メバル釣りを始めてそれなりに経験も積み、そろそろ地磯に挑戦したいと思ったものの、最初はどんな場所が釣れるポイントなのか判別しづらいと思います!
私も、最初は釣れる地磯についての知識が全くなかった為、ポイント探しに苦労しましたし、数十分かけて歩いて行って坊主ということもありました(;’∀’)
ただ、一度ポイントを見つけてしまえば、波止場なんかよりも超簡単に釣れてパラダイスを経験できるのが地磯の魅力だと思うので、時間をかけてでも探す価値はあると思います。
ということで今回は、私自身が釣果を出すことができた地磯の特徴、使用タックルや地磯で釣りをする上での注意点を書いていきたいと思います。
ちなみに、私の経験のあるエリアは広島の瀬戸内海になります。
潮通しの良いワンドの先端周辺
地磯と言っても、車を置いて歩いてすぐのお手軽地磯から、数十分歩かなければならないような上級者向け地磯まで様々ですよね!
今回紹介するのはどちらかというと上級者向け地磯になります。上級者と書いたのは、釣りの腕というよりもゴツゴツした滑る岩の上を歩かなければならないからで、一歩間違えればコケて大けがということもありえるからです。
では私が実際に釣れた実績のある磯の特徴ですが、「潮通しの良いワンドの先端付近(突き出ている場所)」になります。
参考画像を用意したのですが、分かりづらかったらすいません。絵心がないもので・・・。
上画像のような扇状の湾を形成している地形(赤線)で、その両端の先端の潮通しの良い場所です。矢印はキャストすると釣れる可能性の高い場所になります。
この地形の場合、一番良いのは右上の先端付近だと考えます。
その理由は、最も潮通しが良くて水深がある可能性が高く、そんな場所は酸素豊富なので魚の餌となるベイトも多いと思われるからです。
実際に私がよく行く地磯の先端付近の写真がこちら↓
画像の右側は外洋となっている為、水深があり潮通しが良く、春になると一体に海藻が海面に到達するくらい生えています。
こういった場所では、夜になるとメバルが浮いてくるので磯際や海藻の際にジグ単やプラグなどを通してやるとメバルがいれば比較的簡単に釣れます。
次にこちらの画像の場合、右の突き出た岩周辺に海藻が生えており、夜になるとメバルが浮いてくるので岩周辺に仕掛けを通してやると過去に良型がHITしました。
磯でメバリングをする上で1点ポイントがあるとすれば、闇雲にキャストすれば釣れるというわけではないことです。
経験上、波止や他の釣り場での釣りと一緒で、ワームや餌を障害物の近くを通すことでメバルのHIT率が上がります!
ですので、明るい時間帯に離れ岩や海草などのメバルが着いていそうな場所に目星しを付けておき、夜になってピンポイントで狙えるようにしておくと釣果が格段にUPします。
ちなみに、暗くてキャスト位置が分からない時は、確認の為に多少海面をライトで照らしても問題なく釣れましたよ!
波止と一緒で磯の先端付近は、時間帯によっては潮の流れが川のように速いことも多く釣りにならない時間も出てくるので、狙う時間としては干潮前後の潮が動き出すタイミングや、満潮前後の潮が緩んだ時間となることが多いです。
海草のある場所
潮通しの良いワンドの先端付近で、さらにメバルの期待度が上がるのが海草の有無です!
私のホームである広島県の瀬戸内海では4~5月頃になると海草がかなり成長していて、場所によっては干潮になると海面まで海草だらけということも珍しくありません。
実際によく行く磯場の海草(ホンダワラ)の写真です。
メバルは日中は海草の中に潜んでいて、夜になると捕食の為に海藻から少しだけ離れた場所で海面に頭を向けてホバリングして待機していることが多いようです。よく水族館で見るあれです。
その証拠に、海草の際や上をワームで巻いてくるとガツンと喰ってきます。
その際は海草に潜られないようにドラグはあまり出さないようにやり取りして取り込んでいかないと、一度海草に潜られるとマジに出てこなくなります(;’∀’)
私は一度、何も知らずにメバルの引きを楽しんでやろうと、ドラグ設定ゆるゆるの状態でまんまと海草に突っ込まれた時がありました・・・。
その時は数分ドラグを締めてラインにテンションをかけたまま待機していると運よく出てきましたが、やはり海草のある藻場ではドラグは締めてある程度強引なやり取りが必用だと痛感しましたね。
海草の豊富な場所は根がかりも多そうで一見釣りにくそうなポイントに見えるのですが、そんな所にこそ良型メバルが潜んでいるので、積極的に狙っていきたいポイントです!
