22サハラってどうなの?5千円以上違うアルテグラとの違いは?
つい先日、22サハラ2500SHGが自宅に届いたので、こんな疑問にお答えするべくインプレしていきたいと思います!
22サハラには17サハラにはなかったサイレントドライブというSHIMANOのテクノロジーが採用されているのですが、この恩恵で巻き心地が素晴らしく滑らかになっています!
あくまで個人的な感覚ですが、アルテグラの巻き心地レベルが100だとしたら、サハラの巻き心地は90くらいですね!
それくらい滑らかに仕上がっていると感じました。
ですので、重量や防水機能・ボディ素材などにこだわりが無い人は22サハラでも十分に満足できるレベルであると感じました!
ということで、詳しい使用感などを書いていきたいと思います!
22サハラ2500SHG
もくじ
22サハラ2500SHGのスペック
品名 | 22サハラ2500SHG |
---|---|
ギア比 | 6.2 |
巻取り長さ | 91㎝ |
自重 | 240g |
最大ドラグ力 | 4kg |
ハンドル長さ | 55㎜ |
ノブ | I型 |
ベアリング | 4/1 |
標準糸巻き量 | PE0.6-200m |
実売価格 | Amazonで約7000円 |
22サハラ2500SHGはハイギアリールとなっており、ハンドル1回転あたりの巻取り量は91㎝と長いです。
このため遠投先からの回収スピードが速く、フロートを使用したアジングやメバリング、テンポの速い秋エギングなどで使いやすい番手ですね!
実際に手に持ってみた感想ですが、240gという自重は重くはないものの軽くもないという印象です。
ルアーフィッシングでの3~4時間の使用であれば特段腕への負担はありませんが、例えば常にロッドをシャクリ続ける長時間のエギングに使用するとなると、腕の力に自信のない方は痛くなるかもしれません。
実際、私自身もフロートメバリングに使用しましたが、ずっとリールを持って釣りを行うので腕は疲れました(いつも190gのカルディアを使用しているので余計にそう感じたというのもあります)
デザイン
22サハラは黒地に金の配色という高級感のあるデザインとなっています。
一見、これで7000円!?と疑ってしまうようなデザインで、安っぽさは全く感じません。
ただ、よく近づいて見てみると、樹脂製のボディなので艶感がそこまでなく、上位機種のアルテグラの方が輝いて見えます。
巻き心地がすごい!しっとりなめらか
22サハラを使用してみて特に驚いたのは巻き心地の良さです!
22サハラにはサイレントドライブが採用されると聞いていたので巻き心地が良いことは予想していたのですが、実際に巻いてみるとその予想を上回る滑らかさと静音性でした!
その巻き心地を同価格帯で比較対象になりそうなDAIWAの20レブロスや18レガリスと比較してみると、明らかにサハラの方が上だと感じます。
これはサイレントドライブに加えて、サハラにねじ込み式ハンドルが採用されているのが一つの大きな理由になっています。
二者が供回り式なのと比較して、サハラはねじ込み式ハンドルによってガタツキがなくしっとりとなめらかに回転してくれる感じですね。
ねじ込み式ハンドルが採用されているリールとしては、SHIMANO、DAIWAを合わせてもサハラが最安値となっています。
DAIWAの同価格帯である18レガリスもハンドルは供回り式ですからね。
ですので重量はレブロスやレガリスの方が軽量ですが、巻き心地を重視するならサハラ一択という感じがします。
同じSHIMANOの上位機種であるアルテグラと比較してみても、巻き心地はそれに近いものがあります。
アルテグラがしっとりぬるぬる系だとしたら、サハラはしっとりサラサラ系ですね!
伝わりにくいかと思いますが、そんな感じです。
サハラにはマイクロモジュールギアⅡが採用されていないため、それが僅かな巻き心地の差に繋がっているのでしょうね。
いずれにしても、この価格でこの巻き心地は素晴らしいと感じました!
