッドとリールの重量バランスによっても変化しますが、ロッドだけで言うと短い方が操作しやすいため、シャクる時も力が入りやすいと感じています。
私は実際に8.6fと8.3f両方を使用しましたが、8.3fの方がロッドとの一体感があるというか、シャクる時も気持ちよくシャクれるんですよね。
特にショートピッチジャークは短いロッドの方が、竿先への力の伝達が速いからか行いやすいと感じます。
もちろん、どんな長さでも慣れれば難なくシャクれるようになるとは思いますが、特にエギング初心者の方や女性、力に自信の無い方は短い方がシャクりやすいと感じます。
電線など障害物がある場面
釣りをしていてよく起こるトラブルが、堤防からキャストする際に電線に絡まってしまうトラブルです。
釣り場にある電線にエギやルアーがぶら下がっているのを見かけたことがある人もいると思います。
これは後ろをよく見ずにキャストするために起こる人為的なトラブルですが、こういった「角度のない場所でキャストする場面」でも短いロッドの方が扱いやすいです。
そんな場面滅多にないっしょ?と思われるかもしれせんが、案外あるんですよ!
キャストしたい場所の後ろに絶妙に木が生えていたり。笑
8.6fと8.3fではたかだか8㎝程度の違いしかありませんが、実際に釣りをしていると案外大きな差に感じるん時もあるんですよね。
このような具合で、とにかく取り回しのしやすさとロッド操作の行いやすさは8.3fに軍配が上がると感じています。
短いロッドのデメリット
8.3fのデメリットは足場の高い場所(堤防など)やテトラ帯が苦手なところですね。
足場の高い場所
日本全国色んな釣り場がありますが、その中には海までの距離が離れている足場の高い堤防があります。
そういった高さのある場所では、長いロッドの方が有利です。
その理由は、エギングはなるべく竿先が海に近ければ近いほど風の影響を受けにくく、釣りが快適に行えるからです。
最悪、竿先を海に突っ込んでしまえば風の影響を受けなくなりますからね。
とはいえ、8.3fと8.6fでは8㎝程度の違いしかありませんから、足場が5m以上あるような高さのある堤防ではほんのわずかな差です。
それなら風のない日を選んで釣行すれば8.3fでも問題ないですし、取り回しがしやすくてシャクりやすい8.3fの方が何かとメリットが多いんです。
個人的には高さのある堤防でエギングをすることは殆どなく、足場の低い場所が多いので長いロッドの必要性を感じていないというのが本音です。
ただ、好きな釣り場が「足場の高い場所が多い」という人は8.6fや、それ以上の長さのあるロッドも選択肢になるかとは思います。
テトラ帯
足場が悪く、斜めにテトラが積まれているようなテトラ帯も長いロッドの方が有利です。
その理由は、足元に障害物がある場所では長いロッドの方が根がかり回避力に優れているからです。
右手と左手、同時に短いロッドと長いロッドを持った場合、糸を垂らした状態でどちらのエギがより遠くに存在しているかというと、長いロッドですよね。
このため、長いロッドの方が足元の障害物回避能力に優れています。
実際にテトラ帯で釣りをしてみるとよく分かるのですが、短いロッドだとかなり釣りにくく感じます(;’∀’)
また、エギングではアオリイカが水際までエギを追いかけてくることも多いですが、テトラ帯の場合はその構造上、どうしても足元までエギで探ることが難しいです。
そういった状況では長いロッドの方が最後までエギでアピールできるため、HITに繋がりやすいです。
デメリットをまとめると、風の影響を受けやすい「足場の高い場所」や、足元から障害物のある「テトラ帯」などでは長いロッドが優位なことが多いです。
長いロッドの必要性を感じない3つの理由
デメリットも書きましたが、それでも長いロッドの必要性を感じない3つの理由を書いていきます。
足場の高い場所で釣る場面ってそんなにある?
足場の高い場所で釣るなら長いロッドが有利と書きましたが、そもそも足場の高い場所で釣る場面ってそんなに多いでしょうか?
特にロッドの長さ選びに迷うような初心者の方であれば、足場の高い場所なんて釣りをする以前に恐怖を感じる場所だと思いますし、
風の影響を受けやすい場所なので快適なエギングができる条件の日が少ないと思います。
それなら、取り回しがしやすく扱いやすい8.3fで「足場が低く釣りやすい場所」を探して釣りをする方が快適にエギングを楽しめると思います。
それに、風のない日であれば足場の高い場所でも短いロッドで十分釣りができます。
テトラって危ないから
私を含め、みんな当たり前のようにテトラで釣りをしていますが、テトラってめっちゃ危ないんですよ!
その危険レベルは、個人的には磯場以上だと感じます。
だってよく見てください。
こんな不規則で斜めになったテトラに立って釣りをするなんて、冷静に考えたらやばいですよ。
実際、私もこけそうになって肝を冷やす思いをした経験があります。
こんな場所に立ってエギングをするなんて、どうかしていると思いませんか?
わざわざこんな危険な場所で釣りをするために長いロッドを選ばなくても、操作性に長けた8.3fで快適に釣れる場所でエギングをする方が精神衛生的にも良いです!
仮にもしテトラで釣りをすることになったとしても、8.6fの方が有利というだけで8.3fでも十分対応はできますので!
飛距離はそんなに変わらないから
長いロッドの方が飛距離が出る!というのが通説ですが、8.3fと8.6f程度の違いではそこまで飛距離変わらないです。
確かに8.6fの方がロッドが長い分、反動が大きいので若干飛距離が伸びますが、その飛距離の違いで一体どれくらいのアオリイカに影響があるのか疑問です。
おそらく飛距離の違いは1~2m程度だと思いますが、それくらいの違いで釣れるアオリイカが劇的に増えるなんてことはないと思うわけです。
それに、飛距離はロッドの長さだけでなくキャストの仕方でも変わってくると思うので、自分の腕次第なところもありますしね。
ですので、8.3fと8.6fで飛距離の違いを気にする必要はないと言えます。
それならやはり、ロッドとの一体感を感じやすい8.3fで海中の状況を感じながらエギングをする方が腕も上がるってもんです!
まとめ
最初のエギングロッドに8.3fがおすすめの理由を書いてきました!
私は長いロッド、短いロッドどちらも使用しましたが、基本的には短いロッドの方が操作性がよく扱いやすいです。
風のない日を選んで釣行したり、釣る場所やロッド操作に少しの工夫を加えることによって8.3fでも様々な場面で快適にエギングが行えます。
特にエギング初心者の方は、キャストやシャクる動作でつまづきやすいので、より扱いやすい8.3fがおすすめです。
まずは一体感を感じやすい8.3fでエギング修行をしてから、それでも長いロッドの必要性を感じる場面があれば、その時に試してみる形で良いかと思います。