10g程度のフロート(ウキ)を使用したフロートメバリングは、
磯場やゴロタ場などで遠くの障害物(岩など)周りを軽量なジグヘッドで攻めることができるため、良型も釣れやすい釣り方ですよね!
そこで一つ疑問に浮かぶのが、フロートメバリングのリールはローギアとハイギアどちらが釣れるのか?ということ。
先に結論から言いますと、どちらでもメバルは釣れます!
ただ、根の荒い場所や藻場ならハイギアリール一択でよろしいかと!
具体的には、
根の荒い場所や藻場ならハイギアリール一択。
根の荒くない場所ならローギアorハイギアどちらでも良いというのが結論です。
ということで、ハイギア・ローギア両方でフロートメバリングを行った実体験を元にして詳しく説明していきたいと思います!
※メバリング初心者の方向けの記事となっております。
ハイギアとローギアの違い

ハイギアリールとローギアリールについて、違いが分からない方もいるかもしれないのでさらっと説明していきます。
- ハイギアリール
ハイギアリールとは、ギア比の数値が高いリールのことで、リールのハンドルを回した時の1回転あたりのラインの巻取り量が多いリールのことです。
例えば、私の使用している18フリームス2500S XHはギア比が6.2のハイギアとなっているのですが、ハンドル1回転でスプールが6回転します。
この場合、ハンドル1回転あたりのライン巻取り量は87㎝になります。
ハイギアリールはハンドル1回転あたりのライン巻取り量が多いため、遠投した後の回収スピードが速いなどのメリットがあります。
これらのギア比やラインの巻取り量については、メーカーの製品情報に記載してあります!
- ローギアリール
ローギアリールとは、ハイギアと比較してギア比の数値が低いリールのことで、ハイギアよりもハンドル1回転あたりの巻取り量が少ないです。
例えば、私の使用している21カルディアFC LT2500Sの場合、ギア比が5.1となっており、ハンドル1回転でスプールが5回転します。
この時のハンドル1回転あたりの巻取り量は72㎝となっています。
上記したフリームスと比較してみると、その差は15㎝となっており、ハンドル10回転で150㎝、20回転で300㎝もの差になってきます。
そのため、遠くに遠投すればするほど、ハイギアとローギアでは回収スピードなどに大きな違いが出てきます。
ローギアのメリットは1回転あたりの巻取り量が少ない分、メバリングにおけるただ巻き時などにゆっくりとメバルを誘いやすいことですね!
メバルを掛けるまで=ローギア

私はリールについてよく知らなかった頃、ローギア?ハイギア?そんなんどっちでもよくない?巻けたらいいっしょw
などと無知が故の醜態をさらしておりました。
とはいえ実際、ただ釣るだけが目的ならそれでも良いと今でも思っているのですが、私の戯言などは隅っこに置いておきまして。
ローギアのメリットはただ巻きをゆっくりと行いやすいことです。
その理由はシンプルで、ローギアはハンドル1回転あたりのライン巻取り量が少ないからです。
メバルは基本的には、潮に流れて浮遊しているアミやプランクトンなどの小さな餌を捕食しています。
そのため、早く動くものよりも潮に馴染んでゆっくりと動くものに反応が良いことが多いです。
ジグヘッド+ワームの仕掛けをゆっくりとただ巻きしたい場合、リールの回転スピードを落とすしかないのですが、
ローギアとハイギアでは、同じリールの回転スピードでもローギアの方がよりゆっくりと誘うことができます。
その理由は上記したように、リール1回転あたりのライン巻取り量が少ないからですね。
いや、ハイギアでもハンドルの回転スピードを調整すればゆっくり誘えるんじゃないの?
と思ったそこのあなた!
確かにおっしゃる通りだと思います。笑
ただ、やはり人間の集中力というのは長くは続かないもので、最初はゆっくりと巻けていても集中力が切れだすと速くなっていたりするものです。
ですので、集中力が切れてきてボーっと巻いていてもそれなりにゆっくりと巻けている状態を作りやすいのはローギアってことですね。
初心者の方にローギアがおすすめされやすいのはこの辺りが主な理由かと思います。
掛けた後のキャッチ率=ハイギア

ハイギアのメリットは掛けた後のキャッチ率の高さです。
磯場や藻場などの根の荒いポイントでは、掛けた後のメバルが海草や岩の隙間に突っ込んでいくことが多々あります。
特にフロートを遠投した先で掛けた場合、ロッドからメバルまでのラインの長さに余裕がある分、メバルの可動域が広くどんどん下に突っ込んでいきます。
20㎝ちょっとのサイズでも鋭く突っ込んでいくので油断も隙もあったもんじゃありません。
一度メバルが海草に入ってしまうとなかなか出てこないですし、そのままフックアウト・・・という悲しさで枕を濡らすことにもなりかねません。
そうならない為に、根の荒いポイントではメバルを掛けた後にハイギアリールで巻いて巻いて巻きまくります。(通称ゴリ巻き)
こうすることで、メバルに突っ込んでいく隙を与えずにキャッチすることができます。
もちろん、100%キャッチできるというわけではありませんが、ローギアリールよりは確率が上がります。
実際に私は、同じ磯場でハイギア・ローギア両方を使用して試してみたのですが、ローギアの時の方が海草に突っ込まれた回数が多かったです。
ほんのちょっとの巻取り量の差だと思っていたのですが、ゴリ巻きしても埋められない差がそこにはありました・・・。
その経験をしてからというもの、根の荒い場所でのフロートメバリングはハイギア一択で良いと思うようになりました。
いざ大型メバルを掛けた時に後悔したくありませんからね(;’∀’)
ハイギアは手返しが良い

ハイギアリールはメバルのキャッチ率が上がることがメリットだと書きましたが、その他にも「手返しが良い」というメリットがあります。
手返しが良いとは、言い換えると次の作業に移るスピードが速いということです。
メバルは潮流の変化や障害物の近くに潜んでいることが多く、そういったポイントが遠投先にある場合、そのポイントを通過するとアタリが出ない、ということがあります。
こんな時、狙いのポイントを通過した後は早く回収したいのが釣り人の心情ですが、ローギアでは回収スピードが遅くてイライラしてしまうこともあります。
その反面、ハイギアは回収スピードが速く次のキャストに早く移行できるため、手返し良く釣ることができるんですね!
私がハイギア派になった理由
私がハイギア・ローギア両方のリールでフロートメバリングをしてみて感じたことは、「ハイギアリールがあれば十分」ということです。
その理由は、メバルを掛けるまでよりも、掛けた後のキャッチ率の高さや手返しの良さを重要視したいと感じたからです。
実際のところ、ハイギアでも意識すればゆっくりと巻くことはできますし、メバルの居る場所で釣れば連発もします。
そういった経験から、「メバルも普通に釣れるし手返しも良いからハイギアが釣りやすいな」という考えに至りました!
ジグ単の場合は飛距離が出ないため、より長く海中を探りやすく棚を安定させやすいローギアが釣りやすいと感じていますが、
フロートは飛距離が出る+フロート(ウキ)によって棚が安定するため、ローギアにこだわる必要はないと感じています。
とはいえ、根の荒い場所以外ではローギアとハイギアで釣果の差は殆どないと感じますので、自分の好みに合わせたリール選びができると良いですね!
それでは、良いフィッシングライフを(^O^)/