サイレントドライブとねじ込み式ハンドルの採用によって同価格帯での巻き心地はトップクラス!
ドラグ性能は?
ドラグ性能についてですが、今回メバルを掛けたところ、魚の突っ込みに対して負荷がかかったタイミングでしっかりと滑り出してくれました。
DAIWAのATDドラグのように魚を止めてくれるプラスα的なものは感じませんでしたが、緩衝材としてのドラグ性能は十分に満たしてくれていると感じました!
また、ドラグ設定も割と細かく決めれるので好みのドラグ設定にして楽しめると思います。
少なくともライトゲームにおいてドラグ性能が原因で獲れなかった・・・なんてことは起こらないと言えるくらいの性能はあると感じます。
ドラグの滑りを楽しみたい人でも満足できるくらい負荷に対してライン放出してくれる!
サハラのテクノロジー
ここからは22サハラに採用されているテクノロジーについて書いていきます!
サイレントドライブ
サイレントドライブとは、部品間で起こるノイズを徹底的に排除するために搭載されているテクノロジーです。
これにより、とにかく滑らかな回転性能と静粛性を伴なった巻き心地が得られるというわけですね。
すでに前述しましたが、ノイズが殆どない巻き心地と静音性は同価格帯のリールでトップクラスだと感じます。
HAGANEギア
ギアには超超ジュラルミンと呼ばれる、強度に優れたアルミニウム合金の中でも最高の強度と耐久性を持つアルミウム合金が使われています。
この超超ジュラルミンはタイヤのホイールなんかにもよく使われているようです。
それだけ強度と耐久性に優れている部品が22サハラには搭載されています。
X-SHIP
X-SHIPとはギアシステムのことで、ハンドルを回す力を効率よく伝達することで、軽い力でも強いリーリング力を発揮してくれるもののようです。
少ない力でも大物とのやり取りが楽に行えるイメージですかね。
Gフリーボディ
スプールを前後運動させるためのウォームシャフトの位置をロッド側に配置することでリールの重心を手元に近づけ、ロッドとの一体感が向上しているというもの。
これにより、実際のリールの自重よりも軽量に感じることができ、キャストによる疲労軽減やロッドの操作性の向上に繋がっているようです。
AR-Cスプール
特殊なスプールリング形状とは、スプールのふちを斜めにすることで、ライン放出時の摩擦が少なくライントラブルの軽減と飛距離のUPに繋がっているというもの↓
実際に海で何度もキャストしましたが、1万円クラスのリールと比較しても飛距離は同じくらい出ていると感じました。
ねじ込み式ハンドル
今回、もっとも滑らかな巻き心地へ貢献していると思われるのがねじ込み式ハンドルの存在です。
上記していますが、やはり供回り式のハンドルと比較すると「ガタツキ」が少なく、メバリングなどのただ巻き時の集中力アップに繋がっていると感じます。
ただ巻き中にコツコツ感があったりするとストレスになってしまいますからね。
アルテグラにあってサハラに無いもの
価格差が5千円以上もある22サハラと21アルテグラですが、価格差があるからこそ明確な違いがあります。
特にテクノロジー面での違いが大きいため、アルテグラにあってサハラにはないテクノロジーを書いていきます。
マイクロモジュールギアⅡ
21アルテグラには18ステラにも搭載されているモデルマイクロモジュールギアⅡというテクノロジーが採用されており、
ギアの歯面の一つ一つが細かい歯形状になることによってギア同士の摩擦が減り、巻き心地の滑らかさが格段に上がっています。
アルテグラにはサイレントドライブも搭載されているため、巻き心地のぬるぬる感と静音性は高いレベルとなっています。
ただ、巻き心地に関してはサハラも健闘していると感じており、冒頭でも書きましたがアルテグラがレベル100だとしたらサハラはレベル90くらいの巻き心地の良さを個人的には感じます。
ロングストロークスプール
ロングストロークスプールとは、スプールの糸巻き部分の幅を広い造りにすることで、摩擦が減りキャスト時の飛距離が出やすくなるというものです。