ロッドはパワーのあるものがおすすめ
磯でメバルを狙う場合、漁港で使うようなライトタックルだと20㎝後半のメバルが掛かった時にのされてしまう可能性が高いです。
特に海草の繁茂する3~6月のメバルは掛かった瞬間に海草や岩陰に強烈なパワーで突っ込んでいくため、バットパワーのあるメバル専用ロッドかエギングロッドなどがおすすめです。
私は磯で8フィートMLクラスのアジングロッドを使用した結果、大型メバルに海草に突っ込まれまくりバラしまくりました・・・。
その経験から、身に染みてパワーのあるロッドの必要性を感じました。
ということで、参考までに私の使用経験のあるロッドからジグ単用、フロート用に分けて紹介していきたいと思います。
まず1万円台のジグ単用メバリングロッドとしては、20月下美人74UL-Sが長さもあり使いやすいです。
こちらの74UL-Sは細くて軽量なロッドですが、見た目とは裏腹にバットパワーも備わっており、磯で25㎝クラスのメバルを楽に抜き上げることができています。
ただ、適応ルアー重量(g):0.3~5gとなっていますが、実際に使用すると0.5gはほぼ何やっているか分からないレベルです。
1グラム前後でようやく分かるといった感じですね。
とはいえ磯で1g以下のジグヘッドを使用する場面は殆どないため、問題なく使えています。
次にフロートですが、遠投先で掛けたメバルをロッドパワーで浮かしながらゴリ巻きで寄せてくる必要があるため、8フィートほどのMクラス以上のチューブラーロッドが感度も高くパワーも備わっています。
こちらの20月下美83M-Tはチューブラーティップのメバルロッドですが、感度が高くバットパワーもあるため、25㎝クラスのメバルなら難なく寄せてくることができます。
私自身は26.5㎝までのメバルをこのロッドで釣り上げましたが、MLクラスのアジングロッドと比較すると、メバルの暴れ方が違います。
83M-Tの方はメバルが暴れる隙を与えずパワーで押さえ込んでいる印象です。
ですので、ひとまず1万円クラスのメバルロッドで磯メバルを本格的にやりたいという人におすすめできますね。
83M-Tについて、詳しくはこちらに書いています↓
ちなみにフロート用ロッドに関しては、チューブラーティップのエギングロッドも代用できます。
エギングロッドはよくしなるので、釣り味としても楽しいですよ!
リール選び
リールもロッドと同じく特別良いものは必要ないと感じます。
ジグ単であれば2000番、フロート用で遠投するなら2500番を使用すれば十分ですね。
私はジグ単の時は、SHIMANOの21アルテグラC2000Sを使用しています。
21アルテグラの魅力はなんといっても滑らかな巻き心地ですね。
マイクロモジュールギアⅡという上位機種にしか搭載されていなかったテクノロジーが採用されたことにより、しっとり感のある巻き心地でメバリングにも集中しやすいです。
重量も185gと軽量なため、長時間の釣りでも腕が疲れません。
フロート用は21カルディアLT2500S-XHを使用しています。
磯場ではリール1回転あたりの巻取り量の多いハイギアが圧倒的に有利です。
その理由は、メバルに海草へ突っ込まれる前に素早く巻き上げる必要があるからです。
ですので、どのリールを選ぶにしてもハイギアをおすすめします。
ラインの号数
私は磯でジグ単のラインはフロロの2.5lb(0.6号)で釣っています。25㎝クラスならメバルが突っ込んだ時にドラグが少し滑るくらいの調整でやり取りし、問題なく抜き上げれました。
強度だけでいうと、2.5lbで約1㎏の重さに耐えれるはずなので、計算上は体重500~600g(らしいです)の尺メバルでも持ち上がる計算になります。
根の荒い場所や藻場などで強引にゴリ巻きするならフロロで4lb(1号)以上あった方が良いのかもしれませんが、
その分飛距離は落ちると思うので実際に釣りながら自分に最適なラインの号数を見つけていくと良いと思います。
私もそこはまだ模索中です。
同じくジグ単をPEでやる時は、0.3号を使用しています。PEはフロロカーボンよりも強度があり、0.3号で6lb(約2.7㎏)もの重さに耐えれるので、尺メバルでも余裕でぶち抜けるど~!と言ったところでしょうか。
実際、メバルではないですが最近30㎝クラスのグレを抜き上げたので、この細さでこの強度のPEすげ~!という感じです。
フロートの時は、PE0.6号にリーダーはフロロの1.5号を使用しています。
1.5号だと少し強引にやり取りしても安心感があり、抜き上げ時も余裕といった感じです。
リーダーはヤマトヨテグスの安いものを使用していますが、ラインが切れやすいといったことはなく、コスパ最高と思っています。
ここまでをまとめますと、磯では、岩などの障害物にラインが擦れる可能性も高くなるので、メバルが確実に取り込める安心感のある号数で釣るのが釣り人の精神衛生的にも良いと思います!