その伸び率は約4%UPとSHIMANOさんが公表しています。
仮にジグ単で15mの飛距離が出ているとしたら、その4%の60㎝飛距離が伸びることになります。
これもサハラには無いテクノロジーですが、少しでも飛距離を伸ばしたいならこだわりたい部分でしょうか。
Xプロテクト
Xプロテクトとは防水機能のことですね。
回転性能は損なわないように非接触式構造にこだわりながらも、万が一水没した場合でも中に水が入り込みにくいラビリンス構造なるものになっています。
この点、サハラには防水機能がないため、内部に水が浸入しやすくリールの寿命が短くなりやすいというのはデメリットだと思います。
ただ、
- 雨天時の釣行を避ける
- 水で濡れた後は風通しの良い場所でしっかりと乾燥させる
このように対策することでリールも長持ちするのではないでしょうか。
ワンピースベール
サハラが通常のベールであるのと比較して、アルテグラにはワンピースベールが採用されています。
ワンピースベールは継ぎ目のあるベールと比較してラインが絡まったりするライントラブルが減ると言われています。
ただ、実際にサハラで何度もキャストをしましたが、特にベールが原因でのライントラブルは起きませんでした。
ですので、あくまで「ワンピースベールよりはライントラブルが起きやすい」程度の認識で良いのかなと思います。
素材・機能面の比較表
素材・機能面 | 22サハラ | 21アルテグラ |
ボディ素材 | 高強度樹脂 | CI4+ |
ローター素材 | 高強度樹脂 | 高強度樹脂 |
ギア | HAGANEギア | HAGANEギア |
防水機能 | 無し | Xプロテクト |
スプール | AR-C | AR-C |
ベール | ワンピースベールではない | ワンピースベール |
ハンドル | ねじ込み式 | ねじ込み式 |
ベアリング(ボール/ローラー) | 4/1 | 5/1 |
自重 | 2500番で240g | 2500番で225g |
実売価格 | 7000円程度 | 13000~15000円程度 |
このように22サハラと21アルテグラにはテクノロジー面で大きな違いがあります。
価格差があるため当然と言えば当然ですが、基本性能を十分に備えているサハラで快適な釣りを楽しむか、
5千円以上プラスしてミドルクラスに追随する滑らかな巻き心地と防水機能、自重の軽さを備えた1ランク上のアルテグラを手にするか、というところでしょうか。
長時間釣行するには少し重い
今回22サハラを実釣に使用してみて感じたデメリットが1つあります。
それは長時間釣行するには少し重いということ。
2500SHGの240gという自重は決して重くはないのですが、軽くもないんですよね!
私は長時間釣行することが多いので、エギングにしろメバリングにしろ、ずっと持っていると結構腕が疲れるんです(;’∀’)
なのでなるべく軽いリールを使用したいというのが本音。
そう考えると同価格帯のリールでは20レブロスが2500番手で220gと軽量なので、私だったらレブロスを選びますね!
20レブロスLT2500S-H
僅か20gの差のように思われるかもしれませんが、長時間使用しているとボディブローのように効いてくるんです(^-^;
逆に軽さを重視しない釣りであればサハラを選びたいと個人的には思います!
超ハイコスパリール、サハラがおすすめの人は?
22サハラがおすすめの人は、
- これまで安いワゴンリールを使用していた
- メインリールの他にサブ機が欲しい
こういった人に特におすすめです!
これまでサハラよりも安価なリールを使用していた人にとっては、十分な基本性能に加えて滑らかな巻き心地やドラグ性能など、釣りを快適にしてくれる要素がたっぷりと詰まっています。
また、メインリールの他にサブ機を持っておきたいという人にもおすすめですね!
万が一メインリールが潰れた場合でも特段不満を感じることなく使える快適性がありますからね。
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/