闇磯の注意点
闇磯の注意点が2つあります。
1つ目は、足場が悪いのでコケて大けがをしないように慎重に行動することです。
歩を進める時は、必ず一歩一歩足元をライトで確認しながら、確実に踏み込める場所を見つけて歩くことです。早く釣り場に着きたいからと速足で歩いていると滑って転ぶか、岩に手をついて付着している牡蠣でケガをします。
滑りやすそうか、踏み込んだらグラグラと揺れたりしないかなど考えながらゆっくりと進んでいくのがポイントです。
2つ目は、潮が満ちて帰れなくなった!なんてことがないように、潮見表で満潮時間を確認しておくことです。
良さそうな釣り場を見つけて行ったものの、そこは満潮時には沈んでいる場所だった・・・なんてことになると尺メバルが訪れる前に生命の危機が訪れることになるので、釣行前に必ず潮見表で干潮時刻と満潮時刻を確認してから磯場へエントリーした方がよいです。
実際、歩いて行ける磯場は満潮時には沈んでしまう場所も多いです。もしくは、釣る場所は沈んでいなくても、そこに到達するまでの道のりが沈んでしまう場合もあります。
ですので、
- 釣る場所は沈んでしまわないか
- どれくらい潮が満ちると帰り道が無くなるのか
この2点は必ず確認しておかなければなりません。
そしてこれらを確認するには、やはり明るいうちに下見をしておくほかありません!
1日中ずっと釣りができるような好条件の磯場は案外少ない印象がありますし、磯のメバルは時合が短いことも多いので、おすすめは下げ~干潮回りだけ釣りをするやり方です。
例えば、満潮から3時間後には歩いて行ける道ができる磯であれば、その時間にエントリーし、次の潮が満ちる前の「帰る道」が無くなる前には退散する方法です。
それでも数時間は釣りができますし、その中でのメバルの時合は一瞬てことも多いです。
磯場では、必ずしも満潮が良いわけではなく、干潮回りの潮が動き出すタイミングや朝マズメなど魚の活性が上がるタイミングを釣れば十分な釣果になるので、安全第一で釣りを楽しみましょう^^
ヘッドライト
ここからは、闇磯で安全に釣りを楽しむ為に必要な道具を紹介していきます!
まず、ヘッドライトは明るいものが圧倒的に良いです。100ルーメンでもいけますが、理想としては200ルーメン以上はあった方が良いですね。
私が闇磯で使用しているヘッドライトはこちら↓
充電式LEDヘッドライト2個セット 300ルーメン
このライトの良いところは、なんと言っても充電式という点!
しかも2個セットなので、両方充電MAXにした状態で持って行けば一晩は余裕で持ちます。
もし、数日間釣りをするという場合でもUSBで充電できるため、車での充電が可能!
電池式は長い目で見るとコストパフォーマンスが悪いので、最近はLED式ばかり使っています。
ヘッドライトに関する注意点ですが、必ず予備の物を用意しておくようにした方が良いです!
闇磯でヘッドライトを落としたり、万が一のことがあった時の為に予備を持っておくと安心して釣りに臨めます。
スパイク
磯場で滑って転倒しないように、スパイクは必須アイテムです。
スパイクの種類は以下の2種類です。
- ラジアルスパイク
- フェルトスパイク
まずラジアルスパイクですが、ラジアルソールにスパイクを埋め込んだタイプで、活躍してくれるフィールドは、凹凸の激しい岩場がある磯です。しっかりとスパイクで岩肌を捉えるので滑りません。
デメリットは、テトラの上などの凹凸の無いフラットな場所ではスパイクで捉える面積が無いので滑りやすいことです。
あと、スパイクがしっかりしているのでゴツゴツして少し歩きにくいです。
次にフェルトスパイクですが、フェルトソールにスパイクを埋め込んだタイプで、活躍してくれるフィールドは、比較的足場の良い磯場です。
デメリットは、苔などに覆われた岩の上だとフェルトのせいで滑りやすくなることです。実際、コケの上は滑りやすかったです。
どちらも使用したことのある私のおすすめは、フェルトスパイクブーツです!
その理由は、地磯ではコケの上を歩くというケースがあまりないことと、あったとしても気を付けて歩けば滑ることはありません。
それよりも、フェルトスパイクの歩きやすさや疲れにくさの方にメリットを感じるため、フェルトスパイクを使用しています↓
こちらのプロマリンのフェルトスパイクブーツはお手頃価格ですが、造りがしっかりしていて履き心地も良いのでおすすめです。
フローティングベスト
万が一海に落ちた時、生存率を上げてくれるのがフローティングベストですね。
通常の波止でも装着するに越したことはありませんが、闇磯では足場が悪い分、さらに危険度が上がるので必須アイテムといえます。
装着しているだけで気持ちに余裕を持って安心して釣りに臨めます。
また、フローティングベストには道具を入れることのできるポケットもあるので、収納スペースとして使えるのも嬉しいですね。
以下、実際に私が使用して良かったフローティングベスト2点です↓
安くてカッコ良いフローティングベストなら、プロックスのゲームベストがおすすめです。
こちらの収納スペースは、1万円クラスのDAIWA等のフローティングベストと比較すると少ないものの、ジグヘッドケースやルアーケースが1個づつ入るくらいの収納力は備わっています。
見た目もブラックで統一されていてカッコ良いので、堂々と着こなすことができます。
もう1点はこちらです↓
リバレイRBB ゲームベスト2 ブラックカモ
こちらはガチ勢向けのフローティングベストで、収納スペースやDカンがたくさん付いていて利便性が高いです。
ジグヘッドケースが右胸・左胸両方のポケットに2個づつは入るスペースがあります。
また、デザインもカッコ良いものが多いので気分も上がります。
ただ、重量に関してはけっこうあるので、女性や力のない人には向いていません。
手袋
岩にはカキや亀の手など鋭利な物があり、ふと手をついた時にケガをしやすいので、手袋は必須アイテムになります。
あとは防寒対策にもなりますね。
あるのと無いのとでは暖かさが全く違います。
手袋のタイプは、指が3本出せるタイプが仕掛けを結んだりする時に作業をしやすいのでおすすめです!
たった2本の違いですが、5本全て出ているタイプは寒いです。
ということで私のおすすめです。
シュレーゲル 釣り手袋 3本指カット
この手袋のメリットは、ジッパー式のため着脱がしやすいところです。
ランガンする場合、車に乗るたびに手袋を脱いだり付けたりすると思いますが、その時でもストレスなく着脱ができています。
詳しくはこちら↓
最後に
磯釣りグッズを紹介していたら、想像以上に長い文章になってしまいました(;’∀’)
磯メバリングの魅力は、何といっても良型メバルが釣れやすいことと、その引き味がハンパなく強いということです!ライトタックルであの激しい突っ込みを経験すると本当に病みつきになります!
特におすすめの時期は、海草が成長してメバルの餌も豊富になる4~5月です。たくさん餌を食べたムキムキマッチョのメバルが相手をしてくれます!
たくさんの魅力が詰まった磯メバルですが、安全を確保した上で楽しんでまいりましょう(^O^)/
それでは、良いフィッシングライフを!